刑務所に不当拘禁の彭世碧さん 重い病状が現れる
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 【明慧日本2020年10月21日】重慶市渝中区の法輪功学習者・彭世碧さん(69)は秘密裏に実刑判決を下され、9月初めに重慶市の女子刑務所に移送された。現在、彭さんは重い高血圧、心臓病の病状が現れたが、刑務所側は家族との面会を許さない状況である。彭さんはかつて、2013年に懲役3年の判決を言い渡されたことがある。今回は2度目の不当監禁となった。

 彭さんは重慶市の鋳造機械工場の付属幼稚園の教師だった。2019年8月のある日、彭さんは化龍橋派出所に行き、警官たちに法輪功の真実を話し、法輪功の資料を配った。派出所の警官の大多数が彭さんの話を受け入れた。彭さんは派出所を無事に離れて家に帰った。

 しかし、当日の午後、彭さんが用事で外出したとき、息子が電話をかけてきて「警官が家宅捜索をして、法輪功の資料を持って行った」と言った。それで、彭さんは迫害を避けるため、翌日に家を離れ、親戚の家に行った。化龍橋派出所の新しく就任した副所長・夏炯は、彭さんが派出所で警官に法輪功の資料を配布したことに怒り、彭さんを連行しようとしたことが後で分かった。

 携帯電話のGPS機能で追跡されたため、2019年9月7日、彭さんは重慶市銅梁区で渝中区公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)と江北区化龍橋派出所の警官によって連行され、蔡家留置場に拘禁された。

 2020年6月、家族が彭さんの案件を検察庁に2回も差し戻されたと知って、化龍橋派出所へ行った。派出所で当直の警官(警号100265)に会って、彭さんの解放を要求した。しかし、その警官は「彭世碧の案件は俺たちに関係ない。九龍坡公安分局が担当している」などと、責任を逃れるような話をした。それから、家族は所長本人に会いたいと要求し続けた結果、1人だけで会いに行くことで同意した。

 そして、家族は副所長・夏炯に会った。夏炯は「検察庁が案件を差し戻したのは順序の問題だけだ」と家族を騙し、「彭世碧の案件はすぐに結果が出る。法輪功は邪教だ」と言い放った。家族は「国が指定した十四種類の邪教に法輪功は含まれていません」と反論したが、夏炯は「お前も法輪功か? お前も捕まえてやる」と脅迫した。家族は「私は法輪功が良い功法だと信じています」と言った。夏炯の態度は非常に悪く、十数分だけ話して家族を部屋から追い出した。

 化龍橋派出所の警官は21年来、法輪功迫害に関与してきた。彭さんも繰り返し迫害を受けたが、恨まずに善の心を持って、迫害される危険があるにもかかわらず、派出所の警官に真相を伝えた。

 司法関係者は彭さんに判決を下したことを家族に通知しなかった。家族はいつ、どこで、彭さんに対して開廷されたのかさえも知らされなかった。現在、彭さんは健康状態が悪化しているが、家族との面会を許可されない状況である。

 労働教養所と刑務所に拘禁された

 2008年9月17日、彭さんは連行されて重慶市の女子労働教養所に拘禁された。

 2013年1月26日朝7時、彭さんは沙坪バー区歌楽山で人々に法輪功迫害の実態を人に伝えた際、警官に歌楽山派出所まで連行された後、白鶴嶺留置場に送られた。そして、2013年7月17日、彭さんは懲役3年の実刑判決を言い渡された。

 判決を不服として彭さんは控訴したが、却下された。そして、彭さんは重慶市女子刑務所に収容され、残酷な迫害を受けた。2015年6月末に満期となるはずだが、彭さんは7月25日まで拘禁され、やっと釈放された。

 法輪功を学んでいる人たちは、「真・善・忍」に従って自分に要求しており、家庭にも社会にも貢献している。法輪功は合法で、学習者たちは拘束や暴力を受けるべきではなく、世界各国で表彰されている。学習者たちが真相を伝えるのは公正を求め、社会的良識を維持するためで、憲法と法律に保護されるべきである。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/10/13/413733.html)
 
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