吉林省柳河県の孫群英さん 迫害されて死亡
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 【明慧日本2020年10月25日】吉林省柳河県の法輪功学習者・孫群英さん(63)は、2回にわたって計5年間、強制労働教養を強いられ、酷い拷問と迫害を受けたことがある。2017年6月、また懲役3年6カ月の判決を言い渡され、2020年10月8日に悪徳警官から脅迫を受けてこの世を去った。

 孫さんは、1997年に法輪功を学び始めた。1999年7.20に中国共産党が法輪大法への迫害を開始した後、孫さんは人々に法輪大法の素晴らしさを伝えただけで、県公安局の警官らに不当に連行されて拘禁され、罰金を科された。

 2000年、孫さんは3千元(約4万7000円)の罰金を科された。約50日後の2000年6月、孫さんは1カ月間不当に拘禁され、その後、2年間の労働教養を強いられ、長春朝陽溝労働教養所に収容された。

 長春朝陽溝労働教養所に拘禁されていた法輪功学習者(以下、学習者)たちは悲惨な迫害を受けた。2002年4月6日夜、収容所側は「転向強化苦戦」という計画を実行し、所内の400人の学習者に対して一斉に暴力を振るい、法輪功を放棄するように強要した。法輪功を放棄する誓約書「五書」を書かない者に対してはスタンガンで電気ショックを与えたり、殴ったり、蹴ったり、ブラシのような長い刺のある竹板で殴ったりした。「五書」を書かなかった孫さんは受刑者5、6人から一斉に殴られ、 背中から足まで紫色の肌になった。刑具の鉄パイプが曲がった後、受刑者らは、孫さんの足を切りつけ、大きな傷口から出血しているにもかかわらず、小さな椅子にずっと座ることを強要した。

 同年5月、孫さんはまた悲惨な拷問を受けた。 3、4人の警官らに平手打ちされ、ほかの4、5人の警官らに両手をロープで縛られて手錠をかけられ、シャツを脱がされた孫さんは、はしごの間に頭を突っ込まれて動けなくなった後、三角形の帯で殴られたり、2本のスタンガンで同時に電気ショックを与えられたりした。孫さんは吐血して全身にあざができ、意識不明の状態になった。更に、反省書を書いて皆の前で読み上げるよう強要された。

 また、翌日の深夜、孫さんはいきなり警官に法輪功を放棄するよう強要された。孫さんは拒否したため、酷く殴打されて、鼻血が止まらず、両眼は物が見えなくなり、歩けなくなった。 

 収容所で、孫さんは思想報告を時々書かなければならなかったが、常に「法輪大法は素晴らしい」と書いていた。すると、毎回書いたあと拘禁期間を20日間延長された。2年の労働教養に計218日間延長された。2003年8月18日、孫さんは家族に連れられて帰宅したが、全く別人のようで誰が見ても分からなかった。痩せ細り、顔は傷跡だらけで、顔色は黄色くて、視力は著しく低下しており、テレビさえ見ることができず、歩行も困難で、家事もできなくなっていた。

 それでも邪悪な迫害は止まらなかった。2004年5月、孫さんは再度法輪功を放棄するよう強要された。拒否した孫さんは再度連行され、家宅捜索を受けた。

 2016年7月15日午後7時30分頃、孫さんは自宅から再度連行され、家宅捜索を受け、柳河県留置場に送り込まれた。2017年6月20日、懲役3年6カ月を宣告され、3千元の罰金を科された。孫さんの血圧が280mmHgまで上がり高血圧のため、家族は孫さんに刑務所外での執行という手続きをした。

 孫さんは自宅にいた間、敏感日になると常に警官らから嫌がらせを受けた。2019年11月、孫さんは3年6カ月の刑期満了日を迎える際、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の隊長・江輝は孫さんを健康診断に連れて行き、そして、それまで3年6カ月の刑務所外での執行は無効で、もう一度3年6カ月の刑期の再実施が必要だと宣言した。ショックを受けた孫さんは健康状態が急激に悪化して、2020年10月7日、脳出血で入院し、10月8日午後5時に死亡した。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/10/17/413892.html)
 
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