吉林省第二刑務所 危篤の劉慶さんの保釈を拒否
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 【明慧日本2020年11月12日】(吉林省=明慧記者)吉林省松原市の法輪功学習者・劉慶さんの妻は10月9日、刑務所から「劉慶が危篤だ、吉林医薬学院付属465病院で応急処置を受けている」との連絡を受けた。劉さんは以前、懲役11年の実刑判決を宣告され、2019年9月23日に吉林省第二刑務所に収監されていた。

 翌日、劉さんの家族は病院に駆けつけた。病院の診断では、劉さんは脳梗塞による脳幹、手足のしびれ、言葉の不自由、頻繁な嘔吐、昏睡状態となり、いつでも命を失う可能性がある。病院からは何度か危篤の通知が出されたという。

 家族は直ちに重症のための保釈を申し出たが、10月21日になって、刑務所はようやく手続きを行うことを家族に知らせた。

 しかし、10月26日、家族は「劉慶はすでに長春市寛城区の新康病院に転院し、治療を受けている」と知らされた。家族は「人がすでに死にかけているにもかかわらず、なぜ保釈を許可しないのですか?」と尋ねると、刑務所側は刑務所に常駐の検察官が保釈を認めず、「保釈の条件に満たさない」と言ったと返事した。

 情報筋によると、少し前に、刑務所は劉さんに対して強制「転向」の攻略作戦を行ったことで、劉さんに巨大なプレッシャーとダメージを与えたという。

 劉さんは家族の大黒柱であり、娘は高校に入ったばかりで、出費が増えている。劉さんへの迫害は、家族に経済的なダメージだけではなく、精神的にも大きなダメージを与えた。

 2019年8月15日午後1時過ぎ、外出先から家に帰ってきた劉さんは、自宅マンションの下で警官に身柄を拘束された。

 2日後、劉さんの妻は警察からの電話を受け、今回の案件は2015年の案件の続きであると知らされた。2015年7月16日夜、扶余市の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官ら十数人がいきなり劉さんの自宅の塀を乗り越えて、劉さんを連行した。劉さんの娘は警官らの野蛮な行為を目にして、あまりの恐怖に痙攣を起こして意識不明になり、病院に運ばれた。劉さんは留置場に入れられて11日間迫害を受けて衰弱し、生命の危険に晒されたため解放された。その後、常に警官らの嫌がらせを受けたため、劉さんは家を出て放浪生活を余儀なくされた。

 8月27日、扶余裁判所は劉さんに対して裁判を行った。午前9時、劉さんは両手を後ろで枷をかけられたまま、警官ら2人に法廷へ連れて来られた。劉さんの頭に包帯が巻きつけられ、経鼻チューブを鼻に取り付けられていた。

 連行されてから裁判に至るまでわずか12日間だった。不当な裁判は1時間以上続いた。10月に入っても、家族は判決書、電話、通知などの知らせを一切受け取っていなかった。友人を通して、家族は劉さんが懲役11年の実刑判決を受けていたことを知った。9月23日、吉林省第二刑務所に移送された。

 劉さんは扶余留置場に送り込まれた翌日、留置場の所長と趙という警官に酷く殴打され、腰と肋骨に重症を負い、腰を真っすぐに伸ばせなくなり、自立生活ができなくなった。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/11/4/414613.html)
 
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