遼寧省鞍山市の于文沢さんが迫害死
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 【明慧日本2020年11月20日】(遼寧省=明慧記者)遼寧省鞍山市の法輪功学習者・于文沢さん(78)は、中国共産党(以下、中共)の鞍山610弁公室の人員、派出所の警官、地域コミュニティの関係者による嫌がらせ、連行、家宅捜索、拘禁、実刑判決などの迫害を受け、9月11日に無念の思いを晴らせないまま死亡した。

'于文泽遗照'

于文沢さん

 1999年7月、中共の江沢民集団による法輪功への中傷、狂気じみた弾圧が始まった後、「真・善・忍」を信念とする于さんは、北京、瀋陽、鞍山市政府部門に行って法輪功の無実を訴えた。 

 于さんは北京へ陳情に行ったため、鞍山市立山区深南610弁公室の人員により現地まで連れ戻され、身分証を押収された。2002年、于さんは身分証の返還を求めるため深南派出所に行ったところ、「刑務所に送るぞ」と脅され、連行されそうになった。

 コミュニティの関係者と深南派出所の警官らによる嫌がらせが絶えないため、于さん一家は普通の生活ができなくなり、2002年7月に引っ越した。

 法輪功の資料を配布した際、連行され家宅捜索を受ける

 2014年1月2日午後3時頃、于さんは鞍山市鉄東区湖南街の温泉会館付近で、法輪功のパンフレットを配布していた時、温泉会館の警備員に通報され、現場に駆けつけてきた鞍山市鉄東区新興派出所の警官らに連行された。その後、警官は家宅捜索を行い、法輪功の書籍、法輪功内容のDVD、スピーカーなどの私有物を押収した。于さんは体調不良で入所を拒否され、2014年1月3日に保証人を立てて尋問を待つという条件付きで解放された。

 新興派出所は書類を偽造し連行未遂

 2015年7月21日午前10時20分、鞍山市新興派出所の警官7人が、于さんの自宅に押し入り、于さんを連行しようとした。于さんの夫が「書類を見せてください」と要求した時に、張という警官が書類を出した。于さんの夫は見た瞬間、その書類には于さんが逃走中であると書いてあり、偽造したものだと分かった。実際、于さんはずっと家にいたからだ。于さんの夫はその公印すら押されていない書類をバラバラに破ってゴミ箱に捨てた。警官らは外に出て電話をかけ続けた後、午前12時半になって、全員でパトカー2台に乗り込んで立ち去った。

 警官は長期間監視し、待ち伏せて連行する

 2017年10月16日午後2時頃、于さんは湖南街401駅の前で、待ち伏せていた新興派出所の警官5、6人に殴りかかられ、連行された。于さんの鍵を奪った警官らは、于さんの自宅に行き家宅捜索をしようとしたが、于さんの夫は必死に抵抗しドアを開けなかった。長時間対峙した後、警官らは撤退した。

 于さんは鞍山市の病院に送り込まれ、身体検査を受けさせられた。血圧が高いため、鞍山市第三留置場に入所を拒否され、その後、鞍山市第一女子留置場に拘禁された。

 公安局・検察庁・裁判所による捏造で懲役4年を下される

 2017年10月24日、于さんに対する逮捕令状が鞍山市鉄東区検察庁により発付された。鉄東区検察庁の関係者は「あなたは年を取っているので、私たちのところに行くのが不便です。ここでサインをすれば、私たちはあなたを家に帰らせます」と、うまく于さんを説得した。于さんはその数枚の白紙に自分の名前を書いた。

 2017年12月1日と12月18日、鞍山市鉄東区裁判所で于さんに対する裁判が行われた。于さんは手錠と足かせを付けられ法廷に引きずり込まれたが、耳が聞こえないため、裁判中に何を言われたか聞き取れなかった。

 裁判が終了した後、于さんはすぐに解放されると思ったが、留置場に戻ったあと、懲役4年の実刑判決を宣告され、1万元(約16万円)の罰金を科されたことが分かった。また、もしこの情報を明慧ネットで公開すれば孫の進学に影響すると脅された。

 冤罪が晴れないまま死亡

 2018年1月8日、于さんは鞍山市第一女子留置場で重症になったため、家族が保証人となって刑務所外の執行で、一時的に出所した。その後、610弁公室、政法委員会(治安・司法などを統括する機関)、コミュニティの関係者らが、毎日家に来て嫌がらせを働いた。2020年9月11日、于さんは恐怖と苦痛の中でこの世を去った。

 (注:法輪功修煉者、学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/11/17/415220.html)
 
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