【明慧日本2020年11月28日】吉林省遼源市龍山区裁判所は11月9日午前9時、ウイルスの蔓延が理由で、法輪功学習者・尹蘭華さんに対してオンラインで不当に開廷した。学習者・岳長有さん、紀風霞さんも同時に不当裁判を受け、家族1人しか傍聴を許されなかった。
7月6日午後、岳長有さん、紀風霞さんは楼区で法輪功の資料を配った際、警官に連行された。当日の夜9時過ぎ、遼源市向陽公安分局の郭凱明ら警官は、同市龍山区柏林小鎮にある尹さんの家に押し入り、家宅捜索をし、法輪功の書籍、資料、真相が書かれている紙幣などを押収した。
向陽公安分局に連行された尹さんは、3日間両腕を背中に回されて手錠をかけられ、自白強要をされた後、遼源市留置場に送られた。
そして、尹さんの息子は2回も遼源市検察庁に行き、向陽公安分局の警官・郭凱明らの違法行為を訴えたが、受理されなかった。その後、弁護士に依頼した。
11月9日、尹さんは龍山区裁判所により開廷された。
法廷で公訴人・施憲忠は刑法の第三百条を利用して尹さんを起訴した。裁判官・李文東は尹さんに「罪を認めるか」と聞き、「認めません。法輪功は邪教ではありません」と尹さんは答えた。
法廷で裁判官は「この資料はあなたが制作したのか」と聞き、「私はそれを作る機械を持っていません」と尹さんは答えた。
裁判官は「この供述書にあなたがサインしたのか」と聞くと、尹さんは「私は白紙にサインを強いられました。向陽公安分局の警官は私を拷問して自白強要し、嘘の供述を作りました。7月6日、向陽公安の警官に向陽公安分局に連行された私は、警官に黒い袋を頭に被らされ、暴力を振るわれました。それで心臓病の症状が現れた私は市の第二病院に送られました。その後また、公安分局に戻され、両手を背中に回されて手錠をかけられ、腕も縛られ、鉄の椅子に3日間固定されました。その間、トイレへも行くことを許されなく、食事もあまり与えてくれなかったのです。7月9日に私は遼源留置場に送られたのです」と話した。
裁判官は「これらの資料はあなたのものか」と聞くと、尹さんは「そうです。2011年3月1日、国家出版総署令第50号に1999年の江沢民時代に禁止した法輪功書籍の出版の通達を廃止したので、法輪功の書籍や資料を所持するのは合法です。ですから、それは罪の証拠にはなりません」と答えた。
法廷で弁護士は、「第一、向陽公安分局が当事者を監禁の時間を超過したことと、当事者は7月6日に拘束されたのに、案件書類に7月8日で拘束したと書かれ、事実と合っていない。第二、公安分局が当事者を拷問して自白強要し、証拠を捏造した」と指摘し、「以上の理由で公安の警官は刑事犯罪の行為であったため、公安機関の証拠は一切本案件の審理の根拠にはなりません」と話し、尹さんの無罪を主張した。
裁判官は尹さんに「あなたは罪を認めるか」と聞くと、「認めません。法輪功は私たちに良い人になることを教えてくれたのです。私たちがどの国家法律の実施を破壊したのか聞きたいのです」と尹さんは話した。
尹さんの話を聞いて、その場にいる裁判官も検察官も黙っていたという。