懲役5年を宣告された武漢の秦漢梅さんが死亡
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 【明慧日本2020年12月6日】(湖北省=明慧記者)武漢市の法輪功学習者・秦漢梅さんは2014年7月22日、法輪功に関する内容を紙幣に印刷した(真相幣と呼ばれる)という理由で、武漢公安局の警官らにより連行され、懲役5年の実刑判決を言い渡された。武漢女子刑務所で拷問を受けたことによって、秦さんは11月12日に無念な思いを晴らせないまま死亡した。60歳に満たない若さであった。

 中国共産党による法輪功への迫害が21年間続く中で、秦さんは3回連行され、1回懲役5年の実刑判決を受け、3回家宅捜索を受けたことがあり、プリンター、パソコンなどの私物と、真相幣9万元を押収された。また、出所した後にも長期にわたり監視され、嫌がらせを受けていた。

 秦さんは2014年7月22日午前10時頃、仕事に出かけようとしたところ、階下で待ち伏せていた十数人の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官らに連行された。警官は秦さんのカバンから鍵を奪って部屋に侵入し、ノートパソコン、プリンター、法輪功の資料、書籍、真相幣9万元を押収した。

 2015年7月9日、武漢市江岸区裁判所で秦さんに対する裁判が行われた。同年9月17日、秦さんは懲役5年の実刑判決を言い渡され、湖北省の武漢女子刑務所に拘禁された。

 武漢市女子刑務所では、家族との面会が許されず「3カ月間、秦漢梅を閉鎖する」と警官は言った。その間に迫害された秦さんは、二度も救急措置を受け、受刑者に引きずられて椎骨が折れた。武漢女子刑務所の第8監獄区では、秦さんは毎日「転向」を強要され、睡眠を許されず、法輪功を誹謗中傷するテレビや録音を見ること、聞くことを強制された。非人道な迫害と圧力の下で、秦さんは本心に反して「三書」を書いた。

 その後、秦さんは武漢女子刑務所の第3監獄区に移され、毎日十数時間労働を強いられた。過酷な環境で、秦さんはめまいがひどく、人に支えられなければ階段の上り下りできなくなり、その後、泰さんの目は何も見えなくなった。そのため、秦さんは武漢女子刑務所病院で目のレーザー手術を2回受け、9カ月間入院した。

 秦さんの夫は、刑務所での秦さんの状況を見ていられず、6万元(約96万円)以上かけて秦さんを仮釈放した。釈放後にもかかわらず、武漢司法局の関係者は、外せない電子ロケータ(位置を特定する機器)を秦さんに装着し、長期にわたり尾行や、監視をした。 また、警官らは秦さんの夫に対しても嫌がらせを働いたため、秦さんの夫は耐えられなくなり家出をした。

 2019年10月30日午後、江漢区民意派出所の警官らは、また秦さんの自宅に行き、家宅捜索を行い、法輪功の資料、法輪功創始者の写真などを押収し、電話で秦さんの息子さんにパソコンのパスワードを聞き、息子さんのパソコンまでチェックした。 最後には、秦さんを連行し、夜になってようやく帰宅させた。

 長年にわたり迫害された秦さんは、肉体的にも精神的にも大きなダメージを受け、2020年11月12日に亡くなった。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/12/4/415933.html)
 
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