湖北省の許章清さん一家3人に懲役7年以上の実刑判決
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 【明慧日本2020年12月8日】(湖北省=明慧記者)湖北省孝感市下轄安陸裁判所は2020年11月26日、許章清さん一家3人に対して不当な判決を言い渡した。許章清さんは懲役7年9カ月、妻・涂愛蓮さんは懲役7年、息子・許高瑞さん(学習者ではない)は懲役7年6カ月の実刑判決を言い渡され、同時にそれぞれ罰金1万元(約16万円)の支払いを命じられた。

 下轄安陸裁判所の裁判長・楊耀龍が署名した判決書が、許章清さん一家の弁護士の手元に届いた。弁護士はすでに孝感市高等裁判所に控訴し、再審を求めた。

 許章清さんは孝感市孝南区新舗鎮政府部門の公務員で、数十年にわたって朝早く出勤して夜遅く退勤し、真面目に働いている。妻・涂愛蓮さんは小学校の教師を退職したばかりで、家で孫娘の世話をしている。許章清さん夫妻は法輪功を学んでおり、至るところで「真・善・忍」の基準に従って良い人を目指し、家庭内や勤務先、社会から良い評判を得た。

 一、「親切に見に来た」という警官らによる連行、家宅捜索

 2019年9月27日夜9時頃、息子・許高瑞さんの嫁・陳春燕さんが、1歳の子どもの風呂を終わらせたところに、誰かがドアをノックする音が聞こえ、ドアを開けてみると、目の前に3人が現れた。1人は補助警官で、ビデオや録音をしていた。1人は付近の住民で、おそらく道を案内するために来たのだろう。もう1人は孝感市孝南区新舗鎮の警官だった。

 3人は「あんた達を親切に見に来ただけだ」と言いながら、家に入ってきて、あちこちを見回していた。その後、中の警官は電話をかけて、大勢の警官を呼んできて、許章清さんと妻・涂愛蓮さん、息子・許高瑞さんを連行し「ちょっと状況を聞くだけで、すぐに帰らせるから」と言った。

 間もなく、別のグループの警官らがやってきて、家の中をひっくり返した。ある女性警官はずっと嫁・陳春燕さんを見張り、トイレに行く時でもくっ付いていた。陳春燕さんは子供を寝かせるため、自分の部屋のドアを閉めようとしたが、警官らは閉めさせてくれなかった。

 最後に、警官らはすべての部屋の捜索を終えて、再び陳春燕さんの部屋に入った。 その時、陳春燕さんはベッドの上で寝ている子供を抱っこしているにもかかわらず、警官らはベッドから彼女を引き下ろした。陳春燕さんは子供を抱いている状態で床に座り込んだ。警官はまた彼女をリビングまで引っ張り、ソファに座らせたが、恐怖を感じた子供が泣き出した。そして、女性警官が見張る中で、陳春燕さんを他の部屋に閉じ込めて、警官らは陳春燕さんの部屋を捜索した。

 警官らは押収した物のリストを作って、陳春燕さんにサインするように強制したが、陳春燕さんは協力しなかった。結局、地域の村書記・周紅兵と新舗鎮のある住民が拇印を押した。

 翌朝の時点で、家の中には家電製品とプリンターだけが残っていて、40万元(約637万円)以上の家財が奪われ、家の中はガランとなった。陳春燕さんは子供の離乳食を買いに外出しようとしたが、警官に止められた。警官は引き続き部屋のものを運び、壁に貼ってある「福」や絵画などをすべて押収した。

 二、不当な判決を宣告される

 許章清さんと息子・許高瑞さんは孝南留置場に拘禁され、妻・涂愛蓮さんは安陸留置場に拘禁された。2019年10月24日、孝南公安局国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)は、許章清さん一家3人の公文書を孝南区検察庁に提出した。そして、3人に対する不当な逮捕状が発付された。

 2019年11月5日、許章清さんの80代の母親は、病気の身体を引きずって2人の親戚と一緒に孝南公安支局に行き、3人の家族の解放を要求したが、警官は母親の前で70代の親戚2人を連行し、尋問を行った。1人の親戚が高血圧の症状が現れたため、数時間後に親戚2人とも解放された。

 陳春燕さんは1歳の子供と2人で、生活が困難な状況下で警官からの嫌がらせを受けていた。そのため、陳春燕さんと子供は一時的に親戚の家に身を寄せることにしたが、警官らはまた親戚の家で嫌がらせを働いたため、やむを得ず臨時部屋を借りた。しかし、大家さんは事情を知った後、冬の寒い時期に陳春燕さんと子供を追い出した。陳春燕さんはまた他の場所を探して入居して間もなく、警官らがまた追いかけてきて、ドアを叩いたり、嫌がらせをしたりした。陳春燕さんは子供を連れて放浪生活を余儀なくされた。

 2020年8月、許章清さん、妻・涂愛蓮さん、息子・許高瑞さんの案件は、安陸市検察庁公訴課の侯娟により安陸市裁判所に渡された。裁判長は楊耀龍が務めた。

 11月17日午前、安陸市裁判所で許章清さん一家3人に対する裁判が行われた。その日、1年以上別々に拘禁された許章清さん一家3人が、1年ぶりに顔を合わせた。

 裁判は午前8時30分から、7時間近くに及んだ。検察官・侯娟が提出した起訴理由に対し、許章清さん一家の3人の弁護士は法律に基づき反論し、無罪を主張し、3人の即時解放を要求した。法廷は当日には結果を出さなかった。

 11月26日、安陸市裁判所は許章清さん一家3人に対して不当な判決を下した。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/12/4/415973.html)
 
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