遼寧省の柳全春さん夫妻2人に懲役3年6カ月
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 【明慧日本2020年12月8日】遼寧省大石橋市の法輪功学習者・柳全春さんと妻・史慶秀さんは、2020年3月に連行されて罪に陥れられ、9月28日に留置場で営口市駅前区裁判所により裁判が行われた。翌日、裁判官が裁定結果を宣告した。柳さん夫妻に懲役3年6カ月の実刑判決と罰金1万元(約16万円)、押収されたすべての家財を没収するとの裁決だった。しかし、趙という裁判官がルールに違反し、裁判結果を柳さん夫妻の家族及び弁護士に通知しなかった。弁護士は何度も尋ねたが、裁判官・趙は「判定はまだ下りていない」と嘘をついた。11月下旬、営口市中級裁判所が介入した後、趙裁判官はやっと「判定が下りた」と承認したが「下りたばかりで」と引き続き嘘をついた。

 柳さん(45)は大石橋市旗口鎮の農民で、かつて深刻な肺病に罹り、腰椎椎間板ヘルニアを患い、法輪功を学んだ後、病気が消えて元気になった。妻・史さん(43)も修煉する前には病気があり、修煉した後元気になったので、それから真・善・忍に従い、より良い人を目指している。

 2020年2月26日、史さんは地元で「法輪功は素晴らしい」という資料を配布していた際、中国共産党の虚言を信じ込んだ人に通報され、現地の派出所の警官により連行された。新型コロナウィルス時期のため、拘留されることはなく、1千元(約1万6000円)の罰金を科された後、解放された。

 柳さんが連行されたのは2020年3月24日だった。その日、柳さんは帰る途中に永安派出所の私服警官2人により路上で止められた。柳さん夫妻は自宅を家宅捜索され、パソコン1台、プリンター3台、現金8千元(約13万円)ほか、多くの家財を押収された。柳さんと妻・史さんも連行された。その後の数カ月間、2人はあちこちに移送されていたが、7月21日に営口市留置場に送り込まれた。

 9月28日午前、柳さん夫妻は営口留置場で裁判が行われた。柳さん夫妻は法輪功を学んだ後、自分に起きた奇跡を例にして、法輪功の素晴らしさを説明した。また、真・善・忍に従ってより良い人を目指しているため、法律違反はまったくしていないと自己弁護をした。柳さん夫妻は、警官らが家宅捜索をした際に家財の数を調べなかったし、現在の裁判にも証人が法廷に出席しておらず、検察官が読み上げたいわゆる「自白」は事実ではない、嘘をついていると指摘した。

 2人の弁護士は法輪功の問題は個人の信仰で、法律を破壊するなんてありえないといろんな角度から学習者のために弁護した後、学習者を直ちに釈放すべきだと主張した。

 しかし、翌日、趙裁判官は早々に判決を下した。判決状を柳さん夫妻に渡したが、2人の弁護士及び家族には届いていなかった。

 柳さんは、今営口留置場に拘禁され続けている。留置場では暗くて湿気が多く、柳さんの身体には広範囲に疥癬ができた。留置場側は治療しようとせず、家族がお金を口座に振り込んだ後、治療するという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/12/4/415976.html)
 
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