米国家安全保障顧問「中共はネットワークを利用して国際社会を監視」
■ 印刷版
 

 【明慧日本2020年12月9日】米国のロバート・オブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)は11月16日、グローバル・セキュリティ・フォーラムで「中国共産党(以下、中共)は米大統領選に関与する外国勢力の中の一つである」と述べ、そして「中共はネットワークを利用して十数億の中国人を監視するだけでなく、Huawei(ファーウェイ)などの通信システムを通じて、国際社会への監視と抑制を促進している」と強調した。

'图:2020年11月16日,美国国家安全顾问奥布莱恩(Robort O’Brian)在全球安全论坛上发言中表示,中共是干预美国大选的外国势力之一,并强调中共不仅利用网络监控十几亿中国人,还通过华为等通信系统将监控推广到国际社会。(视频截图)'

ロバート・オブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)

 中共はビッグデータを通じて全体の中国人を監視

 ロバート・オブライアン氏は「中共は中国の人々を監視するだけでなく、政権に対する忠誠心に基づいて社会的信用スコア(訳注:中共に対する中国国民の信用度を可視化すること)を割り当てている」と述べた。

 オブライアン氏は、「中共は中国で社会的信用スコアを確立し、ショートメッセージ、SNS、医療記録、財務記録、さらにはすべてのプライバシーの写真など、中国人のすべての情報を収集した。一般的に、数億人のビッグデータ情報の蓄積は膨大なため、整理するのは困難である。しかし、人工知能とクラウドテクノロジーを通じて、中共はデータの集約と確立に非常に優れており、完全に社会を監視し制御するようになった」と言った。

 中共は5Gネットワークを通じて監視と制御を国際社会に広める

 オブライアン氏は、「米国は、中共のグローバルな監視システムの確立を阻止しようとしている」と述べた。また、「中共は中国人を監視するだけでなく、さらに周辺諸国まで手を伸ばしており、影響力があると認識するすべての個人に対して監視することを企んでいる」と述べた。

 また、「中共は最終的には世界中のすべての人の社会的信用スコアを獲得し、それを使って私達を操作するだろう」と懸念を示した。

 「中共は民主主義国の国家機密や情報を窃取るだけではなく、すべての個人データを100%掌握している。浮気をした人、癌と診断された人、経済的困難を抱えている人、人々の理想の休日とはどんなものかなど、あらゆる情報にアクセスできる。それらの情報を利用して人々にメールを送り、影響を与えようとするのだ」と、オブライアン氏は強調した。

 「すべての民主主義国にとって、ファーウェイをコアネットワークとして使用する場合、リスクが高すぎる。米国はすでにイギリス、オーストラリア、インド、日本、イタリア、そしてドイツとともに、ファーウェイの排除について推し進めている」と述べた。「欧州は徐々に目覚めており、何が起きているかを認識している。現在、数十カ国の企業が信頼できるサプライヤーを使うと決定した。つまり、これらの国がコアネットワークに中共の製品であるファーウェイを使わないことを意味している」

 中共は香港の自由を破壊した

 オブライアン氏は「最近、香港で発生した事からも分かるように、中共は香港の自由を破壊した。一国二制度によって、香港人は少なくとも2047年まで自由を持つべきである。2047年に中国が民主主義国家になれば、香港と中国の統合は容易になるだろう」と語った。

 「しかし香港の自由は廃止され、中共は自由で繁栄した香港を、中国国内で抑圧している他の地域と同じようにした」

 米国は中共に対して見て見ぬふりをするという政策を変えた

 オブライアン氏は、「米国は過去40年の中で、外交政策機関の全ての人が皆、中共の人権問題に対して見て見ぬふりをしてきた。例えば天安門広場の大量虐殺、香港、チベット、台湾を抑圧するなどの問題で、私達はすでに長年中共を見て見ぬふりしており,私達は中共が経済活動を統制し、不公正な取引慣行を行い、知的所有権を窃盗する行為に対して見て見ぬふりをしてきた」と強調した。

 トランプ政権の中国に対する政策は変化した。オブライアン氏は18日の演説の中で、「トランプ大統領の外交政策と国家安全保障の記録について、過去20年で、レーガン大統領だけがそれに匹敵する」と評価した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/11/19/415302.html)
 
関連文章