河北省遵化市12人の学習者に懲役2~8年を宣告
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 【明慧日本2020年12月9日】河北省遵化(じゅんか)市の12人の法輪功学習者(以下、学習者)は、2020年11月27日、遵化市裁判所に不当に判決を宣告された。

 王瑞玲さん(68歳女性)に懲役8年の実刑判決、罰金1万元(約16万円)を科された。

 張玉明さん(65歳男性)に懲役7年の実刑判決、罰金6千元(約9万6000円)を科された。

 王建さん(70歳男性)に懲役7年の実刑判決、罰金5千元(約8万円)を科された。

 張勤さん(78歳男性)に懲役4年6カ月の実刑判決、罰金5千元(約8万円)を科された。

 田淑学さん(82歳女性)に懲役5年6カ月の実刑判決、罰金6千元(約9万6000円)を科された。

 盛金鈴さん、盧翠華さん、郭書環さん、高敬如さん、林秀珍さん、王昆さん、馬闊さんの7人はそれぞれ懲役2年~5年、罰金2千元(約3万2000円)~5千元(約8万円)を科された。

 2019年7月6日朝3時、遵化市複数の鎮と村の学習者がほぼ同時に自宅に侵入してきた警官らに連行され、家宅捜索を受けた。警官らは2カ月以上にわたって携帯電話の現在の位置を特定できる機能で学習者たちを追跡し、監視していたという。警官自身の話によると、300人以上の警官が動員され、30人以上の学習者を連行するつもりだったという。当日、合計19人の学習者が連行された。

 堡子店鎮北嶺村の王瑞玲さんと夫・馬さんは2019年7月6日の朝3時、警官らに自宅から連行されて家宅捜索を受け、ノートパソコン4台、プリンター数台(具体数不明)、家のすべての現金(金庫の中の現金も含めて)、法輪功の書籍、コピー用紙など多くの家財を押収された。家の中のほとんどの物が奪い尽くされた。

 ほぼ同時に、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の隊長が先頭を切り警官一団を率いて王建さん家に駆けつけ、庭の塀を乗り越えてドアを開け、王さんを連行し、家宅捜索を行った。当日の午後、再度王さん宅に対して家宅捜索を行った。

 当日朝4時ごろ、鉄場派出所と東旧寨派出所の警官らは林秀林さんの家に駆けつけ、林さんを連行した。

 張玉明さんは2019年7月2日に堡子店で真相を伝えていた際、私服警官らに連行された。午後2時、警官ら8人は張さん宅に駆けつけて来て家宅捜索を行い、プリンター1台、パソコン2台、携帯電話数台、法輪功創始者の写真及び法輪功の書籍数十冊、コピー用紙若干を押収した。

 遵化市裁判所は学習者たち12人に対して2019年12月17日、19日、23日の3回にわたって裁判を行った。

 林秀珍さんの夫は学習者が法律違反することは断固信じず、毎日林さんの帰宅を待ち望んでいる。開廷する前、夫は起訴撤回を願う手紙を検察庁に書いたが、返信されて届いたのは一枚の判決状だった。下記は夫の手紙である。

 起訴撤回のお願い

 私は林秀珍の夫・謝宝明です。法廷で妻が2人の警官に支えられて入ってきた姿、そしてその後、法廷で倒れて意識不明になり病院に搬送される過程を目撃した時に、私は衝撃を受けて全身が震えました。今日、私は手紙を書いて、私達夫婦2人が一緒に残りの人生を過ごせるように、妻に対する起訴を取り下げるようお願いします。永遠に感謝します。

 皆さんはご存じないと思いますが、妻はもし法輪功を修煉していなかったら、22年前にとっくに亡くなったはずです。22年前、私たちには11歳の子供がいました。子供は、ある日の下校中に路上で農用車に轢かれて死亡しました。容疑者は官僚に賄賂を渡して責任逃れをしたので、私たちは訴える事ができませんでした。突然にやってきた災難は私たちにとって致命的な打撃でした。妻は多大なショックを受けてから精神的におかしくなり、正常に生活を送ることができなくなりました。彼女はテレビや鍋、窓ガラスなど全部壊して、毎日泣いていて、もう生きていくつもりもなく、家庭も壊滅状態になりそうでした。誰も妻を喚起することも説得することもできませんでした。そんな時、同村の一部の良い人達が妻に法輪功を教えてくれました。法輪大法は妻を果てしない苦痛から引っ張り出し、妻の内心の傷を癒してくれました。妻は希望が見えてきました。その後、法輪大法の真・善・忍が妻の精神柱になり、毎日学法煉功をしてより良い人を目指しています。しばらくして、妻は精神的に正常になっただけではなく、身体も健康になりました。村の人たちは妻の変化によってみんな大法の奇跡を目の当たりにしました。妻の変化はお金やものなどで交換できるものではなく、大法から頂いたもので、大法は妻に2度目の生命を下さいました。私は内心から法輪大法に感謝します。また、妻は真・善・忍に従って良い人を目指しているので、誰に対しても良いことです。

 しかし、法廷で妻を目にした時、妻は22年前の精神が恍惚として瘋癲に戻ったかのように感じました。私はひどくふさぎ込みました。こんな年になって法律違反なんてありえるでしょうか。善に向けて教える本が家にあるからといって違法だと言えるのでしょうか? 法輪功から受益し他人にこの事実を伝えたからといって違法だと言えるのでしょうか? 私は普通の市民で、法輪功を煉ったこともなく、法律条例も良く知りませんが、しかし、スマホで検索しましたが、国家が宣告した14種の邪教の中に法輪功がないことはわかります。

 尊敬なる検察官よ、私は70歳の老人で、中年の時に子供を失い、妻と互いに依頼しあって生活してきました。私たちは村の「五保家庭」で、私本人も糖尿病、高血圧、前立腺炎などの病気に罹っています。妻が拘禁されていた半年間、私は孤独で、巨大な悲痛及び心配をしており、心に大きなダメージを受け、身体がもっと悪化し、生活の自己管理できなくなり、ひいては隣人に炊飯等をしてもらい、病院にも行けず、医師に家に来てもらう、などが私の現状です。私はもう為す術のない窮地に陥っているのです。私が切望しているのは、私たち夫婦の実際の状況を考えて、妻への起訴を撤回して、崩壊しそうな家庭に希望を与えてください。私たちは永遠にあなたたちの善良な行動を覚えておきます。

 孤独で助けてほしい老人 謝宝明

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/12/3/415935.html)
 
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