広東省の72歳の羅基さん 不当裁判にかけられる
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 【明慧日本2020年12月10日】広東省茂名(もめい)市の法輪功学習者(以下、学習者)・羅基さん(72歳女性)は8月10日、羊角鎮市場で法輪功が迫害されている内容の資料を配った際、警官に連行された。そして、11月24日午前、羅さんは当局の裁判所に不当に開廷された。現在、羅さんは頭痛、めまいの症状があり、歩くのが困難な状態である。

 連行と家宅捜索

 羅さんは1998年に法輪功を学び始めた。2020年8月10日午前9時半、羅さんは茂名市羊角鎮市場で年配の男性に法輪功の資料を渡して、男性が読もうとしたところ、羅さんを尾行していた私服警官が羅さんに掴みかかってきて、茂南公安分局と河東派出所に電話をかけた。

 それから、茂名610弁公室の李傑は警官を連れてきて、羅さんに手錠をかけ、羅さんと年配の男性を連行した。その後、年配の男性は解放されたが、羅さんは茂名市河東派出所に送られた。派出所で羅さんは強制的に写真を撮られ、カバンを検査され、法輪功迫害に関する文言が書かれた紙幣27元と普通の紙幣35元を押収された。

 8月10日午前11時過ぎ、十数人の警官は羅さんを連れて、学習者・蘇艶さんの家に向かった。警官らは蘇さんの家に入って、家宅捜索し、パソコン、プリンターなどを押収した。それから、蘇さんの隣の家、3階の家を家宅捜索し、3時間に及んだ。蘇さんと息子は警官に河東派出所に連行された。息子は翌日の昼に解放されたという。

 自宅監禁の一種「居住監視」

 8月10日午後1時、方興住民委員会の男性1人は表が印刷してある3枚の紙を持って派出所に来て、羅さんにサインを要求した。「保証書」と書かれているのを見て、羅さんは拒否した。

 警官は羅さんを病院に連れて行き、身体検査をしようとしたが、羅さんは拒否した。その後、警官は羅さんを抱え上げて病院へ連れて行こうとしたが、羅さんは抵抗した。

 夜10時過ぎ、警官は羅さんの家に行き、家宅捜索した。

 8月11日昼、警官は羅さんの息子に羅さんを迎えに来るよう通知した。警官は息子に茂名市公安局茂南分局から羅さんに対する「居住監視決定書」を渡した。

 不当な裁判

 羅さんに対して不当に開廷する10日前、派出所、茂名610弁公室の警官は羅さんに「三書」にサインを強いた。従わなかった羅さんに「サインしないと、お前を起訴する」と言った。

 茂名市茂南区検察官・羅広森は2020年11月11日、羅さんを起訴した。起訴状に羅さんが6月に10日間拘留されたという事実はないと書かれた。

 6月中旬のある日、午前10時過ぎ、羅さんは公館鎮に行き、法輪功の資料を配ったが、中共による法輪功への誹謗中傷の宣伝を信じた人に通報された。公館派出所に連行された羅さんはカバンから小冊子1冊を発見された。

 その後、茂南公安分局の大隊長が公館派出所に来て、羅さんを見て「またお前か」と言った後、羅さんを尋問した。その後、警官は羅さんの家を家宅捜索したが、ほしいものが得られず、当日の12時に羅さんを帰宅させた。羅さんは拘留されなかったという事実だった。

 法輪功を学んでいる羅さんが受けた迫害

 10月中旬、羅さんは北京に行き、法輪功の冤罪を訴えたが、茂名市に送還され、第二留置場に15日間拘留された。

 12月、羅さんは再度、北京に陳情に行こうとしたが、茂名市610弁公室の警官に止められ、第二留置場に拘禁された。留置場で羅さんは毎日、16~17時間の労働を強いられた。羅さんは断食して迫害に抗議したが、地面に押し付けられ、灌食された。

 羅さんは信仰を堅持しているとして、2001年3月23日に労働教養処分1年6カ月を科され、広東省三水の教養所に送られた。教養所で羅さんは不明の薬物を注射され、さまざまな拷問を加えられた。羅さんは迫害によって痩せこけたが、屈しなかったため、3カ月延長の処分となった。

 9月19日、羅さんは教養所から茂名市の洗脳班に送られた。洗脳班で羅さんは法輪功の功法を練習したところを見られたため、両腕を背中に回され、数日間手錠で窓に繋がれた。洗脳班の人員は様々な手段を尽くし、羅さんに法輪功をやめさせようとしたが、すべて無駄だった。

 2003年末、羅さんは再び断食して迫害に抗議した。健康状態が悪化した羅さんに、洗脳班の人員はその責任を負うことを恐れ、羅さんを帰宅させようと羅さんの家族と勤め先の責任者に電話をかけ、迎えに来るよう伝えた。しかしその後、帰宅した羅さんは610弁公室の警官にいつも電話で嫌がらせをされ、行動を監視された。

 2005年9月15日、人々に法輪功迫害の真実を話した羅さんは610弁公室の警官に連行された。羅さんは不当拘禁に対して断食して抗議したが、強制灌食された。歯が数本落とされ、さらに命の危険に陥ったため、2005年12月28日に解放された。帰宅した羅さんは法輪功を学び続け、健康を取り戻した。

 しかし、帰宅して1カ月ほど経って、羅さんはまた秘密裏に連行され、三水動労教養所に送られた。入所時の身体検査で不合格になったため、羅さんは茂名留置場に連れ戻された後、解放された。

 2008年8月1日午後、警官は羅さんの家のドアをこじ開けて進入し、羅さんを茂名市河西中隊洗脳班に連行した。羅さんの息子は帰宅して、ドアがこじ開けられ、家のものが散らされて、母もいないことに気づいた。「羅基は法輪功を学んでいるので、洗脳班に連行する」と書かれた紙を息子が見つけた。

 2015年11月19日昼12時過ぎ、茂名市610弁公室の警官は学習者・陳玉萍さんと羅さんを連行した。4日後に羅さんが帰宅した。

 2019年5月4日午前、羅さんと陳玉萍さんは高山鎮で法輪功の資料を配り、人々に法輪功迫害の実態を伝えた。その後、2人は市場で買い物をしたとき、警官に高山派出所に連行された。茂南公安分局の大隊長が派出所にきて、羅さんをみて、「またお前か。お前は頑固だから、聞いても無駄だ」と言った。そして、警官は羅さんと陳さんに身体検査をし、カバンを検査し、法輪功のしおり40個、法輪功迫害の文言を書いた紙幣60元と、2人の家の鍵を押収した。羅さんは「私たちは罪を犯していません」と言った。当日の夜、羅さんは帰宅できた。

 茂名市の法曹関係者に「学習者への迫害を停止し、冤罪を作らないようにしてほしい。学習者を迫害する罪は、子孫まで償っても償えないほどの大罪である」と忠告する。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/11/29/415748.html)
 
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