【明慧日本2020年12月14日】吉林省遼源市の龍山区裁判所は最近、現地の法輪功学習者3人に判決を宣告した。尹蘭華さんに懲役4年と罰金2万元、岳長友さんに懲役2年と罰金1万元、紀鳳霞さんに懲役1年執行猶予2年と罰金5千元の実刑判決。尹さん家族は龍山区裁判所が冤罪を勝手に作っていると考え、控訴するという。
3人の学習者は遼源市龍山区に住んでいた。2020年7月6日午後、岳さんと紀さんは住宅区に法輪功の資料を配布していたとき、岳さんは即座に不当に連行された。当日夜9時過ぎ、警官らは尹さん宅に押し入り、家宅捜索を行い、法輪功の書籍、法輪功の迫害の真実が書かれた資料、真実の文字が印字された紙幣をたくさん押収し、尹さんを連行した。尹さんは向陽公安局で3日間にわたって両腕を背中に回され手錠をかけられて、自白を強要された後、現地の留置場へ送り込まれた。
7月7日夜、遼源市南康警察署支署の警官らは紀さん宅に押し入り、家宅捜索を行った。当時、紀さんは不在のため、警官らは紀さんの夫に「探し出してくれ」と強要した。夫は連行され、その後医療のため釈放された。紀さんも当日の夜に連行され、留置場に送り込まれた。
尹さんの息子は2回にわたって遼源市検察庁に行き向陽公安局の警官・郭凱明の犯罪行為を訴えたが、受理してもらえなかった。息子は弁護士に依頼した。
10月末頃、検察庁は上述3人の学習者の書類を龍山区裁判所に提出した。11月9日午前、裁判所は新コロナウイルスを口実に、3人の裁判をオンラインビデオで行い、1人の家族の傍聴しか許可しなかった。
法廷で、尹さんは裁判官に「私は罪を認めません。法輪功は我々により良い人を目指していることを教えているのに、どこが法律を破壊したのですか」と詰問したが、現場の裁判官及び検察官全員を含めて答えた人は誰1人もいなかった。
弁護士も尹さんに無罪の弁護をした。弁護士は「1、向陽公安支局は当事者を時間超えて拘禁した。当事者は7月6日に連行されたが、書類の連行日時記載は7月8日であって、事実に反している。2、警官は当事者に自白させるために拷問したり、偽りの証拠を作ったりした。この2点だけでも、警官らがすでに法律に違反していることは明らかだ。よって、警官が入手したすべての証拠は本当の証拠として使えない」と警官の違法な行為を指摘し、尹さんの無罪を主張した。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)