山東省の王西愛さん 警官らの証拠偽造により刑務所収容
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 【明慧日本2020年12月17日】山東省臨沂(りんぎ)市沂南県の法輪功学習者・王西愛さんは1月5日昼、沂南県国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)と依汶鎮派出所の警官に連行され、同市河東区留置場に拘禁された。6月18日、王さんは不当に開廷された。後日、懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡され、11月11日に山東省女子刑務所に収容された。

 王さんは若い時に農作業の疲労で多種の病気を患った。長年、病気に苦しめられて気が短くなり、義理の両親とトラブルばかり起こしていた。1998年冬、村に多くの人が法輪功を学んでいると聞いて、王さんも学び始めた。それから、王さんは健康を取り戻し、病気は完治し、生活に希望が満ちた。義理の両親とも仲良くなれたという。

 王さんの弟・王西傑さん夫婦、親戚の劉成吉さん、刑西美さんも法輪功を学んでいた。皆は法輪功の真・善・忍に従ってより良い人になる努力をしていたが、当局に残酷な迫害を加えられた。

 2017年11月7日、刑さんは岸堤鎮興旺庄市場で法輪功の文言が載っているカレンダーを配ったとき、岸堤鎮派出所の警官に連行されて尋問を受け、臨沂市留置場に入れられた。2017年11月20日、連行されてわずか13日で、刑さんは迫害で死亡した。

 2018年10月23日、弟の妻・李長芳さんは沂南県国保の警官に暴力的に連行された。2019年7月6日午後、李さんは診断を正確に把握できていないにもかかわらず、強制的に手術を受けさせられた。手術を受けた李さんは目が覚めなかった。沂南県の司法関係者と臨沂留置場、臨沂市人民病院が結託し、李さんを死なせたのである。その後、彼らは罪を隠し、李さんの夫・王西傑さんに不公正な条件を受け入れることを強要し、脅迫した。証拠隠蔽するため、李さんの遺体を強制火葬しようとしたが、王西傑さんと家族に拒否された。

 迫害によって親戚が死亡したことを地元の人に話した王さんは、国保の警官に報復された。

 2018~2019年、沂南県国保は少なくとも2回、多数の警官を出動させ、王さんを連行しようとしたが、王さんが不在だったため失敗に終わった。それから、国保と依汶鎮派出所の警官は王さんの兄弟姉妹たちのところへ行き、嫌がらせをし、王さんの行方を聞いたが、情報を得られなかった。

 2020年1月5日、密告を受けた依汶鎮派出所所長は十数人の私服警官を率いて、臨沂市北城区に行った。王さんの息子の家のドアをこじ開けて押し入り、孫の世話をしている王さんを連行し、臨沂市河東区留置場に送り込んだ。王さんは2月11日に不当に逮捕状を発付された。

 王さんは拘禁された後、留置場側に中共ウイルス(武漢肺炎)の蔓延を理由に、弁護士や家族との面会を許可されなかった。

 2月17日朝、弟・王西傑さんは臨沂市に住むある法輪功学習者を訪ねたところ、警官に連行された。沂南県政法委員会(治安・司法などを統括する機関)610弁公室の警官が王西傑さんに「李長芳の遺体を火葬することに同意してサインをするなら、十数万元の賠償金を払う。おまえも釈放する。おまえの姉も保釈できる」と言ったが、拒否された。

 それから、沂南県政法委と610弁公室は王西傑さんに報復行為をした。警官らは疫病を理由に王西傑さんを十数日間隔離させ、その間に王西傑さんの息子を脅迫して李さんの遺体火葬に同意するサインをさせた。その結果、李さんの遺体は強制的に火葬されたという。

 同時に、証拠がないまま、沂南県政法委と610弁公室は王さんを陥れるため国保と検察に指示した。しかし、証拠が一つも探せなかったため、検察は何度も案件を差し戻した。

 しかし、国保と派出所の警官は王さんを陥れるため、不法な手段で証拠を偽造した。そして、6月18日、沂南県裁判所は王さんに対して不当に開廷した。

 7月15日、王さんは懲役3年6カ月の判決を言い渡された。家族は面会、傍聴、代理弁護の権利をすべで奪われた。

 7月27日、控訴期間の最終日、弁護士はやっと、オンラインで王さんと面会できた。そのとき、王さんは控訴できることさえ知らされていなかった。弁護士は王さんに早く控訴するようにと伝えた。

 控訴した後の状況は家族にも弁護士にも何の知らせもなかった。しかし、先日、沂南県裁判所は王さんを11月11日にすでに山東省女子刑務所に収容したことを家族に通知した。

 この2年、沂南県当局は依汶鎮隋家店村の法輪功学習者十数人を連行し、7人に判決を下したという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/12/6/416075.html)
 
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