11月 中共は2038人の法輪功学習者を連行、嫌がらせ(一)
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 【明慧日本2020年12月21日】明慧ネット11月に発表された統計によると、中国共産党(以下、中共)は11月、「国勢調査」と「ゼロ行動」などを口実に、2038人の法輪功学習者(以下、学習者)を連行し、嫌がらせをした。そのうち、754人が身柄を拘束され、1284人が嫌がらせを受け、119人が洗脳班に送られた。285人の家財が押収され、13人が放浪生活を余儀なくされた。また144人の高齢の学習者(65歳以上)は身柄を拘禁され、嫌がらせを受けた。身柄を拘束された最年長者は86歳、嫌がらせを受けた最年長者は90代である。80代の学習者は31人である。

 11月、中共の公安は学習者らに現金合計68万9110元(約1100万円)を強請した。33人の学習者の給与あるいは年金が欠配され、4人の学習者が公職から追放された。

 迫害を受けた学習者は公務員、科学技術の幹部、一流エンジニア、医者、税務関係者、企業の管理職、農業技術者、教師などである。とくに、教師への迫害が顕著である。明慧ネットの報道によると、11月に、身柄を拘禁され嫌がらせを受けた現役の教師と定年退職した教師は、合わせて29人。そのうち、10人が身柄を拘束され、19人が嫌がらせを受けた。迫害は中国29の省、自治区、直轄市の174の都市に及んだ。

图1:2020年1~11月中国法轮功学员遭中共绑架、骚扰、关洗脑班人次统计

図1:1~11月学習者が中共に連行、嫌がらせ、洗脳された人数の統計

表1:1~11月学習者が中共に連行、嫌がらせ、洗脳された人数および迫害死した人数の統計

身柄拘禁 嫌がらせ 洗脳斑 迫害で死亡
1月 161 103 0 4
2月 398 183 2 10
3月 541 572 10 7
4月 667 770 18 8
5月 662 579 26 11
6月 539 713 46 9
7月 928 945 66 6
8月 519 791 67 8
9月 301 634 34 6
10月 398 644 52 6
11月 754 1284 119 0
月不詳 0 0 0 1
合計 5868 7218 440 76

 情報収集の期間:11月1日から11月30日

 一、11月、754人の身柄を拘束

 明慧ネットの統計によると、11月、中共の警察は754人の学習者の身柄を拘束した。連行された人数は26の省、自治区、直轄市の131の都市に分布している。最もひどい地区の多い順からは吉林省127人、山東省119人、黒竜江省100人、河北省54人、遼寧省51人、安徽省32人、湖北省31人、四川省30人、河南省24人、湖南省23人。最もひどい都市の多い順からは吉林市89人、大慶市39人、長春市31人、シ博市27人、鶏西市20人である。

图2:2020年11月中国大陆各地法轮功学员遭绑架骚扰人次统计

図2:11月、中国各地において学習者が連行された人数の統計

表2:11月、中共に連行された学習者の地域分布表

地域 連行された人数
吉林省 127
山東省 119
黒竜江 100
河北省 54
遼寧省 51
安徽省 32
湖北省 31
四川省 30
河南省 24
湖南省 23
内モンゴル 18
北京市 17
寧夏 16
山西省 16
浙江省 15
広東省 14
天津市 14
甘粛省 10
重慶市 8
新疆 7
雲南省 6
広西 5
貴州省 5
江蘇省 5
上海市 4
福建省 3
合計 754

 迫害事例:

 1、11年間拘禁された女性一流エンジニアが再び連行される

 黒竜江省の学習者で一流エンジニアの王楣泓さん(60代女性)は人々に疫病から逃れる方法を教えたという理由で、11月23日午後、ハルビン市南崗区の哈西派出所の警官に身柄を拘束され、ハルビン市の公安病院に隔離されている。

 王さんは牡丹江市の地質探査所の一流エンジニアである。夫も法輪功を学んでいるという理由で中共に迫害されている。

 ◎2003年10月、王さんは6、7人の警官に殴打され、身柄を拘束された。懲役11年の不当な判決を宣告され、黒竜江省の女子刑務所で迫害された。

 ◎王さんの夫・于宗海さんは画家である。何度も職場に省および市の労働模範に選ばれた。しかし、法輪功を学んでいるという理由で、2001年に身柄を拘束され、懲役15年の不当な判決を宣告された。牡丹江刑務所で殴打、高圧の電撃などさまざまな拷問を受けた。その結果、心臓、頭蓋骨、胸部に大きなダメージを受け、胸骨、足の骨を怪我し、歯もほぼ抜けた。

'王楣泓和女儿于铭慧'

王楣泓さんと娘の于銘慧さん

 ◎王楣泓さん一家4人は不当な判決を宣告され、判決年数は累計31年である。

 ◎娘の于銘慧さんは12歳の時に洗脳班で迫害された。その後、1人でハルビン女子刑務所と牡丹江刑務所を往復し、親の面会に行ったが、面会禁止の時もあった。

 ◎于宗海さんの父は頑健だったが、繰り返し脅迫され、心労と悲しみのあまり他界した。

 2、山東省高密市、夏荘鎮派出所の警官は秦少華さんを連行し、賞金を獲得

 11月13日の昼12時ごろ、山東省高密市の夏荘鎮派出所の欒斌をはじめ、警官3人(男性2人、女性1人)は学習者・秦少華さんの身柄を拘束した。秦さんの両腕は、午後の4、5時ごろまで後ろ向きに手錠をかけられ、その結果、手首から出血し腕が上がらなくなった。夜6時ごろに家に帰された。

 警官3人はそれぞれ3600元(約6万円)の賞金をもらい、お金を数えながら大声で笑った。秦さんは14日の7時に昌邑留置場に拘禁された。

 11月27日夜7時、秦さんは高密市の「法律制度センター」(洗脳班)に移送され、9時再び夏荘派出所に送られた。最後、秦さんは歩いて帰宅した。

 3、合肥市の国内安全保衛部門「俺らは人権だ」と言いふらす

 11月17日から19日まで、安徽省合肥市包河区の公安支局国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官らは相次いで学習者・周萍さんに嫌がらせをした。警官らは周さんのインターネット回線とチャイムの回線を切り、周さんの甥を騙してドアを開けさせるなどの嫌がらせをした。

 周さんは「信仰は自由です。あなたたちは人権を侵害しています」と言った。国保の隊長・任綿輝は「人権? 俺らに人権なんか言わないでくれ。俺らは人権などやらない。俺らが人権だ! お前らの思想を変えてやる、俺らの共産党に統一させてやる」と言いふらした。

 11月19日午後5時すぎ、周さんの娘・沈夢婷さんは帰宅の時間になっても連絡がつかなかった。周さんは国保に娘の行方を尋ねたが、教えてくれなかった。

 連絡が途切れてから24時間後、周さんは電話で警察に通報した。その時、初めて娘が当日の午後5時40分ごろ、退勤途中に610弁公室の警官によって洗脳班に連行されていたことを知らされた。

 二、11月、1284人の学習者は嫌がらせを受けた

 明慧ネットの統計によると、11月に1284人の学習者が中共に嫌がらせを受けた。嫌がらせは全国の28の省、自治区、直轄市の135都市に及んだ。最もひどい地域は河北省315人、黒竜江省176人、四川省104人、吉林省103人、天津市82人、山東省77人、内モンゴル70人、湖南省61人、甘粛省59人、湖北省46人である。最もひどい都市は滄州市158人、ハルビン市99人、保定市56人、大慶市39人、シリンゴル盟39人、成都市33人、長春市30人、廊坊市29人、徳陽市29人、遂寧市24人である。

表3:2020年11月、中共に嫌がらせを受けた学習者の地域分布表

地域 人数
河北省 315
黒竜江 176
四川省 104
吉林省 103
天津市 82
山東省 77
内モンゴル 70
湖南省 61
甘粛省 59
湖北省 46
重慶市 38
広東省 38
上海市 25
遼寧省 20
陝西省 12
山西省 11
河南省 10
江西省 10
寧夏 4
浙江省 3
北京市 3
安徽省 3
福建省 3
江蘇省 3
新疆 2
雲南省 2
広西 2
貴州省 2
合計 1284

 迫害事例:

 1、天津市の党委員会書記・李鴻忠の悪行を暴露

 2020年の夏から、中共の政治法律委員会は全国範囲で学習者にいわゆる「ゼロ行動」を行い、そのうち天津市が最も力を入れている。理由としては、現役の天津市党委員会書記・李鴻忠が公の場で今回のゼロ行動に天津市は必ず力を注ぐと宣言したからである。その結果、天津市各区の政府、郷、鎮、街道、各級の政治法律委員会、公安局などの部門も加担した。しかし、法輪功の真相を分かった警官および関係者は迫害に加担せず、いい加減に対応した。明慧ネットの報道によると、11月に、天津市の14人の学習者は身柄を拘束され、82人の学習者が嫌がらせを受けたという。

 2、新疆ウィグル自治区の政治法律委員会・王明山は学習者を迫害

 10月から、新疆ウィグル自治区の政治法律委員会・王明山は公安庁期間にウィグル族を弾圧する方法を使い、各コミュニティーをはじめ、総合管理弁公室などの機構を利用し、新疆に住む学習者らに嫌がらせをし、いわゆる「三書」を書くことを強いた。また、学習者らの職場、家族、子供およびその職場、学校などにプレッシャーをかけ、学習者に迫害を加えた。

 新疆の学習者らは相次いで嫌がらせを受け、コミュニティーおよび管理委員会に「三書」を書くことを強要された。さもなければ、仕事、子供の進学・就職に影響が出ると脅迫された。さらに離れた内陸に住む親戚までもコミュニティーの嫌がらせを受け、転向の説得を求められたという。

 ウルムチ新市区の各コミュニティーの学習者は様々な嫌がらせを受けた。自宅で軟禁されて関係者に洗脳を受ける人、洗脳班に送られる人、また「三書」を書かないという理由で「学習班」(ラーゲル)に長期拘禁された人もいた。

 3、河北省塩山県の学習者120人あまりはさまざまな迫害を受ける

 河北省塩山県は今年の春から、120人以上の学習者に嫌がらせをした。迫害に参与したのは村の幹部と一部の派出所の警官およびコミュニティーの警官である。

 迫害手段一:子供の入学・就職・昇進、軍隊に入るなどに影響が出ると言い、家族を脅迫した。(ほとんどの家族は正義感があり、良し悪しをよくわかり、迫害に協力しなかった)

 迫害手段二:学習者本人を公職から追放し、年金を欠配するなどで脅した。関係者は「学習者を守りたい」と偽善を装い、学習者に録画の協力を求めた。

 あるコミュニティーは別人を探して、学習者を装わせて「もう学ばない」と言わせた。また、学習者の自宅で録画し、後で編集して学習者が「やめる」と言った偽の動画を作った。さらに「国勢調査」を装い、学習者にサインさせたが、実はサインさせたのは「三書」だった。

 4、寧夏回族自治区の学習者20人近くは嫌がらせを受けた

 今年の8月から、寧夏の一部の政治法律委員会、610弁公室、国保部門、公安、街道事務所、コミュニティー、村の幹部、学習者の上司などは大規模に学習者らに嫌がらせをし、学習者を脅迫し、サイン、拇印を求めた。明慧ネットの報道によると、20人近い学習者は身柄を拘束され、嫌がらせを受けたという。

 迫害手段:学習者本人を連行する、学習者の子供を拘禁する、家財を押収する、給与の欠配を脅迫する、職場から学習者を除名させる、学習者の子供を公職から追放する、土地または貸家を押収する、学習者の孫を学校に通わせない、学習者の子供の商売を強制停止させる、配偶者に学習者との離縁を強要する、コミュニティーの管理室に嫌がらせをするなどである。警官らはさらに学習者の親、兄弟、孫、親戚、離婚した元配偶者およびその家族などの情報を収集し、自宅訪問また電話で脅迫した。パトカーを先頭に、警官らは全身武装して学習者が住むコミュニティーに侵入したこともあった。3カ月あまり、継続的に学習者に嫌がらせをした。

 情報によると、各県には「転向ノルマ」があり、11月15日までに、転向の情報を報告しなければならないという。ノルマを達成するために関与した人は「自分が代わりにサインしたいくらいノルマを達成したい」と言った。

 5、大慶市油田は「ゼロ行動」を実施中

 黒竜江省大慶市油田はいわゆる「ゼロ行動」を実施し、多くの学習者に嫌がらせをした。

 黒竜江省の省書記は約2カ月前のオンライン会議で、大慶市政府、公安、610弁公室の人に学習者に嫌がらせの命令を下した。公安からいわゆる学習者のネームリストを大慶市油田保衛センター(610弁公室)に教え、それから下の関連部署に発令した。学習者らの職場で学習者らに「三書」を書くことを強要し、「ここ10年以内に、法輪功に関わらなければ公安ネットから除名できる。サインしないと、まず油田保衛センターに、次は公安に通報する」と脅迫し、「ゼロ行動」を年内に終わらせようとしていた。今回の行動は、610弁公室が直接に学習者あるいはその家族を訪ねたり、コミュニティーの居民委員会と公安の管轄範囲の警官が直接関与したものもあった。

 (続く)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/12/11/416210.html)
 
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