北京の裁判所で不当判決 宿輝娜さんが控訴
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 【明慧日本2020年12月23日】遼寧省の出身の法輪功学習者・宿輝娜さんは北京で仕事していたが、警官に連行され、北京市朝陽留置場に1年以上拘禁された。11月、北京市朝陽区裁判所第一法廷は宿さんに懲役3年6カ月の実刑判決を宣告した。それを不服として宿さんは北京市第三中級裁判所に控訴した。

 12月3日、宿さんの家族は朝陽区裁判所の第一法廷に電話をかけ、裁判所側の女性が電話を受けた。その女性は「宿輝娜は11月6日に3年6カ月の実刑を下された。その判決を不服として、宿輝娜は控訴した。宿輝娜はまだ朝陽留置場にいる」と話した。

 そして、家族が「裁判所は宿輝娜に判決を下したことを家族に通知すべきです。なぜ、家族に教えなかったのですか」と問い詰めたところ、女性は「私も忙しいし、宿輝娜の件はもう私たちとは関係ない。案件は第三中級裁判所にある。宿輝娜は控訴したから、その結果がどうなるか分からないので、家族に通知しなかった」と言った。

 宿さんは遼寧省丹東市の出身で、北京で仕事をしていて、北京市昌平区沙河鎮に住んでいる。2019年9月30日、宿さんは法輪功迫害の真実の状況が書かれている資料を街で貼っていたとき、監視カメラに撮られた。その後、宿さんは尾行された警官に北京市朝陽分局大屯派出所に連行され、カバンから資料を探し出されて、家宅捜索をされた。警官は法輪功の書籍40数冊と資料数枚を押収した。

 その後、宿さんは朝陽留置場に送られ、2回尋問を受けた。2019年11月、宿さんの家族は前後2回、宿さんと面会することを弁護士に頼んだ。同年12月4日、弁護士と3回目の面会で、宿さんは「朝陽区検察庁の者が1回来ました。その後は一度も来ません」と弁護士に話した。

 2020年1月7日、家族はまた、100日近く拘禁された宿さんと面会することを弁護士にお願いした。そして、面会した後、弁護士は「案件は1月2日に検察庁に移した」と言った。

 6月22日、家族に頼まれた弁護士は留置場に行き、宿さんと面会した。しかし、弁護士は宿さんに有罪を弁護すると言った。そのため、宿さんは弁護士を解任し、自己弁護すると言った。

 6月29日、裁判所の者が家族に電話をかけ、「宿輝娜の案件は裁判所にある。弁護士を雇うように」と告げた。その後、また家族に「法律手順通り、弁護士を雇うように。7月1日まで弁護士を頼むか頼まないか連絡しなさい」と言った。

 法廷で、宿さんは法律に基づき、自己弁護をし、無罪を主張した。その途中で公訴人と裁判官に数回、話を中断されたが、宿さんは善をもって、法律の角度から法輪功を学ぶことが罪ではないと説明し、中共に利用されないよう、冤罪を作らないようにと、その場にいる人の良知を呼び起こした。しかし、11月6日、宿さんは不当な判決を言い渡された。

 現在、宿さんは控訴中で、朝陽留置場に拘禁されているという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/12/16/416565.html)
 
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