ピュー研究所 「中国の宗教制限が最も酷い」
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 【明慧日本2020年12月29日】ピュー研究所(Pew Research Center)は、2020年11月10日、世界各国(198)による宗教的信念の制限に関する最新の調査結果を発表した。報告書の中で「調査の対象となった198の国と地域の中で、中国(共産党)は、宗教を制限する指数が最悪のレベルであり、その制限の程度は、センターが2007年からこの分野を追跡し研究して以来、最も酷いもので、法輪功などの団体は最も深刻に禁止されている」と言及した。

 ピュー研究所は、米国の独立機関で、傾向性のない(訳注:政治的傾向のない)世論調査機関およびシンクタンクで、2004年に設立されワシントンD.Cを拠点としている。このセンターは米国、更に世界に影響する様々な問題意識と意見、傾向に関する情報を提供している。

 世界各国の宗教の制限パターンを測定するため、ピュー研究所は政府制限指数(Government Restriction Index)を設定した。この指数は(10段階で20の指標を使用する政府制限指数を確立した。研究所はまた社会で宗教への敵対行為を測る、社会的敵意指数(SHI)も設定した。研究所が先日発表した最新の報告書で関心を持ち使ったのは2018年の情報である。

 報告書の中で「世界中で、宗教に対する各国の制限は、2007年に追跡し始めてから最高水準に達した。56カ国が2018年には『高い』あるいは『非常に高い』の宗教制限レベルに達した」、「2018年、国が宗教に対して制限した全世界の中央値(訳注:データを小さい順に並べたとき中央に位置する値)、つまり宗教と慣習に影響する法律、政策と公的行動が持続的に上昇し、ピュー研究所が2007年からこれらの傾向を追跡し始めてから最も高い数値に達した」と述べられている。

 中国(中共)は、宗教の制限がほかの国より更に酷く、報告書の中で宗教制限指数のランキングが一番悪く、9.3(酷い程度の最高値が10)である。中国の宗教制限は法輪功などの団体と、いくつかのキリスト教団体の禁止を含む。中共は多くの宗教活動を禁止し、礼拝所を攻撃し、宗教の信仰者を勾留して拷問する。中共は引き続き新疆省でウイグル人を勾留する運動を行い、少なくとも80万人を拘禁した。米国務省は、中国のこれらの勾留施設は「宗教および人種的アイデンティティーを排除する計画である」と述べた。

 参考資料:https://www.pewresearch.org/fact-tank/2020/11/10/government-restrictions-on-religion-around-the-world-reached-new-record-in-2018/

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/11/29/415766.html)
 
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