四川省攀枝花市の鐘義芳さん 不当に刑務所に収容される
■ 印刷版
 

 【明慧日本2021年1月13日】四川省攀枝花(はんしか)市の法輪功学習者・鐘義芳さん(67歳女性)は2019年11月中旬、同市東区公安分局の臨江路派出所の警官によって連行された。攀枝花市留置場に1年ほど拘禁された鐘さんは懲役4年6カ月の実刑判決を受け、2020年11月4日、成都市女子刑務所に収容された。これは鐘さんにとって2度目であり、同刑務所に収容されることになった。

 鐘さんは攀枝花市攀鋼グループ第二機械工場を退職し、1998年に法輪功を学び始めた。それまでは、鐘さんは関節リウマチを患い、関節のこわばり、複数の関節痛、冷たい水にさわれない、冷たいものが食べられない、横になると、誰かに支えてもらわないとら起き上がれない、一人で服を着れないなどの症状があって、とても辛かった。しかし、法輪功を学んでから病気が消え、体がとても軽くなったという。

 しかし、1999年7.20、中国共産党当局が法輪功迫害を開始した。鐘さんは法輪功を学び続けているため、数回も連行され、留置場や労働教養所、刑務所に拘禁され、拷問を受けた。

 一、攀枝花市留置場で受けた迫害

 2001年4月、攀枝花市仁和区610弁公室の警官と鐘さんの勤め先の保衛科の人員が共謀して、鐘さんを攀枝花市留置場に連行し、1カ月間拘禁した。

 その間、攀枝花市仁和区610弁公室と攀枝花市610弁公室の警官らはある日、鐘さんを留置場から市にあるホテルに連れて行った。ホテルで鐘さんは窓の鉄の欄干に吊るし上げられ、当日の午後2時半から翌日の午前9時半まで放置された。その後、鐘さんは腕の片方を腰から、もう片方は肩から背中に回され、3時間手錠をかけられた。手錠を外された後、飲み物も食べ物も夜中の12時まで与えられず、留置場に戻された。

拷問の再現:吊るし上げられる

 留置場の九監室で警官・劉は鐘さんに100回しゃがむように強要したが、拒否されたので、受刑者に指示して鐘さんを殴打し、鐘さんに19キロの足枷を15日間つけた。

 二、資中楠木寺女子労働教養所で受けた迫害

 2001年6月18日、鐘さんは攀枝花市仁和区の警官に騙され、勤め先に行った後、連行され、攀枝花市留置場に送られた。留置場の前で鐘さんは中に入ろうとしなかったため、警官に猛打された。2001年11月、資中楠木寺女子労働教養所に入れられた鐘さんは、「転向」させるため、中枢神経を破壊する薬を飲まされた。2002年10月18日、鐘さんは教養所から出られたが、派出所の警官、勤め先の保衛科の人に11カ月間監視、尾行された。

 三、仁和区610弁公室で受けた拷問

 2008年、北京五輪の前、地元の警官は絶えず鐘さんに嫌がらせをした。そのため、鐘さんは家を離れ、放浪生活をせざるを得なかった。2009年10月14日、鐘さんは攀枝花市に戻り、金江派出所で身分証明証を取る手続きをしようとしたときに、その場で連行された。そして、攀枝花市仁和区610弁公室で警官は鐘さんをトラの椅子に座らせたり、吊るし上げたり、雑巾で口と鼻に塞いだりして、夜11時過ぎまで拷問して自白強要した後、攀枝花市留置場に送った。

 四、成都市女子刑務所で受けた迫害

 2010年7月6日、懲役8年の実刑を受けた鐘さんは成都市女子刑務所に収容された。刑務所に入った当日、鐘さんは「厳格管理隊」(以下、厳管隊)に入れられた。十数日後、身体検査を強要された鐘さんは刑務所の医者に薬物を静脈注射され、採血もされた。その後、鐘さんは意識不明になった。

拷問の再現:強制的に薬物を注射される

 厳管隊で鐘さんは地面に3カ月間寝かされた。厳管隊から出た鐘さんは毎日、長時間の労働を科された。

 刑務所で鐘さんはいつも、不明な薬を飲まされ、強制採血をされた。1年目のとき、49日間、毎日3回採血された。2年目に、55日間の間、毎日3回採血された。以後の毎年、2回採血されたが、採血後の鐘さんは歩く力さえなくなっていた。

 鐘さんは科されたノルマを達成できなかったとき、夜は廊下に立たされる罰を受けた。連続3日間立たされることもあった。警官は機嫌が悪い時、鐘さんを立たせるだけではなく、腰を90度を曲げるような姿勢を強い、90度にならないと、蹴ったりした。

 五、再度に成都市女子刑務所に拘禁される

 2019年11月中旬、鐘さんは人に法輪功の真相を話したため、攀枝花市東区公安分局臨江路派出所の警官に連行された。攀枝花市留置場で1年ほど拘禁され、迫害を受けた鐘さんは心身ともに損傷を受け、尿毒症と糖尿病の症状が現れ、痩せこけた。

 それでも、鐘さんは4年6カ月の実刑を言い渡され、2020年11月4日に再度、成都市女子刑務所に収容されたという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/12/29/417462.html)
 
関連文章