2020年、中共による法輪功学習者への暴力的迫害(一)
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 【明慧日本2021年1月16日】(明慧記者)2020年、中国共産党(以下、中共)の関係者は、法輪功学習者(以下、学習者)に「真・善・忍」の信念を放棄させるために、「ゼロ行動」を実施した。中共の政法委員会、610弁公室は、公安局・検察庁・裁判所などの法執行機関、末端組織の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)、公安派出所、コミュニティ(村・鎮)の警官や役員をコントロールし、全国にわたり学習者に対し嫌がらせ、連行、強制洗脳、実刑判決などの迫害を行った。学習者への暴力的迫害は、あらゆる迫害方法の中に現れている。

 2020年12月の時点で、少なくとも84人の学習者が迫害により死亡した。そのうちの21人は刑務所、留置場、派出所で拘禁されている期間中に致死された。 1月から11月までの間、5,868人の学習者が連行され、7,218人が嫌がらせを受けた。本記事では、2020年に中共による学習者への暴力的迫害に関する実例の一部を明かす。

 目録

 第一部分:派出所、国保、コミュニティ(郷村)による暴力的迫害

 一、暴力致死

 二、傷害をもたらす暴力

 三、高齢者、児童への暴力的な殴打

 四、髪の毛を掴んで壁にぶつけ、平手打ち、殴打などの暴力迫害

 五、暴力的な強奪や金銭を強請る

 六、暴力的な採血と骨髄採取

 第二部分:刑務所、留置所による暴力的迫害

 第一部分:派出所、国保、コミュニティ(郷村)による暴力的迫害

 一、暴力致死

 1、山東省の李玲さん 村の書記と民兵に殴られて死亡

 山東省蓬莱市の龍山店鎮大璋家村に住む李玲さんは2020年6月28日、村の書記と民兵に連行され、山にある空屋で拷問を受けた末、亡くなった。

 6月28日午前、李さんは法輪功の資料を持って帰宅した所を通報され、村の書記と5、6人の民兵に連行され、30冊以上の法輪功のパンフレットが押収された。

 李さんは資料の出所を言わず、不当な取り調べに応じないため、2人の民兵に滅多打ちにされた。拷問を隠蔽するため、彼らは李さんを山にある空屋に拘束し、足で強く蹴ったりした。李さんは強打されお尻に大きな石が当たった、また、心臓のあたりを木の棒で殴られたため容態が急変した。

 7月13日、李さんは村の診療所に搬送されたが、すでに死亡と告知された。迫害者らがずっと遺体を監視し、当日強制的に火葬させた。

 1週間前、李さんの夫は除草剤を飲んで自殺をはかり、病院に搬送されたが助からず亡くなった。亡夫の服を取り出すため、李さんはいったん家に帰った時、息子を抱きしめて「お母さんは屈しなかったよ」と言った。その時、息子は母の唇に大きな傷があり、数本の歯が抜け落ち、やつれた姿を目にした。

 親戚が李さんを着替えさせる時に見たところでは、李さんの両目が突き出て大きく膨らんでおり、歯が抜け落ち、唇に大きな傷が付いており、胸の左肋骨の下にも傷があり、全身のいたるところが青紫色になっていた。

 2、夫の于暁鵬さんは棺の前で「妻はひどい目にあって死亡した。妻はとても可哀想だ。それらの人を許さない」と号泣した。

 黒竜江省の牡丹江市海林市の医者で、学習者の王淑坤さん(66)は2020年6月末、元の勤務先に呼び出された。そこに警官が待っていた。王さんは、待機していた警官に「三書」を書くように強制され、夫の于小鵬さんも学習者であること(学習者ではない)を認めることを強要された。王さんは拒絶した。警官はその場で王さんを殴打した。王さんは、体があざだらけになり膝を骨折し、全身が汗びっしょりになり、数時間後に帰宅した。

 王さんは、7月1日夕方から、めまいや気持ちが悪いなどの脳出血の症状が現れ、7月2日に死亡した。

'中共酷刑示意图:殴打'

拷問のイメージ図:殴打される

 7月4日、王さんの遺体は海林市火葬場で火葬した。妻の棺の前で夫の于さんは「妻はひどい目にあって死亡した。妻はとても可哀想だ。それらの人を許さない」と号泣した。

 王さんが亡くなった後、警官は王さんの夫に王さんのことを「ネットで言うな」と脅迫した。

   二、傷害をもたらす暴力

 1、張家口市の丁玉明さん 洗脳班で拷問されて危篤

 河北省張家口市懐来県の丁玉明さんは2020年7月14日、洗脳班に強制連行され、所持金100元、鍵、携帯電話をすべて押収された。洗脳班で5日間布団も与えられず、食事や水も制限され、頭や体を靴の底で激しく殴られた。 丁さんは洗脳番組を見ずに坐禅をしていたため、厳しく叩かれた。

'酷刑演示:鞋底打脸'

拷問の再現:靴の底で顔を激しく殴られる

 7月22日、危篤に陥った丁さんは懐来県の同済病院に搬送され、緊急措置をとった。それ以来、丁さんは行方不明である。 

 2、鞍山市の学習者・娄艶さんらは瀋陽市国保の警官に拷問、殴打される

 鞍山市の娄艶さん、方福強さん、張旭さんは2020年2月12日、運転して瀋陽に向かっている途中、蘇家屯高速道路の出口で車を止められ、連行された。娄艶さんは77日間拘禁され、非人道的な虐待や拷問を受けた。方福強さんと張旭さんは65日間拘禁された。

 娄艶さんは、鉄の椅子にある手錠と足首の輪に錠をかけられた。長時間はめられたため、お尻が爛れ、足が腫れて足首の輪に入らなくなった。2カ月後、娄艶さんは骨と皮ばかりに痩せこけて、咳が止まらず、痰や胆汁を吐いて、吐血した。

'中共迫害法轮功学员的刑具:铁椅子'

拷問の再現:鉄の椅子

 方福強さんは、瀋陽市公安局国保の王春陽と3人の頑丈な大男に取り調べられ、殴られた。約1カ月間拘束された方さんは、4日間連続で鉄の椅子に縛り付けられ、足が大きく腫れ上がった。また、トイレ、飲水、洗面や入浴も禁止され、地面に固定してある輪に手錠をかけられたまま夜寝ていたという。張旭さんは頭、顔、肩を殴られ、両足をきつく縛られ、両手を背中に回され、膝を合わせてしゃがむ姿勢を強要された。

'拳打脚踢'

拷問の再現:拳で殴られ足で蹴られる

 3、山東省の黄建国さん 警官らに激しく殴打され負傷

 山東省沂水県の龍家圏郷委員会の職員と龍家圏派出所の警官らは2020年9月8日午後6時30分、3台の車に乗って郷柴山村の学習者・黄建国さんの自宅に大勢でやって来た。その後、警官らは乱暴に黄さんのズボンを引きずり下ろし、無理やり車に乗せ、黄さんを派出所に連行した。 

 黄さんは警官らに激しく地面に押さえ付けられ、頭を踏みつけられ、殴られて顔の怪我をして砂だらけになった。現在、黄さんは帰宅したが、 帰宅後に周囲の多くの人が黄さんの頭に出血した大きな腫れがあるのを見たという。

 黄さんへの迫害には、龍家圏街道書記の劉洪達らが関与していた。

'酷刑演示:毒打'

拷問の再現:滅多打ちにされる

 (続く)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/12/26/416854.html)
 
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