2020年、中共による年配法輪功学習者への迫害(三)
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 【明慧日本2021年1月19日】(前文に続く)

 三、65歳以上の学習者702人が連行される

 明慧ネットの統計によると、2020年に65歳以上の学習者702人が連行された。そのうち、90歳以上の学習者は7人、80歳~90歳は113人、70歳~80歳は419人、65歳~70歳は163人であった。

 一部の実例

 1、山東省済寧市梁山の範さん(90)が連行される

 山東省済寧市梁山の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の二十数人の警官は、2020年5月11日午後4時頃、学習者・侯月蘭さん(70代)の自宅に侵入し、法輪功の勉強会に参加していた90歳の範さん、陳秋香さん(50代)、戚桂娥さん(50代)とその母親(80代)、李詳生さん(70代)、王桂栄さん(50代)を含めて8人を連行した。

 12日の朝、連行された学習者全員が派出所で取り調べを受け、夜8時頃に解放されたが、全員が家宅捜索を受け、被害に遭った。

 2、武漢市の趙喜慶さん 25万元を押収される

 武漢市の学習者・趙喜慶さん(85)は2020年7月14日、不当に連行され、家宅捜索を受けた。さらに、長年にわたって食費などを切り詰め、節約した25万元(およそ385万円)の現金を押収された。翌日、趙さんが帰宅してから現在まで現金は返却されていない。

 同日の朝、市内の公安局江岸区分局の国保と江岸区后湖派出所の警官ら数十人が趙さんの自宅に押し入った。当時、一緒に学法していた8人の学習者が連行された。その後、そのうち4人の80代の学習者が家族とともに帰宅した。ほか4人は武漢市第1留置場に移送され、5日間拘束された後、7月20日に解放され帰宅した。 

 3、遼寧省瀋陽市の張景双さんは連行され、住民が通報者を非難

 遼寧省瀋陽市の学習者・張景双さん(83)は、団長クラスの退役軍人で、瀋陽市砂山干休所に住んでいた。張さんは八一公園の付近で、不審者に通報されたため、2020年4月24日の午後に警官らに連行された。その後、住民たちは通報者を取り囲み、彼の行為を非難した。

 4、威海市の警官は82歳の学習者の元気な姿を見て、法輪功を理解する

 2020年7月3日午前11時過ぎ、男性警官とコミュニティの女性2人は学習者・王桂鳳さんの娘の家(王さんは娘の家に住んでいる)に行き、法輪功を放棄するサインを強いた。それを聞いた娘は「サインできません。もしサインをしたなら、あなた達は悪いことをしたことになります。これは信仰の自由に対する迫害です」と拒否した。そこで、男性警官は「サインしてもしなくても良い」と言った。王さんは「私は60代から法輪功を学び始めました。薬を飲まずに元気でいられ、もう82歳です」と話し、警官とコミュニティの人も「82歳には見えない」と言った。最後に、警官は「何も言わなくても、健康なあなたを見てわかる」と言ってその場を去った。

 5、法輪功を理解した警官「法輪功は本当にいいですね」

 四川省成都市双流区の李文芳さん(79)は2020年7月5日、法輪功の資料「感染症から身を守る」を配る際、警官に連行され、法輪功の資料を押収された。

 李さんは警官に法輪功迫害の実態を話し続けたため、法輪功のことを理解した警官は、「法輪功は本当にいいですね!」としみじみと言った。

 当日の夜9時過ぎ、李さんは迎えにきた息子と一緒に帰宅した。

 6、吉林省敦化市の王向鞠さん(80代)は平手打ちを受ける

 2020年7月15日、敦化市国保の警官は王向鞠さん、張悦英さん、王さん(男性)、劉さん(女性)と家族を連行した。向鞠さんは80歳を過ぎているが、派出所の警官に平手打ちをされた。

 四、65歳以上の学習者486人が嫌がらせを受ける

 明慧ネットの報道によると、2020年に65歳以上の学習者486人が嫌がらせを受けた。そのうち、90歳以上の学習者は10人おり、80歳~90歳は182人、70歳~80歳は217人、65歳~70歳は77人であった。

 一部の実例

 1、貴陽市の学習者・尤軍さん(91)は家宅捜索を受ける

 2020年5月12日午後3時30分頃、貴陽市雲岩区荷塘派出所の警官ら4人が、一人暮らしの91歳の学習者・尤軍さんの自宅に侵入した。尤さんは訳がわからないうちに、さらに6人が侵入して、各部屋でむやみに捜索を行った。尤さんはベランダに行き、窓を開けて、「法輪功を学ぶことは違法ではない。皆さん見てご覧なさい、十数人の警官らが我が家で引っ掻き回している!」と叫んだ。警官が窓を閉めても、尤さんは叫び続けた。誰かが電話で尤さんの息子に知らせた。息子は消火器を持って駆けつけ、「父親に手を出す者がいれば、徹底的に戦い、訴えてやる」と言った。警官はプリンターを押収して帰ったが、それ以来、毎日2人組が交代して建物の入口で、監視するようになった。

 2、遼寧省撫順市の于さん(81)がやむを得ず、放浪生活

 遼寧省撫順市の学習者の于さん(81)は、2020年4月2日の昼頃、撫順市順城区で災難時に身を守る方法を人々に伝えていた時、不審者に通報され、葛布派出所に連行された。

 葛布派出所に着くと、于さんは拇印を強要された。午後3時過ぎ、警官は于さんの家に行き、家宅捜索を行い、法輪功の書籍と法輪功創始者の写真、30個以上のお守りを押収した。于さんは再び派出所に引きずり込まれた後、夜10時過ぎに解放された。翌日の4月3日午後、警官はまた「派出所に出頭しなさい」と命じたが、于さんは行かなかった。現在、于さんはやむを得ず放浪生活を送っている。

 3、上海の警官ら 70代の女性学習者を強行採血

 上海市成都北路の学習者・沈芳さん(70)は2020年8月2日午前、石門二路派出所の警官4人に侵入され、採血された。

 4人は沈さんの体を押さえ、手首を掴み採血をしようとした時、沈さんは必死に抵抗し、なぜ採血をするのかと詰問したところ、警官は「これは国の規定だ」と言った。

 沈さんは高齢のため、警官に抵抗しきれず採血をされた。その後、4人の警官は満足そうに帰って行ったという。

 明慧ネットの報道によると、2020年8月に上海で10人以上の学習者が強制的に採血されたという。

 迫害者は制裁に直面している

 米国務省は国際人権デーの2020年12月10日、学習者を迫害した中共の法執行幹部・黄元雄とその配偶者を含めて、人権迫害をした官員17人に対する制裁措置を発表した。

 2020年12月7日、EU版『マグニツキー法』が採決された。EUの27加盟国は、同法に基づき、全世界の人権迫害者に対して入国を禁止し、資産を凍結する制裁ができるようになる。

 2020年12月10日の国際人権デーの前夜、欧米29カ国の学習者はそれぞれの本国の政府に最新の迫害者リストを提出し、法律に基づき、加害者とその家族の入国禁止及び資産凍結を求めた。

 ニューヨークの法輪大法情報センターの責任者によると、2020年12月10日の時点で、35カ国の920人の党派を超えた政治家が、中共の法輪功迫害を非難する共同声明に参加している。

 迫害に関わったすべての迫害者は制裁を免れない。

 (完)

 統計資料ダウンロード(中国語):ダウンロード(141.3KB)

 2020年、連行された65歳以上の法輪功学習者の状況統計

 2020年、判決を宣告された65歳以上の法輪功学習者の状況統計

 2020年、嫌がらせを受けた65歳以上の法輪功学習者の状況統計

 2020年、迫害により死亡した65歳以上の法輪功学習者の状況統計

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/1/16/418627.html)
 
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