明慧法会|慈悲をもって同郷に真相を伝える
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文/中国の大法弟子  

 【明慧日本2021年1月24日】私は70代の中国の大法弟子です。自分をよく修めるだけでなく、人々をも救うべきという師父から与えられた使命をしっかり覚えています。ここで、中共ウイルスが蔓延する中で私が行ったいくつかの衆生を救う事例を紹介します。

 聞こえた表面的な言葉に振り回されてはいけない

 2020年の旧正月、武漢肺炎が発生し、私が住む地区の各コミュニティや交差点はすべて封鎖され、出入の際は門番に用件を聞かれ、署名まで要求されるようになりました。「私は大法弟子だ。誰も私が師父から与えられた使命を果たすことを阻むことができない」と思った私は、正念を発しながら真相資料を自転車用バスケットに積み、大法弟子が作った歌を鼻歌で歌いながら出かけましたが、誰にも聞かれませんでした。

 ある村の入口に着いてから私は自転車に鍵をかけ、資料を持って一軒一軒と配り始めました。家に人がいれば、私は面と向かって真相を伝え、誰もいなければ資料をドアの枠にシールで貼りました。いくつかの通りで配り終えて、ある家のドアの前に着くや否や、突然後ろから「何をしているんだ?!」と怒鳴り声が聞こえました。振り向くと、ある30代の若者がとても無愛想な表情で私を見ていました。

 私は笑顔でこう言いました。「若者よ、70歳も超えた私がどんな悪事をすると思いますか? 各家に福を届けに来ました。皆に疫病から逃れる方法を伝えに来ました。実は、今回の伝染病は中国共産党の悪政に向けられたものです。中国共産党は無神論を宣伝し、神佛を信じず、善悪に報いがあることを信じず、汚職腐敗を助長させています。彼らは数十億、何百億ものお金を横領しつつ、私たち国民に節約し奮闘するようにと言っていますが、私たちはすでに貧困になっています。彼らは私たち百姓が苦労して稼いだお金で私腹を肥やしているのに、私たちは誰に裁きをつけてもらえるのでしょうか? 今回の疫病はほかでもなく、この邪党を滅するためにきています。私たち百姓は自らの命を守るべきです。共産党の組織に入っているなら、そこから脱退し、『法輪大法は素晴らしい! 真善忍は素晴らしい!』と覚えておけば、きっと助かります。なぜならば…」

 ここまで言うと、事情が分かった若者は「おばあちゃん、あなたの言う通りです。私はあなたの考えに賛成します」と興奮気味に言ってくれました。そのとき、ドアの中から数人が出てきて、私は初めて若者がこの家の娘婿であることが分かりました。一家に真相を伝えようとしたとき、若者が先に口を開きました。「このおばあちゃんは、別の地方から来ている法輪功の学習者です。うちに福を届けに来てくれました」と言うと、先ほど私から聞いた話を皆に復唱し、途中でつまると私を見て助けを求め、2人の協力で効果よく真相を伝えました。

 その結果、一家6人のうち、5人は三退しましたが、お爺さんだけは「共産党が給料を出してくれている」と言って脱退しようとしませんでした。

 私はこう言いました。「お爺さん、そのお給料は共産党が払っているのではなく、それはあなたの退職後に受けるべき待遇です。乞食や物乞いを見てください。なぜ共産党は彼らにお金を払わないのですか? それに、お爺さんは月に2000円をもらっているだけで、共産党を代弁していますが、国の高官たちは百姓が苦労して稼いだお金を数十億、数百億も横領し、複数の愛人を抱え、多くの家を持っていますよ。あなたの給料は彼らの1回のサウナ代にもなりません。三退というのは、その危険な印を消すためです。何の印だと思いますか? 党の関連組織に加入した際、私たちが右手を挙げて邪党に命を捧げると言った誓いです。その誓いを無効にしなければなりません。そうすれば、中国共産党が滅される時が来たら、私たちとは無関係になります」

 老人はやっとハッと気づき、大声で「俺は少年先鋒隊に入っていたから、そこから脱退しよう!」と言いました。

 その家から離れるとき、一家は「ありがとうございました!」と言いながら名残惜しそうに見送ってくれました。皆の眼差しはまるで、待望していた幸せを今日やっと手に入れたかのようでした。

 「神佛のご加護があるのに、まだ犬を怖がるのか?」

 翌朝、私は北の大山の頂に登り、見渡す限りの菜園小屋が大きな斜面に整然と並んでいて、それぞれの端に2~3軒の家が建てられているのが見えました。小屋の持ち主がここに住み、昼夜を問わずして一生懸命に働いているのがよく分かります。

 真相資料を持って私は家から家へと配り始めました。ドアが半開きになっている家があって、私が真相資料をドアに貼ろうとした矢先、ある老人がドアの中から出てきました。老人は不機嫌な表情で「何をする人だ? 何を貼っているのか?」と聞いてきました。私はさっそく「お兄さん、家には誰もいないと思って、お伝えしたい大切なメッセージをドアに貼れば、後であなたが読めると思っていました。いらっしゃるなら、口頭でお伝えしましょう」と答えた後、今回の疫病の深刻さや、共産党を滅するための大きな災難が直に人類に降りかかることを伝えました。さらに、私は「『法輪大法は素晴らしい! 真善忍は素晴らしい!』と真心で暗唱すれば、きっと安全に過ごせます。家族にも伝えてください」と言いました。

 老人は手を振って私を追い払いながら、「帰りなさい。そんなことは信じない」と言いました。私は慌てずこう言い続けました。「70歳も過ぎた私がこの大山を登り、戯言を言いに来たと思いますか? 私は何のために苦労を買ってまですると思いますか? 大きな災難がまもなくやってくるからです。大法の師父は私たちに人々を救い、災難から逃れる福音を、各家庭に送るようにと言われたからです」

 私の話を聞き入れた老人は、「70歳を超えているのか?」と尋ねました。私は「嘘を言う訳がないでしょう。私の一生を見守ってくださってきたのはお天道様です」と答えました。これを聞いた老人は、「老人のふりをして、わざと年齢を水増ししたと思ったのだ。それなら信じよう。俺は少年先鋒隊に入っていた」と笑って言い、横にいる女の子を指差しながら「孫娘も少年先鋒隊員だから、2人とも脱退するよ」と言いました。こうして2人が救われ、雰囲気も和気藹々で明るくなりました。

 老人の隣家に行こうとしたとき、犬が吠えていて、子供の頃から犬が苦手だった私は近づく勇気がありませんでした。これを見た老人は冗談半分で「神佛のご加護を受けているのに、まだ犬を怖がるのか?」と言いました。言われた瞬間、私は「師父は常人の口を借りて私を啓発されているのだ!」と気づき、堂々とその前を通り過ぎましたが、犬がいるので真相資料を置きませんでした。

 この列を配り終えて、別の列の小屋に行こうとしたとき、ある老婦人が近づいてきて、こう言いました。「あのおじいさんに言ったことは全部聞いたよ。私も少年先鋒隊に入っていたから、脱退を申請してくれる? それと、玄関に犬がいるのは私の家だよ。資料を置いていなかったのを見て、隣人のを持ってきた。私も読んでみたい。悪いけど、お隣さんにもう一枚貼ってあげてください」

 実家の親族に真相を伝える

 実家はみんな農家です。実家はサッカー場の隣で、サッカー場の裏側にある緩やかな斜面に住んでいるのはほとんど農家です。私は実家の一員として、3カ月で同郷の全員に真相資料を配布しました。その間、いくつかの出来事がありました。

 ある日、50歳前後の女性が孫をあやしているのを見て、私は真相資料を渡しながら「お姉さん、この冊子を読んでみてください。色んな事が分かってきますよ」と言いました。彼女は「結構です。あなたたちのものは信じません。私は佛教信者です」と言いました。 私はこう続けました。「ここに住んでいる人のほとんどは、実家の母と同じ生産隊に所属しています。今回の大流行はかなりの猛威を振るっているので、あなたが危険から逃れることができるように、私は真相をお伝えしなければなりません。共産党は無神論を説き、天や地と戦い、善悪には報いがあることや六道輪廻も信じません。また、共産党の数多くの汚職幹部らは根っこまで腐っていて、数回のキャンペーンで8000万人以上の中国同胞の命を奪いました。さらに、その無神論に影響され人々が神や佛を謗るようになった今、神は激怒され、それを淘汰されようとしています。あなたは佛教を信じながら邪党の組織にも入り、不二法門のタブーを犯してしまったのではありませんか。神佛による保護を頂きたければ、邪党組織から脱退しなければなりません」。彼女は沈黙のままでした。

 躊躇している彼女を見て、私は次の路地に向かいました。前方に世間話をしている3~4人の女性がいて、私は「お姉さんたち、お元気ですか?」と声をかけました。皆が「はい。元気です」と答えました。その時、さきほどの佛教信者と名乗る女性も子供を連れてやってきました。私は「実は、私たちは同じ生産隊です。何年も会っていなくて、もう顔も分からなくなりました」と言いました。ある女性がある名前を挙げて、「この人を知っていますか?」と聞きました。私は「それは私です!」と答えました。会話が弾み、皆の距離がどんどん縮まってきました。

 私はこう言いました。「今日は皆さんに大事な話をしに来ました。武漢肺炎が流行り、怖がらない人はいますか? 共産党は無神論を説き、神佛を誹謗中傷し、数回のキャンペーンで8000万人以上の中国人を殺しました。江沢民を始めとする政府高官たちは公然と数億、数十億、数百億の国民が苦労して稼いだお金を横領しつつ、国民を死の淵に追い込ませました。多くの高齢者を養えない人、医療費を払えない人、家を買えない人が生まれて、中国人の半分は未だに貧困生活をしています。この災いを招き、私たち百姓に押し付けたのは共産党です。命を救う唯一の方法は、心から邪党の一切の組織から脱退し、その悪縁を経ち切ることです。疫病神には目があり、共産党を狙っています」。その後、私は手持ちの明慧の定期刊行物や、同修が作った精巧で美しいお守りを彼女たちに渡しました。全員に喜んでもらい、同時に加入していた共産党組織から脱退しました。佛教を信奉している女性も「お姉さん、私も脱退します」と囁きました。

 石炭売り場の横に、真っ黒な顔をしている5~6人の労働者が座っていました。私は近づいて「お疲れ様です」と声をかけ、「この石炭はよく売れますか?」と聞きました。労働者の1人は「あまり売れませんね。こんなにたくさんのマンションが建てられて、誰が買うでしょう? 農家の人たちは田舎の一軒家を空けたまま、お金を借りて市内のマンションに住もうとしています。未来の嫁の絶対的結婚条件は市内のマンションに住むことだから、石炭を売る商売は儲かりませんね」と言いました。私はお守りと真相冊子を彼らに渡しながら真相を伝えました。労働者の1人が笑って「三退すれば、お金をくれますか?」と聞きました。私は、「三退すれば命を守ることができますが、お金は命を守ってくれますか?」と言いました。最後に、労働者は全員三退しました。

 師父のご済度に感謝する

 今年の旧正月、私は左右の鎖骨辺りにピンポン玉大の腫瘍があることに気づきました。真相資料を入れたカバンを背負って歩く途中、帯に圧迫された腫瘍が痛み出すことが多く、私は「今はお前を構う時間がない。衆生を救いに行かなければならない。私に痛みをもたらそうとしているが、逆にあなたを痛くさせる」と思いました。日に日に資料の配布や真相を伝えることに追われているうち、腫瘍のことを忘れてしまいました。

 ある日、遅く帰宅した私は暑くてたまらず、シャワーを浴びました。そのとき、左右の鎖骨にあった二つの腫瘍がなくなったことに気づきました。きっと師父が取り除いて下さったと思い、私は師父の慈悲なるご済度に感謝しました。弟子ができることは、多くの衆生を救うことで、自らの歴史的使命を果たすしかありません。

 2019年の大晦日の真夜中、足を組んだ途端、突然、熱い液体が鼻から喉へと水柱のように流れ落ちてくるのを感じて、私は一口一口と飲み込みました。30分ほどすると、流れが遅くなったのをみて、私は手で口元を拭くと、血がべたりと手につき、胸元も血だらけになっているのが分かりました。この時点では血がまだ喉に流れていましたが、だいぶ緩やかになり、さらに30分が経ったとき完全に止まりました。

 その瞬間、私は脳がスッキリしている感覚を覚えました。私はベッドから出て手を洗い、きれいな服に着替えて、師父に9本のお線香を捧げてこう言いました。「師父、再び業難から弟子を助けて下さり、感謝いたします。そうでなければ考えられないほどの結果になっていたでしょう」

 ベッドに戻って休もうとしたとき、ふと思い出したのですが、まだ30数冊の真相冊子を配布していませんでした。年明けに伸ばしてはいけないと思い、私はさっそく上着を羽織り、真相資料の入ったバッグを背負い、急いでコミュニティ内のマンション群に向かいました。

 帰り道、家々の大晦日の明かりを見て感無量になり、私は思わず師父の詩の一節を唱え始めました。「私はある人に修煉の意義を問われた 私は自分を見つけ 人として来た目的を知り 人はどこに向かっていくのかを分かった」[1]

 注:
 [1] 李洪志師父の詩:『洪吟五』「人の世は迷い」

 (明慧ネット第17回中国大陸大法弟子修煉体験交流会)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/11/12/414818.html)
 
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