【明慧日本2020年1月25日】中央政治法律委員会、610弁公室は2020年、「ゼロ行動」を通達し、江沢民による法輪功学習者(以下、学習者)への「名誉を汚し、身体を消滅させ、経済的に破綻させる 」という悪逆無道の迫害政策を継続した。その結果、90人近い学習者が迫害により死亡、622人の学習者は不当な判決を宣告され、15,235人の学習者は身柄を拘束され、嫌がらせを受け、多くの学習者は一家離散の苦境に陥った。
明慧ネット報道の統計によると、2020年において、法輪功を学んで、「真・善・忍」の信念を貫き、より良い人になることを目指す学習者のうち、320人以上のエリートが身柄を拘束され、嫌がらせを受けた。20人は迫害されて死亡、53人は不当な判決を宣告された。その中に、局長、教授、博士、大学講師、教師、弁護士、新聞記者、警察官、医者、建築弱電の専門家、高級エンジニア、衛生院の院長、工場長、社長、国家公務員、軍医、裁判官、画家、作家、翻訳家、教育界の名人、国学専門家など各界のエリートが含まれる。
2020年における中共による迫害の実例の一部は下記の通りである。
一、迫害による死亡
1、済南刑務所の警官・王風強さんは迫害されて死亡
山東省第一刑務所の部長級の幹部、技術要員の王風強さんは法輪功を学んでいるという理由で、公職を追放された。身柄を拘束されて、労働教養処分を科され、洗脳班に拘禁された。この間に、重度の肺結核に感染し、長期にわたる放浪生活を余儀なくされた。2020年10月31日、肺結核で他界した。享年48歳。
王風強さん |
王さんは学生時代、成績優秀で、職場でも高く評価されていた。よく親孝行をし、「真・善・忍」の教えに従っていた。しかし、法輪功を学んでいるという理由で26歳から全ての権利を奪われた。22年間、何度も身柄を拘束され、家財を押収され、拷問を受け、「転向」を強いられた。
2、牡丹江海林市の医者・王淑坤さんは殴打されて死亡
2020年6月末、黒竜江省牡丹江市海林市の女医で学習者の王淑坤さん(66)は職場に呼びだされてから警官に殴打された。その後、脳出血の症状が現れ、2020年7月2日に他界した。
中共の拷問イメージ図:殴打 |
王さんは海林市海林鎮病院を定年退職後、鎮病院に内科医として再雇用された。2020年6月末、王さんは鎮病院の党委員会書記・韓艶に騙され、病院に呼び出された。市第一派出所は王さんに「三書」を書くこと、夫の于暁鵬さん(学習者ではない)も法輪功を学んでいることを認めることを強いられた。王さんは従わなかったため、警官に病院で殴打され、身体中があざだらけになり、膝骨が骨折、全身汗だくになり、数時間後、王さんは家に帰された。
7月1日の夕方、王さんは突然脳出血の症状が現れ、めまい、吐き気があった。2020年7月2日早朝4時25分、王さんは突然死亡した。
王淑坤さん |
7月4日、王さんの遺体は市の斎場で火葬された。于さんは大き声で「妻は冤罪です。絶対許さない」と叫んだ。
王さんが亡くなった後、于さんは警官に呼ばれ、王さんの死をネットで暴露しないようにと脅された。
3、大慶市の講師・王鳳臣さんは迫害されて死亡
黒竜江省大慶市林甸県の講師で学習者の王鳳臣さん(50代)は懲役4年の不当な判決を宣告された。呼蘭区刑務所で迫害された結果、ひどい腫瘍ができ、2020年8月9日に他界した。
王さんは刑期満了まであと半年しか残っていない時に、迫害を受け大量の血を吐いた。重体に陥ったにもかかわらず、一時出所ができなかった。6月26日、家族は呼蘭区刑務所に「王さんは刑務所で死んでも、刑務所側は一切責任を取らない」という免責証書及び「健康診断を受け終わったら、刑務所に戻らなければならない」という同意書を強要された。
家族はずっと一時出所を要求したが、拒否された。8月9日の早朝5時ごろ、王さんはハルビン農墾腫瘍病院で他界した。
王さんと妻の冷秀霞さんは林甸県の優秀な講師である。2017年1月18日午後、王さん夫婦は身柄を拘束され、家財を押収された。同年10月11日、王さんと冷さんは林甸県裁判所にそれぞれ懲役4年、罰金3万元(約50万円)の判決を言い渡された。
4、瀋陽市の航空エンジニア・胡林さんはさまざまな拷問を受けた
遼寧省瀋陽市の航空エンジニアで学習者の胡林さん(47)は、2019年5月23日に法輪功の資料を配布した時、身柄を拘束され、懲役2年の不当な判決を宣告された。2020年2月16日、胡さんは市の瀋北尹家郷にある康家山刑務所で迫害されて死亡した。
胡さんはかつて何度も中共により身柄を拘束、拘禁、労働教養処分、殴打、「拘束ベルト」で縛られ、電撃、睡眠禁止、苦役の労働などの迫害を受けた。
胡林さん |
5、瀋陽市の「優秀校長」は刑務所で迫害されて死亡
遼寧省瀋陽市の学習者・李桂栄さんは、2020年1月中旬に遼寧省女子刑務所で迫害されて死亡した。享年78歳。
李さんは瀋陽市大東区合作街小学校の元校長である。かつて「区の優秀校長トップ10」に選ばれた。2006年10月、李さんは身柄を拘束され、懲役7年の不当な判決を宣告された。2015年2月、再び連行され、市渾南区裁判所に懲役5年の判決を言い渡され、遼寧省女子刑務所で拘禁された。李さんを転向させるよう、警官らは受刑者に李さんを殴らせ、硬い靴の底で両手を踏ませた。その結果、李さんの全身は青紫色になった。ある日、李さんは髪を引っ張られて部屋中を引きずり回されたので、髪の毛が大量に抜けた。そのほか、1日半、または2日半、長期にわたってしゃがむ姿勢を強いられていた。その期間、食事、トイレ、睡眠も禁じられた。
殴打 |
6、遼寧省朝陽県の李国俊さんは不当な判決を宣告され、迫害で死亡
遼寧省朝陽市朝陽県の政府機関工作委員会の宣伝部部長・李国俊さん(女性)は江沢民を告訴したという理由で懲役11年の不当な判決を宣告された。市留置所と遼寧省女子刑務所で拘禁される期間、李さんは残酷な迫害を受け、重体に陥った。一時出所できた6カ月後の2020年5月5日、李さんは他界した。享年53歳。
化学療法による迫害を受けた李国俊さん |
二、不当な判決を宣告された実例
1、億万長者でカナダ国籍の孫茜さんは懲役8年の不当な判決を宣告された
孫茜さん |
孫さんは北京利徳曼生物化学会社の創始者、取締役兼副総裁である。2007年にカナダの国籍を取得し、かつて35億元(約560億円)の財産でフージワーフの中国富豪ランキングにランクインしたことがある。しかし、当時うつ病、劇症肝炎、動悸、心臓突然死などの病気を患っていた。2014年、孫さんは法輪功を学び始めてから、健康を取り戻し、より穏やかで寛容になった。
2017年2月19日、20人以上の警官が孫さんの自宅に侵入し、孫さんの身柄を拘束した。孫さんは拘禁された期間中に、唐辛子の水で顔を噴射され、2週間の間、枷をかけられ、洗脳などの迫害を受けた。また、カナダの国籍と上訴の権利を諦めることを強いられた。家族は孫さんのために10人以上の弁護士を雇ったが、全員が辞退せざるをえなかった。
2020年6月30日午前、孫さんは3回目に開廷され、北京市朝陽区裁判所に懲役8年の重刑を宣告された。
2、江西省の張莉さんは懲役7年6カ月、罰金10万元の不当な判決に
江西省南昌市の学習者・張莉さん(60)は2019年7月、地元西湖区公安支局、東湖区公安支局に身柄を拘束された。2020年10月22日、張さんは西湖区裁判所に懲役7年6カ月、罰金10万元(約160万円)の不当な判決を宣告された。張さんはすぐに上訴した。
張さんは江西省中国国民党革命委員会江西省委員の元主任である。1999年7.20の中共による法輪功への迫害が始まってから、10回以上身柄を拘束され、何度も家財を押収され、2回にわたって合計7年の不当な判決を宣告された。
2001年2月13日、張さんは職場で西湖公安支局の警官に身柄を拘束された。警官から電撃などの拷問を受け、取り調べられた。その後、西湖区裁判所に懲役3年の判決を言い渡され、江西省女子刑務所に拘禁されていた。
(続く)