目撃者「天安門焼身自殺事件の内幕を教えてあげよう」
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 【明慧日本2021年1月26日】ここでは「天安門焼身自殺事件」の目撃者から聞いた話をご紹介します。

 インディアナ国際文化祭3日目の土曜日、すでに夜9時になったので、ほとんどの展示ブースが片付けられ閉まりました。私も帰ろうとしたところ「印城華夏文化」のTシャツを着て弁当を手にする中国人男性5人がやってきました。Tシャツを見ただけで「印城華夏文化」展示ブースのボランティアスタッフだと分かりました。彼らは私の方に向かってきて、法輪功が提唱する「真・善・忍」の三文字は確かであり、法輪功学習者(以下、学習者)の話の様子も一般の中国人とは違うと話してくれました。会話の中で、天安門焼身自殺事件の話に言及したところ、中の1人が「あなたよりも、私から教えてあげましょう。私はその現場にいたからです」と言いました。では、その時の様子をご紹介します。

 その日の2時頃、天気があまり良くなく、観光客も少なかったのです。記念碑の付近で、私たちの8人組(大学生)は、警官に押しのけられ、何が起きているのか分かりませんでした。しばらくして、「パン」という音がしたので、その音に沿って眺めてみると、10メートルほど先で火災が起きました。その時に誰かが「また車を燃やしたのか?( 6月4日天安門事件を指す)」と言い「いや、火の玉がなぜ動いているのだ」と別の人が答えました。すると、消火器と消火シートを持った数人の警官が一斉に現れ、その間に誰かがスローガンを叫んでいるようでした。警官と燃やしている人の間で紛争があった様で、何が起こっているのかわからず、ただ首を伸ばして見ているだけでした。結局、また警官に少し離れた場所に追い払われました。しばらく経って、同級生の1人が「何でこんなにガソリンの匂いがするんだ!」と大声で言いました。もう1人の同級生は「さっきガソリンが燃えていたじゃないか? ガソリンの匂いがするのは当たり前だ」と言いながら「いや、何かが違う」と後ろを振り向いたら、4人がそばを通り過ぎ、4人全員がガソリンを浴びていました。まだ反応していないうちに、さらに数回「パン、パン」という音がし、また火事が起きました。ほぼ同時に、記念碑の後ろから大勢の警官が駆け出してきて、何人かは消火器を持ち、何人かは毛布を持ち、板を持っている警官もいました。警官は火を消したり、板で私達の視界を遮ったりしました。私たち8人は「なんで天安門の警官はこんなに設備が整っているのか? 準備万全で、火を消すのを待っているのか?」と不審に思いました。「まあ、ニュースを見れば分かる、いい番組になるかもしれない!」と中の1人が言いました。 しばらくすると、火は消えていました。 その時は、救急車すらきていないようでした。また、燃えている間に写真を撮っている人が多くおり、外国人も撮っていました。とにかく警官は撮っている人のカメラやビデオカメラを掴んだりして、実際には本当に奪われました。何が起こっているのかもわからないまま、私たちはその場を後にしました。火をつけた人たちが法輪功の学習者なのかどうか知りませんでした。その日、天安門広場周辺には多くのマイクロバスがあり、学習者を逮捕するためです。満車になり次第に送り出していました。

 また、次の出来事もありました。おとなしそうな同級生が、天安門の地下道を通りかかったときに、メモを持っている警官に「読むように」と要求されました。そのメモには「法輪功は邪教だ」と書かれていたのです。その同級生は「何で読まないといけないのですか?」と聞くと「つべこべ言うな、読めと言われたら読め、読まないと法輪功として捕まえるぞ」と脅かされました。同級生はおどおどして、サーと読み終えてから離れました。万里の長城に登ると、入り口には法輪功創始者の大きな写真が置かれていて、それを踏まずに迂回する人は逮捕されるのです。彼らは法輪功「真・善・忍」を重んじており、学習者なら良心に反して踏むわけがないことを知っており、この卑劣な手段を使って捕まえようとしました。大慶市の同級生は、法輪功を勉強したことで懲役10年の実刑判決を下され、現在も刑務所に入っています。

 話が終わった後、彼らは「あなた達はくれぐれも気をつけて下さい。今は中国に帰らない方がいいですよ。戻ったら本当に刑務所に入れられます。そんな犠牲を払う必要はないと思います」と私を慰めてくれました。あなたの事は全部知っているし『轉法輪』を読んだことがあると中の1人は言いました。もう1人が「気管の切開手術を受けても元気にしゃべっている映像を見て、と言ったので私はビックリして、私は医者だから、そんなことはありえないです。また、火傷である限り紫外線消毒と無菌状態にしておく必要があります。火傷の被害者を包んでおくことは、とても不可能です」と話しました。

 みんなが、我も我もと話しているうちに、天安門焼身自殺事件を私よりも詳しく分析しました。

 もう1人は「李先生についていろいろな噂がありますが、他の人の言うことは気にせず、あなたの言い分を聞きたいです」と慎重に私に尋ねました。私は「私たちの師父は『わたしは再三、人間は真・善・忍を基準にすべきだと人に教えているので、当然、わたしも手本を示さなければなりません』と語られたことがあります (『わたしの感想』)」と答えました。彼は頷いて賛同しました。

 彼たちが話し終わった後、私は「善悪には必ず報いがある」と一言だけ言いました。「そうです。これは昔からの道理であり、私たちはあなた達を信じ、あなた達を支持しています。法輪功学習者は本当に意志が強くて、すごいです。当時のガンジーも、そんな感じでした」と彼たちは言い、最後に「お身体に気をつけて!」と皆が一斉に言いました。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2004/11/10/88826.html)
 
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