【明慧日本2021年1月27日】四川省成都市の法輪功学習者・郭利蓉さん(60歳女性)は2019年7月10日、成都市成華区公安分局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)と府青路派出所の警官に連行された。そして、郭さんは2020年10月20日、成華区裁判所に不当に開廷され、その後、懲役1年8カ月の実刑判決を下された。判決を不服として、郭さんは控訴した。
郭さんは成都市前鋒グループ有限会社のエンジニアだった。1997年、法輪功を学び始めた郭さんは、法輪功の教えの「真・善・忍」に従って自分を要求し、より良い人になるよう努力した。しかし、1999年7.20、中国共産党当局は法輪功迫害を開始したため、法輪功を学び続けている郭さんは数回連行され、拘禁され、2回も労働教養処分を受けた。
郭李蓉さん |
一、法輪功の陳情のため北京に行き拘禁される
2000年5月20日、郭さんは成都市九如村治安拘留所に連行され15日間拘留された後、成都市成華区公安分局府青路派出所に2日間拘束され、5,000元を強請り取られた。同年6月30日深夜、再度、派出所に連行された。
2000年7月7日、郭さんは北京へ行き、法輪功への弾圧停止を陳情しようとしたが、天安門広場で連行された。その後、地元に送還され、九如村治安拘留所で1カ月間拘禁された。同年12月、郭さんは再度北京へ行き、法輪功迫害停止を訴えたが、連行されて8日間拘束された。
二、労働教養処分を2回下される
2001年2月14日、成都市成華区公安分局府青路派出所の警官は、郭さんを勤め先から連行した。当日の夜、郭さんは派出所から出たが、家に帰れず、余儀なく放浪生活を強いられた。同年10月7日、郭さんは四川省眉山市彭山県(現在の彭山区)のお寺で法輪功の資料を配る際、彭山県公安局の警官に連行された。郭さんは平手打ちされ、電気ショックを加えられ、「死人ベッド」に縛られるなどの拷問を受け、自白を強要された。その後、1年の労働教養処分を受け、四川省資中楠木寺女子労働教養所に収容された。教養所でひどい迫害を受けた郭さんは危篤に陥り、2001年11月2日に帰宅させられた。
拷問の再現:スタンガンで電気ショックを与えられる |
2002年12月12日、成華区公安分局府青路派出所の警官は新疆から警官数人を率いて、郭さんの家に押し入って、郭さんを連行した。その後、労働教養処分3年を下された郭さんは新疆ウルムチ市女子労働教養所に送られた。教養所の迫害により、郭さんは体が変形してしまい、危篤に陥った。
三、4回も洗脳班に入れられる
2005年9月1日、成都市成華区610弁公室のリーダー・唐暁東は十数人の警官を連れて、郭さんの家に行き、家宅捜索して、郭さんを成華区洗脳班に連行した。9月7日、迫害で意識が朦朧となった郭さんは帰宅させられた。
2006年9月8日、610弁公室と府青路派出所の警官は郭さんを拘留所に連行した。断食で迫害に抗議した郭さんは成都市青羊区病院(法輪功学習者を迫害する専門の病院)に入れられ、手錠でベッドに繋がれて固定され、点滴を受けさせられた。そして、郭さんは頻繁に嘔吐し、電解質異常を起こし、多臓器不全となり命の危険に陥った。そのため、2006年10月8日に自宅に送られた。
2008年7月31日、郭さんは自宅で府青路派出所の警官に連行され、新津洗脳班に入れられ、3カ月間拘禁された。郭さんは「洗脳班で教育科の責任者・包小牧と洗脳班のリーダー・殷舜堯の指示で、野蛮に灌食されました。それは本当に苦しくて、彼ら数人は私の手と頭を動けないように押し付け、1人が私の鼻を掴み、そして、口を開く器具で大きく口を開かれ、とても苦痛でした。リーダー・殷の指示で、生卵を灌食する物の中に入れられ、生臭くて、耐えられなくて嘔吐しました。また、リーダー・殷の指示で、灌食する物の中に食塩を入れられ、灌食されました。そのせいで、胃が熱くなり、口も乾きました。ある時期、教育科の包は、私に1時間ごとに水を灌食するようにと指示しました。その頻繁な灌食で、ある日、私は窒息寸前になったのです。3カ月の迫害で、私は筋肉が萎縮して、普通に歩けず、腎臓、胃腸などに損傷を受け、髪の毛は白くなり、記憶力は著しく低下しました」と、洗脳班での迫害事実を語った。
拷問のイメージ絵:野蛮に灌食される |
2009年7月18日午後、郭さんは出勤途中、府青路派出所の警官に連行され、当日の夜に新津洗脳班に送られた。2009年8月21日に解放された。
2012年10月30日、郭さんは再び新津洗脳班に入れられた。郭さんは暴力的に車から引っ張り出され、4人の人員によって洗脳班の建物に運び込まれた。そのとき、洗脳班の黄忠志が郭さんの頭を蹴ったため、頭を地面にぶつけた郭さんは、口から血が流れ、意識不明になったが、そのまま2階のある部屋に置き去りにされた。
拷問のイメージ図:殴打される |
その後、郭さんは断食して迫害を抗議したが、内容不明の薬物を混入され灌食されたため、毎日、昏睡状態になったり、頭がぼーっとしたりした。2012年11月21日、警官はパトカーで郭さんを洗脳班から連れ出し、郭さんが住む地区の路上に郭さんを置き去りにした。当時、郭さんは立つこともできなかったため、地面に座ったまま往来の人々に洗脳班の悪行を話した。
四、「巡回チーム」に迫害されたことを暴露したため、拘禁される
2014年9月28日午後1時過ぎ、府青路派出所の警官と府青路弁事処、コミュニティの人員十数人が郭さんの家に行き、家宅捜索をし、郭さんを連行した。その理由として、郭さんはその日の午前、成都市柿子巷五号司法局に行き、「巡回チーム」に、自分が法輪功を信仰しているため、迫害を受けた事実の書面を渡したという。
五、懲役1年8カ月の実刑を宣告される
2019年7月10日、郭さんは成華区公安分局、府青路派出所の警官に連行され成都市留置場に拘禁された。2020年10月20日、郭さんは成華区裁判所にオンラインで裁判を受けたが、その後、懲役1年8カ月の判決を宣告された。現在、控訴中である。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)