懲役9年の判決 天津市の優秀教師・高立娟さんが行方不明
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 【明慧日本2021年1月27日】天津市濱海新区の法輪功学習者・高立娟さんは2020年1月に懲役9年の実刑判決、罰金3万元(約48万円)を科された。同年6月、親友が留置場に行って高さんにお金を渡そうとしたが、「ここにはいない」と留置場側に言われた。家族はあちこち探し回ったが、見つからなかった。

 高さんは2017年12月28日に連行されてから裁判までずっと天津濱海新区第三留置場で拘禁されていた。その間、弁護士は何度も留置場で高さんに面会し、家族も時々そこに行って衣服や金を届けた。2020年6月、親友は再び留置場へ行き、お金などを高さんに届けようとしたが、高さんはもうそこにはいなかった。

 家族は刑務所管理局を通して天津女子刑務所に連絡したが、高さんはいないという。

 家族は引き続き探し回って、一つの手がかりを見つけたようだ。高さんが天津濱海刑務所に拘禁されている可能性があるとの情報を聞いた。天津濱海刑務所は男子刑務所で、ずっと男性だけを拘禁していたが、2019年から少数の女性を拘禁しているという。しかし、家族は濱海刑務所に行って探したが、高さんはおらず、女性は一人も拘禁されていないと言われた。高さんは連行され、重刑を科され、その後行方不明になった。高さんが一体どこにいるのか教えてくれる機関は一つもない。

 事件の経緯

 2017年12月28日、天津市公安局は大量の警官を出動させ、市内各支局と派出所と結託して全市範囲内で高さんを含めて計37人の法輪功学習者を連行した。少なくともうち14人に不当に逮捕状が出され、8人が懲役を科された。最高刑は懲役11年だった。

 2019年6月24日、天津市海濱区裁判所は高さんに対して開廷した。その前に、裁判所は3回にわたって高さんに裁判を行うことを計画していたが、証拠不足のため中止した。弁護士は「証拠不足の状況下で、3回以上繰り返して証拠収集は不可能であり、あなたたちはすでに3回の証拠収集を超えたため、最後のいわゆる証拠は無効です」と主張した。だが、裁判官は依然として高さんに重刑を堅持した。理由は「上級部門からの指示」だという。

 弁護士は裁判官らに「冤罪の結果及び自分自身が将来直面する責任を考えてください。中央の政治家らは責任を逃れることができても、下級の執行者らは責任を逃れることができないだろう」との見解を示した。

 中国共産党の法曹機関は法律に従って案件を扱うのではなく、610弁公室の指令に従って裁判を行っている。その結果、高さんは重刑を科され、しかも拘禁されている場所はいまだ確認できないままである。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/1/23/418969.html)
 
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