【明慧日本2021年1月29日】(山東省=明慧記者)山東省平度市の法輪功学習者・江涛さん(58)は3年間拘禁され、2020年4月10日に解放されたが、夫はすでに同年1月28日(旧正月4日目)に首を吊って亡くなり、息子は情緒不安定になり、3カ月前に再び精神病院に送られたことを知った。これらの予想外のことを聞いて、江さんは涙が溢れ止まらなくなり、2日間も眠れなかったという。
江さんはかつて、関節炎、五十肩、頸椎炎、片頭痛、心臓病などの病気を患い、電気療法、鍼治療、漢方薬、西洋医学などを試し尽くし、多額の医療費を費やしたが、改善が見られず苦しんでいた。法輪功を始めてから40日くらいで、身体が奇跡的に回復し、法輪功の超常さを実感した。
江涛さん |
1999年7.20、中国共産党の江沢民集団による法輪功への迫害が始まって以来、江さんは勤務先から除名され、給料を差し引かれた。また、頻繁に嫌がらせを受け、公安局の警官らに7回連行され、2回洗脳班に送られ、2度も拘束され、2001年から2003年までの2年間は余儀なく放浪生活をした。2004年11月30日に労働教養3年を強いられ、2017年に懲役3年の実刑判決を言い渡された。
残忍な迫害の中で、江さんの夫と息子も巨大なプレッシャーに耐え続け、ずっと江さんの安否を心配していた。
2007年7月、江さんは労働教養所から帰宅した時、息子の趙暁東さんはすでに高校2年生になっていた。小学5年生から高校2年生までの6年間、母親の江さんは迫害に遭い家にいなかったため、息子の少年時代は孤独で、恐怖と劣等感で、悲しみに満ちていた。
2014年、家族は韓国に留学していた息子を連れて帰ることになった。その時、息子の趙暁東さんは非常に意欲がなく、ゲームに耽り、現実逃避をする日々を送っていた。
2017年4月11日午後、江さんは平度市郭庄派出所の警官に再び連行された。郭庄派出所の副所長・李健華、平度国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官・劉傑、平度610弁公室の国玉成ら大勢の関係者が、江さんの自宅に押し入り、部屋中をひっくり返して家財を押収した。江さんの夫と息子は恐喝された。ショックを受けた息子は、情緒不安定になり、「お母さんはもうすぐ帰ってくる」と叫んだ。長時間待っても母親は帰らず、絶望した息子は包丁で自分の小指を切り落としてしまった。江さんの夫は働きながら、江さんを救出するために苦労をし、精神が不安定な息子の世話をしなければならず、友人や身内、社会からの圧力に耐えていたが、ついに肉体的にも精神的にも疲弊し、息子を精神病院に送り、2020年1月28日に首を吊った。
済南女子刑務所で、様々な拷問により苦しめられた江さんは、顔が青紫色になり、全身があざだらけで、両腕が垂れ下がり持ち上げることができず、全身のあちこちに出血があり、監視役の受刑者でさえ見ていられないほどであった。
2020年4月10日に解放された江さんは、郭庄派出所の警官から自宅の鍵を受け取り、散らかった家に入った瞬間、全身が震え上がり、雨のように涙が止まらなかった。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)