【明慧日本2021年1月30日】黒竜江省ジャムス市樺南県の法輪功学習者・劉春静さん、劉広有さんは、2020年12月8日にそれぞれジャムス市向陽区裁判所にオンラインで開廷された。弁護士は検察側の訴えを一つずつ退け、2人に根拠に基づいて無罪の弁護をした。しかし、向陽区裁判所は法律に則らず、2021年1月中旬に判決書を通達し、劉春静さんに懲役4年の実刑判決、劉広有さんに懲役5年の実刑判決を宣告した。
一、劉春静さんに不当判決
劉さん(60歳女性)は1998年に法輪功を学び始め、心から「真・善・忍」の教えに感心した。偏屈で頑固だった劉さんは明るくなり、他人のために考え、寛容な性格に変わった。
2019年7月3日、劉さんは街で人にお守りを渡した。その人は中国共産党による法輪功への誹謗中傷を信じ、劉さんが持っている鞄を奪い取り、通報した。樺南県勝利派出所と樺南県公安局国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関、以下、国保)の警官・曾勁峰などは劉さんの身柄を拘束し、県公安局の地下取調室に拘禁した。
劉さんの鞄の中に、「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と書いたお守りが数百枚が入っているため、警官に証拠とみなされた。当日の夕方、劉さんはジャムス市留置場に移送され、現在まで拘禁されている。
劉さんは2005年に2年の労働強要処分に処せられたことがあり、ジャムス市西格木労働教養所で迫害されていた。2008年8月5日、劉さんは法輪功の資料を配布した時、通報されて樺南県裁判所に懲役4年の不当な判決を宣告され、黒竜江省女子刑務所で迫害された。
二、劉広有さんは迫害加担者を実名で告訴し不当判決
劉広有さん(または劉広友さん)(70歳男性)は医者である。2019年8月中旬、実名で県の法輪功迫害に加担した張立臣(政治法律委員会書記)、車旭冉(裁判所)、李暁林(国保隊長)などに法輪功迫害を停止してほしいと書いた内容の手紙を出した。その結果、罪に陥れられた。
2019年8月21日、警官は劉さんの診療所に侵入し、法輪功の関連書籍を押収したうえ、劉さんの身柄を拘束し、拘禁した。その後、ジャムス市向陽区検察庁に移送した。
12月8日午後、劉さんは向陽区裁判所に開廷された。弁護士は法律及びさまざまな角度から検察側のいわゆる犯罪証拠を退け、道義と法律などによって冤罪を宣告する側もいずれ責任を追及されること、法輪功学習者は真・善・忍の教えに従い、より良い人になることを目指すことは間違っていないと述べた。
しかし、向陽区検察庁の石世偉は決まった通りに、劉さんが数回判決を宣告されたことがあることを口実にし、懲役3年から5年までの判決を宣告した。そして、裁判をわずか2時間でいい加減に終わらせた。2021年1月中旬の判決書によると、劉さんは懲役5年の実刑判決を下された。
劉さんはかつて何度も迫害されたことがある。2005年7月から8月の間、娘の劉月さん、劉広有さんは相次いで不当に連行され、拘禁され、2万元あまり(約32万円)をゆすりを取られた。親子が育てたチンゲンサイ畑は荒れたままになり、収穫できず、5万元以上(約80万円)の経済損失と1万元以上(約16万円)の衛生検査所の経済損失を被った。2008年12月30日、劉さんは1年の労働強要処分を科され、綏化労働教養所に送られたが、B型肝炎と診断されて受け入れを拒否された。2012年2月、劉さんは再び不当に連行され、樺南県裁判所に懲役3年の判決を宣告された。家に帰された後、自宅にあった4万元以上(約64万円)相当の漢方薬は全てカビが生え、部屋も崩れ落ちていた。2005年から2012年までの7年間、ゆすりなどの迫害と経済損失は合わせて約13万元(約208万円)に及んだという。