北京で13人の法輪功学習者が不当に連行・拘禁される
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 【明慧日本2021年2月3日】北京市の多数の地域で2020年7月19日、法輪功学習者が突然連行される事件が発生した。許那さん(順義区)、李宗澤さん、李立シンさん(門頭溝区)、鄧静さん、張任飛さん、李佳軒さん、焦夢嬌さん、鄭艶美さん、鄭玉潔さん(海淀区)、王宇さん(東城区)、付文さん(西城区)、劉強(朝陽区)、孟慶霞さん(昌平区)など13人の法輪功学習者が北京市の東城区案件処理センターに連行され、数日後、東城区留置場に入れられ、現在も拘禁され続けている。この間、鄭玉潔さんは独房に監禁されたことがある。

 7月20日、連行された翌日、一部の学習者の家族は警官からの知らせを受けたが、詳しい状況を告げられなかった。大多数の家族は法的な書類や通知書などを受け取っていなかった。

 付さんは同年8月26日、王寧さんは8月28日に裁判待ちのため一時解放されたが、他の11人には不当に逮捕状が出された。学習者たちの多くは1990年以降に生まれた人で、中には何度も迫害された人もいる。学習者たちの多くは有名大学を卒業した修士や学士、画家や音楽家などの芸術家である。

 真・善・忍に従ってより良い人を目指しているため、学習者たちは社会に汚染されることを避けることができ、若い中国人に特有の傲慢とわがままのくせがなく、思いやりがあり、内心は穏やかで優しさを表している。これらの若者の精神状態は、弁護士のみならず検察官や裁判官さえ震撼させた。

 学習者たちは連行された後、消息を絶ち、家族たちは心配してあちこち探していたが、1カ月間何の情報も得ていなかった。家族は仕方なく、弁護士に依頼して情報を尋ねた。2020年11月、弁護士たちは皆検察庁に電話をかけて案件を尋ねた。弁護士たちが調査した結果、警官らが行った連行、拘禁、秘密裏の尋問、強制洗脳、反省書や保証書を書くことを強要するなどの行為はすべて法律に違反していることが分かった。2021年1月下旬、東城区検察庁は「証拠不十分」という理由で二度警察署の書類を取り下げた。

 許那さんが迫害された状況

 許さんは北京義順区の法輪功学習者で、2020年7月19日に家で絵を描いていた時、押し入ってきた現地派出所及び国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官らにより連行された。翌日、家宅捜索が行われ、パソコン、携帯電話、撮影機器など多くの家財を押収された。現在、許さんは東城区留置場に拘禁され続けており、迫害に抗議するため断食しているという。

 許さんは2001年7月、他地区の学習者を家に迎えたため北京の警官により連行され、同年11月に懲役5年の実刑判決を下された。北京女子刑務所で、独房に監禁され、両足を縛り付けられて長時間座ることを強要された。また、睡眠や歯磨きや洗顔などを禁止され、雪が積もっているところに長時間立たせられ、家族との面会を禁止されるなどの拷問を受けた。

 2008年1月16日、許さんと歌手の夫は公演を終えて帰宅していた途中、路上で五輪の安全のための検査という口実で警官らに止められて連行され、その後、通州区留置場に入れられた。10日後、許さんの夫が死亡したと、家族は留置場から通知を受けた。その後、許さんも懲役3年の実刑判決を受けた。

 許さんの夫は北京大学を卒業し、何種類もの言語に堪能で、音楽プロデューサー及び歌手で、42歳の若さで迫害死した。遺体はまだ冷凍されているという。許さんの家には現在、父だけが残っている。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/1/28/419169.html)
 
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