2020年、中共に危篤状態まで迫害された学習者たち(三)
■ 印刷版
 

 【明慧日本2021年2月5日】(前文に続く)

 3、張育珍さんは珠海市で迫害されて危篤

 江西省の学習者・張育珍さん(53)は2019年7月12日、広東省珠海市で連行されてから、すでに1年以上拘禁されている。現在、迫害を受けて全身麻痺になり、危篤状態になっている。 

 江西進賢県の出身で、大学卒の張さんは、家族全員が法輪功を学んでいる。1999年7.20、法輪功への迫害が始まり、張さんは繰り返し迫害され、各種の残酷な拷問を受けた。

 ◎2000年11月、北京に陳情に行ったという理由で、不当に懲役6年の実刑判決を下された。

 ◎2005年9月19日、江西省女子刑務所で警官・熊敏、万敏英に11時間におよび、後ろ手にして手錠を嵌められ吊り上げられた。翌日、再び3時間後ろ手にして手錠を嵌められ、吊り上げられたため、張さんは両腕、両手が変形してしまい、両腕をまっすぐに伸ばせず、両手の力もなくなった。胸部、首、肩に時々激痛が走った。

中共酷刑示意图:吊背铐

拷問のイメージ図:後ろ手にして手錠を嵌め、吊り上げられる

 ◎2006年11月10日刑期満了の時、直接江西省女子労働教養所に移送されて3年間、拘禁された。2009年11月9日、張さんはやっと解放されて帰宅した。

 張さんの両親は当局から長期にわたり嫌がらせをされたり、脅かされたりしたため、相次いで他界した。

 4、大連市の任海飛さん 迫害で心腎不全に陥り危篤状態

 大連市の任海飛さん(45)は2020年6月26日、大連市甘井子派出所の警官らにより連行され、大連市留置場に拘禁された。警官らは家宅捜索をした際に、55万元以上の現金および20万元相当の大量のTFカードと空のUSBメモリを押収した。また、任さんの車の中にあった5万元の現金と空のTFカードも押収した。任さんはハンガーストライキをして抗議し、無罪解放を求めたが、心不全と腎不全に陥ったため病院に搬送され、緊急措置を受けた。6月28日、任さんは大連姚家留置場に送られたが、健康上の問題で入所の条件に満たさないため、留置場に拒否され、派出所に連れ戻された。

 9月18日、任さんの案件の公文書は甘井子区検察庁に渡された。

任海飞

任海飛さん

 任さんは1994年から法輪功を学び始め、「真・善・忍」の基準で自分を律し、健康になり道徳心が向上した。2001年、人々に迫害の実態を伝えたことで不当に連行され、懲役7年6カ月の実刑判決を言い渡され、大連刑務所で様々な拷問を受け、手錠と足かせを付けられ1平米の独房に閉じ込められたことがある。

演示:关<span class='voca' kid='85'>小号</span>

拷問の再現:手錠と足かせを付けられ独房に閉じ込められる

 5、山東省煙台市の姚新人さん 1年以上拘禁され植物人間状態

 2020年4月22日夜、健康だった山東省煙台市龍口の姚新人さんは、張家溝留置場で突然脳出血し、市人民病院で頭蓋骨と気管の切開手術を受けた。市公安局の警官4、5人が24時間体制で監視していた。姚さんは重症治療室に入れられ、植物人間状態に陥った。

 姚さんは2019年7月3日、身柄を拘束され、留置場に拘禁され1年以上が経過した。

 6、遼寧の年配学習者・余寿栄さん 癌を患う

 明慧ネット2020年12月27日の報道によると、遼寧省撫順市の学習者・余寿栄さん(71)は不当に連行され、2019年6月25日に、撫順市望花区裁判所により懲役3年の実刑判決を言い渡され、罰金1万元(およそ15万円)を科された。

 余さんは2020年12月13日に仮釈放されたが、12月15日に撫順腫瘍病院で診察を受けたところ、癌が見つかり、22日に手術を受けた。現在、余さんは非常にやせ細ってやつれている。

 撫順市東州区万新街に住む余さんは、法輪功を堅持し続けたことで何度も連行され、家宅捜索を受け、労働教養を強いられ、判決を下され、計10年以上も留置場や刑務所で拘禁された。そのため、余さんは心身ともに大きなダメージを受けた。その間に、余さんの夫が亡くなった。

 7、黒龍江の鐘国全さん(70代) 留置場で迫害され20種の病気を発症

 明慧ネット2020年12月6日の報道によると、密山市牡丹江農墾区の学習者・鐘国全さん(70代)は、2020年8月10日に密山裁判所で不当な裁判を経て、8月18日に懲役3年6カ月の実刑判決を宣告され、1万元の罰金を科された。鐘さんは鶏西市高等裁判所に控訴したが、一審判決を維持され、11月17日に鶏西市刑務所に拘禁された。

 鐘さんは密山市検察庁により起訴されている期間の2020年7月6日、密山市牡丹江農墾中央病院で2型糖尿病、糖尿病性末梢神経障害、糖尿病V期、腎不全、多発性ラクナ脳梗塞、脳白質脱髄変化、高血圧、冠状動脈硬化性心疾患、尿路感染症、心室早縮、多発性左総頸動脈を含めて20項目の病気があると診断された。

 三、洗脳班で迫害され危篤状態に陥った実例

 1、張家口市の丁玉明さん 洗脳班で拷問されて危篤

 河北省張家口市懐来県の丁玉明さんは2020年7月14日、洗脳班に強制連行され、所持金100元、鍵、携帯電話をすべて押収された。洗脳班で5日間布団を与えられず、食事や水も制限され、靴の底で頭や体を激しく殴られた。 丁さんはテレビの洗脳番組を見ずに坐禅をしていたため、厳しく叩かれた。

酷刑演示:鞋底打脸

拷問の再現:靴の底で顔を激しく殴られる

 7月22日、危篤に陥った丁さんは懐来県の同済病院に搬送され、緊急措置をとった。それ以来、丁さんは行方不明である。

 ◎2003年、懲役7年の実刑判決を宣告され、冀東刑務所に拘禁された。

 ◎2008年には心臓病と高血圧の症状が現れ、仮保釈された。

 ◎2017年、バイト先の北京で連行され、懲役4年の実刑判決を言い渡され、持病が再発したため、一時保釈された。

 (完)

 
 
関連文章