シンクタンク 「中共の残虐行為を無視すれば、暗闇が私たちを飲み込む」
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 【明慧日本2021年2月15日】(明慧オタワ記者報道)近日、イギリス保守党人権委員会の副委員長であり、香港ウォッチの共同主催者兼ディレクターのベネディクト・ロジャーズ氏は、カナダで行われたオンラインのシンクタンクフォーラムで、今日の世界が直面している多くの挑戦の中で中国共産党(以下、中共)がもっとも肝心な挑戦であると述べた。

 カナダの「マクドナルド・ローリエ研究所(MLI)」が主催した「中国の人権を守る」をテーマにした今回のオンラインシンクタンクフォーラムには、米国、欧州議会、イギリス、香港、カナダの政府要人や人権専門家が参加した。

 講演者の大多数は、貿易を通じて中国の人権状況を変えようとするこれまでの外交政策の失敗を国際社会が理解しつつあること、中共が今日の世界の平和、安全、人権に対する最大の脅威となっており、中国国民への迫害は殺戮と人道に反する罪となっていることにおいて、共通の認識に至った。専門家は、中共の人権侵害に対処するため、欧米諸国と異なる政党が力を合わせて取り組むべきだと提言した。

 香港の情勢:中共のいかなる言論も信用できない

 ロジャース氏はまず香港の情勢に言及し、その後、話題をより広い世界にすすめた。

 彼によると、香港では毎週のように活動家が逮捕されており、1月6日には、昨年夏に候補者を決めるための予備選挙を実施したとして、民主化推進派の議員、元議員、候補者、活動家の計53人が一斉に逮捕されたという。1月11日も、またもや逮捕事件が発生した。

 ロジャーズ氏は「香港の自由、自治、法制が破壊されている。かつてアジアで最も開放的な都市の一つであった香港は、閉鎖的で抑圧された領土となった。中共政権は『英中共同声明』として知られる国際条約に公然と違反している。これは自由世界に対する裏切りである」と述べた。

 また、ロジャーズ氏は「目覚めた人々は、中共政権の真の姿を垣間見ることができるだろう。過去10年間、その統制はますます抑圧的になっており、そのいかなる言論も信用できないものである」と述べた。

 彼はさらに、香港で起きていることは、中国全土に広がっている中共の残忍な人権弾圧のほんの一部に過ぎないことを明らかにした。中共の全面的な人権侵害の行為を詳細に記した新しい報告書『闇は深まる』に書かれたように、ウイグル人への迫害は日増しに激化しており、大量虐殺として認識されつつある。 

 ロジャーズ氏は、「中共によるキリスト教徒への迫害は、文化大革命以来、間違いなくもっとも深刻なものである。また、中共はチベットに対する弾圧を強化し、法輪功を迫害し、臓器狩りを行い、監視システムを強め、人権擁護者や民間団体、個人メディア、市民ジャーナリスト、内部告発者、およびあらゆる反対意見を弾圧している」と述べた。

イギリス保守党人権委員会の副委員長であり、香港ウォッチの共同主催者兼ディレクターのベネディクト・ロジャーズ氏

 中共の残虐行為を無視すれば、暗闇が私たちを飲み込む

 中国の人権状況に関する報告書「The Darkness Deepens」の主要な保守党寄稿者であり、「香港ウォッチ」シリーズ活動の共同議長を務めるロジャーズ氏は、「すべての人々はこの報告書に注目すべきだ。これは党派の政治報告書ではなく、人権報告だ」と述べた。 

 同報告書は民主国家が団結して、中共政権の国内での弾圧と国境を越えた侵略行為に立ち向かうことを求めた。報告書はまた一連の提案を行い、最後に「中共政権の残虐性、非人道性、危険性、犯罪性」に対応するよう国際社会に呼びかけた。

 ロジャーズ氏は、「もし我々がこの人権侵害の悲劇をただただ宥め、服従して、何の対処する行動も取らなければ、暗闇はさらに深まり、遅かれ早かれ我々を飲み込んでしまうだろう」と述べた。

 彼は、自由世界は団結すべきだと考えている。それは必ずしも歩調を合わせて同じ行動を取らなければならないのではなく、柔軟的にアプローチすればいいのだが、これらの価値観を守るためには、自由世界は足並みを揃え、共に立ち上がらなければならないことを意味している。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/1/30/419249.html)
 
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