【明慧日本2021年2月19日】(明慧記者・王英編集報道)ポンペオ米国前国務長官は、信教の自由はすべての文明の中核であり、信教の自由を尊重しなければ、悪いことがやってくるだろうと述べ、世界が中共に、中国の国民が神から与えられた修煉および宗教を信じる権利を行使できるようにすることを要求し続けると信じていると述べた。
ポンペオ氏「中共の正体は暴露された」 |
1月4日、英字大紀元番組「米国の思想リーダー」の上級編集者ヤン・エキレックによるインタビューを受けた際、ポンペオ氏はこう述べた。「我々は(中共の)体制の本質を見抜いていたが、それを無視してきた。理由の一つは、我々の外交政策機関が、中共と十分な取引をし、交渉をすれば、中共は少なくとも対外的に公正かつ互恵的に取引するだろうと確信していた。しかし、それは完全に間違っていた」
「様々な理由のため、あらゆる方面からの抵抗があった。経済的な理由もあった」と彼は述べた。
彼はさらに、「トランプ大統領は選挙運動を開始し、就任したときからこのことを認識していた。今では米国だけでなく、西側諸国の中国に対する見方も根本的に変わったと思う。欧州、豪州、東南アジアも分かっている。彼らも中共が悪だということを認識している」と述べた。
「反体制派が警鐘を鳴らし、これらの問題を訴えてきたとき、我々はそれを見過ごした。我々には他の課題があり、テロ対策キャンペーンに取り組んでいたからだ。中共は今、米国に浸透している。トランプ政権は米国が再び正しい道に戻り、中共の脅威から米国を守ることができるように、あらゆる面での舵取りに努力している」
信教の自由はすべての文明の中核
ポンペオ氏は、「信教の自由はあらゆる文明の中核を成すものであり、人間が生まれ持った尊厳である。信教の自由を尊重しなくなれば、悪いことが起こる。そのため、トランプ大統領の指揮の下、我々は中国だけでなく、他の国でも信教の自由に焦点を当ててきたが、特に中共による宗教的自由への迫害に焦点を当てている」と述べた。
「中共がウイグル人、チベット人、モンゴル人に何をしているのかを見てきた。今では全国のキリスト教徒にも同じことをしている。これは人間の尊厳に対する根本的な侮辱であり、独裁政権の特徴である」
彼は、習近平総書記も例外ではないと述べた。「統治を維持するためには、権力を拡大しなければならないことを彼は分かっている。これにより、誰もが持つべき信教の自由の重要な空間が閉ざされた」
「ローマ教皇や世界各地の宗教指導者と対話した際、迫害された人たちに会うことが出来たのは、本当に素晴らしい経験であった。この高貴な人々はただ、自分の良知を守る権利を持ちたいだけなのだ」
ポンペオ氏は国務省で行った仕事を誇りに思っている。「私はトランプ大統領と私たちの政府が行ったことを誇りに思う。人々が神から与えられた修煉の権利を実践でき、自らの信仰を持てるように、世界中が中共に働きかけ続けることを確信している」
中共は世界で最悪の悲劇を生み出した
彼はまた、中共が人間社会で悲劇を生み出したことを非難した。「中国には由緒ある長い歴史があり、その土地に住んでいるのは良い人たちである。しかし悲しいことに、彼らは産児制限で出生数まで定められる独裁政権の下で暮らしている。長い間、彼らは自分の望むように子どもを持つことができず、中絶さえ余儀なくされた。これは過去50年間、中国国内で起きた最悪の悲劇である」
彼は、「元凶は国有企業を世界のあるべき姿からかけ離れた行動に駆り立てた泥棒である。それによって、一部の人々は貧困から救い出されたかもしれないが、すべての人間に与えられている基本的な政治的自由が否定された」と述べた。
中国と中共を区別する理由
ポンペオ氏は、中国の国民は違う道を望んでいると確信していると述べた。「彼らは自由を望んでいるが、中共は彼らに自由を与えることを拒んでいる。中共と中国の国民を切り離して考えることが非常に重要である」
彼はまた、米国を含め、世界中に多くの素晴らしい中国人が住んでいると述べた。「私たちは彼らを尊重し、称賛している。中共政権の国際活動における振る舞いを変えるため、彼らも私たちと共に立ち上がることを願っている」
全世界が中共体制の本質を見抜いた
彼は、アメリカ人は今中共の脅威に、より敏感になっていると言い、「長い間、米国の指導者たちは中共による脅威があることを否定していた。したがって、人々も中共の脅威を見たり感じたりしていないと思っていた。指導者たちも国民に、「心配はいらない。彼らがカンザス州やアイオワ州から何百万もの仕事を奪ったり、シリコンバレーやボストン・コリドーで発明された技術を盗んだりしても構わない。我々は大金を稼ぐから心配しないで」と伝えていた。
しかし、中共による脅威を無視してもよい時代は過ぎ去ったと彼は強調した。「この中共ウイルスを通して、人々ははっきりと見てきて、全世界も中共政権の本質を目の当たりにしたと思う。私も世論調査のデータで見た。もっと重要なのは、私が世界を旅して人々と話をしたときに気づいたことだが、彼らは数年前とは異なる側面でこの政権の本質を理解していることだ」
「インドネシア、ベトナム、シンガポールのどこにいても、中共が悪であることを否定する人はいなかった。彼らは分かっているし、はっきり認識をしている」
ポンペオ氏は、中共が直面している圧力は本物だと信じている。「世界中の人々がはっきりと見ているので、中共の正体が暴露されたのだ」
これ以上中共に屈してはならない
最近合意された中国とEU間の条約について、彼はそれが公正かつ公平で相互的であれば問題がなく、米国の国家安全に影響を与えないだろうと述べた。「我々や世界がしてはならず、しかし私たちが50年間ずっとやってきたことは、中共が国家安全保障政策であろうと、一連のWTO貿易規則であろうと、毎回『例外』を要求してきたとき、我々は譲歩したことだ」
「これらは私たちが止めなければならないことであり、容認してはならない。過去50年間のように、中共に屈服し続けてはならない。中共は必ず次から次へと要求し、習近平総書記が言っているように、世界中に従属国家を持つ覇権勢力を作るだろう。それは容認できないことだ」
中共のために働く中国人留学生がいることを防ぐ方法について問われた際、ポンペオ氏はこう述べた。米国に留学する中国人学生は年間30万人以上いる。これらの学生が勉強のため、または西洋の自由に触れたいために来ているのであれば、それは良いことだ。
「しかし残念なことに、中共の国家安全部と人民解放軍は、あまりにも多くのこのような留学生を買収した。我々は確認できた人物数千人を追放した。そして多くの孔子学院を閉鎖し、人々に孔子学院の性質を認識してもらった」
人々は中共の正体をはっきり認識した
中国への投資と事業のリスクについて、ポンペオ氏はこう述べた。中共ウイルスが流行る中、「人々は中共の正体を目にした。彼らはその体制の『腐敗』が見え、過去数年間の国有企業のさまざまな競争方式が見えて、今までに十分に認識していなかったことが分かったと思う」
「サプライチェーンが他の場所にシフトし始めている。2、3年前はなかったことだが、中国でのビジネスの政治的リスクについて、経済界はより深い認識を得たと思う」と彼は語った。
ポンペオ氏は、国会議員としての6年間、そしてトランプ政権での4年間の経験から得た確信は、中共のすべてに不信感を抱く以外のことは全て愚かなことだと言った。「中共は米国だけでなく、全世界、香港の人々、そして中国の人々に対して、次々と約のを破ってきた」
彼は、国際社会によるウイルスの発生源調査を未だに拒否していることで中共を痛烈に批判した。「中共は何度も何度も、ウイルスに問題があれば公表すると約束していた。このような約束は無限にあった。今日に至り、彼らは未だに世界保健機関 (WHO)によるウイルス発生源の調査を拒否している」
中共が米国の選挙に干渉しようとしているかどうかについて、ポンペオ氏はあまり多く言及できないと言った。「諜報機関に業務を完了させ、その報告書を公表する予定だ。中共は我々の周りの至る所におり、懸命に働きかけている。彼らは全米に領事館を持っており、彼らの外交官は外交官としてすべきことと異なる行動を取っている。彼らが領事館を通じてスパイ活動をしていたのは明らかだったので、ヒューストンの領事館を閉鎖した」
彼はアメリカ人に警戒を怠らないように促した。「中共が米国の利益に叶うような行動をとっていないことを認識する必要がある。米国の指導者はこのことを米国民に明確に示さなければならない」