【明慧日本2021年2月19日】山東省龍口市の法輪功学習者・姚新人さん(51歳男性)は龍口張家溝留置場に拘禁されていた間、迫害されて脳血栓になり、脳の手術を受けた後ずっと意識不明となった。そして2021年2月11日の朝、この世を去った。
姚さんは身体が大きく、たくましくて健康で、炭鉱の仕事や港で貨物の積み卸しの仕事もしていた。姚さんは1998年末に法輪功の修煉を始め、真・善・忍に従ってより良い人を目指している。中国共産党による法輪功への迫害の中で、姚さんは懲役4年の実刑判決を受けたことがあり、仕事を失い、アルバイトで生計を維持し、子供を学校に通わせていた。
連行と判決
2019年7月3日午前、勤務中だった姚さんは龍口国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官らに連行され、同年8月10日、逮捕状が発付された。
姚さんの家族が依頼した弁護士は国保の警官らに文句を言われ、追跡されたり会話を監視された。
姚さんなどの法輪功学習者の家族たちは現地の国保や検察庁や留置場に行って、事件の担当や責任者に会って姚さんを救出する活動をしていたが、各機関に互いに責任を転嫁され翻弄された。2019年12月、姚さんたちは起訴された。2020年2月4日、開廷される予定だったが、中共ウイルスのため取りやめになった。
拘禁されていた間、突然脳血栓の症状が現れた
龍口市留置場で拘禁されていた姚さんは2020年4月22日に突然、脳血栓の症状が現れ、病院に運ばれて救急手当を受けた。あまりの重病で脳手術を受けた。その後、集中治療室に移動され、それからずっと意識不明になっていた。
真相を隠蔽され、24時間交代で監視された
姚さんはずっと意識不明になっていたものの、集中治療室の外には毎日24時間体制で警備の警官が配置され、誰が見舞いに来たかなど、警官らに監視されていた。
姚さんはなぜ急に脳血栓になったのか? 家族は原因を究明するため、留置場での監視ビデオを見たいと要求したが、事件担当の龍口新嘉派出所長・呂兵は「それは上司に報告して決めてもらう」と答えた。しかし、現在まで家族は監視ビデオをまだ見ていない。
当局は家族に「裁判待ちという形で釈放を申請できるから、病院から姚さんを家に連れて帰ってほしい」と言ったが、「経済的に医療費が負担できないし、面倒を見る人もいない」という事情で家族は断った。家族は姚さんの発病の原因を再度聞き、監視ビデオの呈示を求めたが、依然として見せてくれなかった。
2020年中秋、家族は病院へ見舞いに行ったが、中共ウイルスを口実に病院側に拒否された。2021年2月4日、姚さんは病状の改善がないまま、当局に治療を停止され、現地の老人ホームに送られた。1週間後、姚さんはこの世を去った。