法の暗唱で自ずと慈悲心が生まれてくる
■ 印刷版
 

文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年2月23日】私は1998年に法輪大法の修煉を始めました。20年以上の修煉で「法が心にあれば進むべき道を見失わない。法は修煉を指導する根本である」と深く体得しました。師父は「法は一切の執着を打破することができ、一切の邪悪を打破することができ、一切の虚言を排除することができ、法は正念を固めることができるのです」[1]とおっしゃいました。私は毎回、魔難や難関に遭ったとき、師父が啓発してくださり、師父の慈悲のご加護の下で乗り越えてきました。

 修煉者はみんな、大法の重要性を知っています。大法の道に入るときから、私は法を学ぶことを重視しました。しかし、法の暗唱は私にとって難しかったのです。以前、2012年に4カ月間かかって、『轉法輪』を1回暗唱したことがありますが、その後、暗唱することはとても時間がかかると思って、法の暗唱を堅持しませんでした。法の暗唱は法を勉強する良い方法だとわかりながら、困難を恐れ、なかなかその心理的な壁を突破できませんでした。

 2019年8月1日、私は師父にご加持をお願いして、法を暗唱すると新たに決心しました。最初、私は一つの句点、一つの文、一つの短い段落から覚えていきました。このようにして、学法すると心が落ち着くようになり、いろいろな執着心が法の暗唱の中で取り除かれ、慈悲心も徐々に生まれてきたと感じました。

 同年9月20日までの、2カ月足らずで、私は『轉法輪』を1回暗唱し終えました。

 『轉法輪』をいつも読んでいますが、しかし、暗唱すると、まったく始めて読むように感じた文もありました。法を暗唱するとき、多くの法理がわかるようになりました。法の暗唱によって、多くのわからなかったことの解答が見つかったのです。しかも、師父が法の中で話された現象は、その箇所を暗唱した後、私の身に現れたことがたくさんありました。

 例えば「また、年配の女性には再び生理が来る人もいます。性命双修の功法には、経血の気で命を修める必要があるからです」[2]のところを暗唱したとき、翌日、65歳の私に生理が来ました。『轉法輪』の入静の状態のところを暗記したとき、私もそのような状態が現れました。さらに、以前、宇宙の存在状態を理解していなかったのですが、法の暗記で、宇宙の存在状態が突然理解できたのです。そのほか、地球が真ん中にあることや、人間が一番外側にいることなど、いくつかの法理が理解できるようになりました。

 心を静めて、法を暗唱すると、限りなく素晴らしいと感じさせられました。ですから、座禅して静かに法を暗唱することは、毎日最も楽しみにしていることであり、最も幸せな時間になりました。

 法の暗唱で多くの恩恵を受けました。昨年から今日まで、1年あまりで6回も『轉法輪』を暗唱しました。最後の1回で長い段落ごとに覚えることにしました。約3カ月かかりました。その間も、十数回『轉法輪』を通読し、師父の各地での説法も2回読みました。

 学法に勤しむことによって、いろいろな執着心が減っていき、慈悲の心が強くなったと感じました。

 落ち着いて法を暗唱するうちに、法理を悟って私はもっと大法を堅く信じるようになり「法を勉強すればするほど、良い修煉状態を保つことができ、大法弟子として、三つのことをよりよくやり遂げられる」とわかりました。ですから、今年の疫病の蔓延の中でも、私はしっかり修煉の道を歩んでおり、衆生を救い済度する事は止まらずに進んでいます。

 娘が、やっと大法の道を歩み始める

 私は、20年以上修煉を続けていますが、娘は大法を受け入れず、大法の道に入って来ないことは私の悩みの種になっていました。私が大法を学び始めた当時、娘はまだ中学生でした。娘は『轉法輪』を読んだとき、一文字一文字が赤くなって回っているのが見えたと話しました。これは娘の根基が良いと思いましたが、しかし、さまざまな原因で娘は大法の道に入れなかったのです。この二十数年間に、娘は数回『轉法輪』を読んだことがありますが、どうしても、大法の法理を心から受け入れることが出来なかったのです。

 娘夫婦は、ともに中共の機密部門で仕事をしています。勤務先の上司が、法輪大法を学んでいることが原因で公職を解かれると、娘夫婦も中共当局を恐れて、大法から遠ざかったのです。それと同時に、娘は私のことを見下し、軽蔑するようになってしまったのです。この20年近く、娘との関係は冷戦状態が続いていました。

 昨年7月、娘一家が私の家に来ました。法を暗唱して1年の私は心性が向上し、慈悲心を持つようになり、以前と違って、修煉者の基準で自分を律することができました。娘の家族に対して、私は気遣って、思いやりを持って接し、昔のように娘を責めたり批判したりすることはなくなりました。何かトラブルに遭ったときも、人のことではなく、自分の内に向けて問題を探しました。また、昔のように娘に理屈ばかりを言って、自分の意見を押し付けて大法を受け入れさせようとしなくなりました。それで、娘も少しずつ変わって、以前のように無礼な態度で、軽蔑しバカにした口調で私に話しかけてくることもなくなりました。

 これは私の変化、つまり修煉者の慈悲心が出てきたので、師父がおっしゃったように、修煉者の場がすべての間違った状態を修正することができ、私の空間場が浄化されて明るくなったことによるものだと思います。私に慈悲心が出てきて、空間場の不正な状態を正しい状態に正す能力が強くなっていることだと思います。娘の変化を目の当たりにして、心から師父に感謝し、心から慈悲深い大法に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 娘一家と十数日過ごしたところ、娘から突然、大法の本を読みたいと求めてきました。私はすぐ娘に『轉法輪』を渡すと、娘は真剣に読み始め、3日間で読み終えました。さらに、娘が3日間かかって、もう一回『轉法輪』を読みました。

 そして、娘が自分の家に帰る前の夜、泣きました。悲しそうに泣きながら、今までわがままで、無知で、私たちを悲しませ、親孝行をせず、本当に申し訳ないと言いました。

 私も感動して涙を流しました。これは幸せの涙、大法への感謝の涙でした!  20年以上の年月を経て、ついに硬い氷が溶けてしまいました。娘と私の20年間の冷戦がようやく終わったのです! 慈悲深い師父に感謝いたします! 大法は本当に偉大です!

 娘が帰るとき、師父の『広州での説法』、『大連での説法』の録音を入れたmp3を持たせました。娘は「これから、私は大法の要求に従って、良い人、もっと良い人になる努力をするわ。私も信仰がある人になったのだから、今後の人生を幸せに過ごしていく」と嬉しそうに話しました。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「妨害を排除せよ」
 [2] 李洪志師父の著作:『轉法輪』

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/2/3/419049.html)
 
関連文章