【明慧日本2021年2月27日】(黒龍江省=明慧記者)黒龍江省ジャムス市の法輪功学習者・段宜法さん(70)は2019年7月26日、自宅で警官らにより連行され、ジャムス市留置場に拘禁されてすでに1年6カ月以上が経った。情報筋によると、段さんは不当な実刑判決を宣告されたという。今まで家族はいかなる通知も受け取っておらず、何度も派出所、検察庁、裁判所に行って尋ねたが、何の返事もなかったという。
ジャムス市向陽支局松林派出所6~7人の警官が2019年7月26日、段さんの自宅に侵入し、家宅捜索を行い、法輪功の書籍、法輪功創始者の写真、携帯電話、身分証、戸籍簿などの私物を押収した。その際、警官は身分証明書や捜索令状を一切提示せず、勾留通知書や押収リストを渡さなかった。
段さんの家族は松林派出所に行き、押収された私物の返還を求めたが、拒否された。そして、家族は二度陳情部門に行って状況を報告した後、身分証と戸籍簿を返してもらったが、他の私有物は未だに返還されていない。
段さんの家族と友人は何度も松林派出所に行って解放を求めたが、副所長の朱泉明と担当者の欒兆全は互いに責任を転嫁した。同年8月〜9月頃、家族は再度朱泉明を訪ねたが、すでに橋南派出所に異動したため、もう本案件には関わっていないと言われた。
家族と友人はどこに行っても相手にされないため、費用を出して地元の弁護士に依頼した。弁護士は留置場で段さんと面会することができたが、段さんが向陽区検察庁に起訴され、健康状態が悪く血圧が200 mmHg以上に達していることを知った。家族は松林派出所に行って、所長を訪ねた時、所長は「段宜法は法輪功を学んでいるから、死んでも自分のせいだ」と言った。家族は向陽公安局長のところに行き、「彼はもう高齢だし、血圧も高いので、もし留置場で死んだらどうするんですか」と問い詰めると、公安局長は「それは自業自得だ」と答えた。
2020年末、家族は向陽裁判所に電話をかけ、裁判の日程を尋ねたところ、裁判官・宋涛は「裁判はすでに終わったので判決を待つように」と家族に伝えた。家族が詳しく聞こうとすると、電話を切られてしまった。
2021年2月4日、家族は裁判官・宋涛の携帯に電話をかけたが、宋涛は体調を崩して入院中で、段さんに何年の判決を下したか覚えていないと言い、また、コロナ感染症が拡大している時期なので、刑務所に送ることはないと考えられるため、留置場に尋ねるようにと家族に言った。家族は留置場の人員に「裁判官が入院中で、その代わりの責任者はどなたですか」と聞いたが、「いない」と返答されたという。
2月5日、家族は留置場に行って状況を尋ねたが、留置場側は答える義務がないと言って、対応しなかった。
2月9日、裁判官・宋涛は段さんの妻に電話をかけ、「今後、この番号を使わないことにした、かけないでくれ」と言って、すぐ電話を切った。
現在に至るまで、家族は関連部門からの通知を一切受け取っておらず、問い合わせをしても責任を言い逃れている。現在、段さんは依然としてジャムス市留置場に拘禁されている。
段さんは以前、腰椎椎間板ヘルニアを患い、背筋が変形しまっすぐに伸ばせず、腰痛や足の痛みに耐えられないほど苦しんでいたが、治療を受けても改善されなかった。1998年に法輪大法に出会ってから、1カ月後には知らず知らずのうちに腰がまっすぐになり、腰と足の痛みが消えた。
1999年7.20、中国共産党が法輪功を迫害してからも、段さんは法輪功を学び続け、人々に法輪功迫害の実態を伝えたとして、2002年に懲役5年の実刑判決を宣告された。ジャムス刑務所では、段さんは警官に「懺悔書」を書くことを強制されたが、書かなかったため、滅多打ちにされて一週間も起き上がれなくなり、尻や腰、足が黒紫色に変色し、3カ月後に徐々に回復した。それを目にした受刑者は「この邪悪な警官は本当に非人道的だ!」と言った。
拷問の再現:滅多打ちにされる |
2010年9月17日、ジャムス市向陽区鉄西コミュニティの第59地区住民委員会の主任、向陽区政法委の主任と地域の役員計4人が、段さんの自宅にやって来て、法輪功を放棄する「保証書」を書かせようとしたが、段さんが家にいなかったため、「保証書を書かなければ、すべての証明などの手続きを受け付けないぞ、子供たちの婚姻届も出せない」と家族を脅した。また、「保証書」を書かなければ洗脳班に連れて行き、6000元の罰金を科すと脅した。