【明慧日本2021年2月28日】(江蘇省=明慧記者)南京軍区蘇州軍分区の連隊長退役幹部である張朝貴さんは、法輪功を修煉しているとして中国共産党(以下、中共)による迫害を受け、2010年に記憶喪失となり自力で生活できない状態となった。張さんは11年間の寝たきりの生活を送り、2021年1月30日に亡くなった。享年83歳。
張さんは1997年に法輪大法を修煉し始め、すべての病気が消えた。佛光を浴びて、張さんは心の中は感謝の気持ちでいっぱいになった。張さんは軍人出身で、友人や親戚、同僚に熱心に法輪功を紹介し、また蘇州の法輪功煉功場のボランティア世話人として、蘇州とその周辺の町を回って、人々に法輪大法を熱心に広めていた。
1999年7.20、中共による法輪功への迫害が始まり、7月21日に張さんは上海市政府へ陳情に行った。帰ってから、長年の嫌がらせ、洗脳、脅迫、拘禁に直面しても、張さんは信念を放棄しなかったが、長期にわたり精神的ストレスのため、ついに記憶喪失や身体の麻痺を引き起こした。
張さんを迫害した人の中でも、蘇州市平江区公安局の国家安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の元隊長・劉双栄は、数々の悪行を行っていた。1999年7月21日、張さんが上海での陳情から帰ってきた後、劉双栄は張さんを連行するために、警官を連れて張さんの自宅に侵入した。張さんは「軍隊から来た、地元の人間ではない」とはっきり言った。恨みを抱いていた劉双栄は、権力を悪用し、何度も蘇州軍分区に行き、張さんを連行するよう求めたがすべて失敗した。劉双栄はそれでもあきらめずに、蘇州市「610弁公室」の主任・顧利群、河小弟とともに、楊衛沢元市長に報告し、蘇州市政府の名を借りて、蘇州軍分区に圧力をかけた。
その後、蘇州軍分区は張さんの修煉を止めさせるため、洗脳したり拘束したりし、退職に追い込んだ。張さんは退職後、蘇州梅花幹部休養所と城中幹部休養所に移送された。幹部休養所では、張さんは様々な脅迫や洗脳の迫害を受け、正月に揚州に帰省した際も幹部休養所から不当に監視された。
この時、劉双栄は張さんの自宅で10回以上も嫌がらせや脅迫を続けていた。皮市街派出所や皮市街道弁事所(市・区政府の出先機関)、装駕橋巷地区でも嫌がらせや尾行、監視を続けていた。張さんは迫害に直面し、決して屈することはなかったが、長期的に精神的なストレスにより、最終的に記憶を失うことになった。2010年末に、張さんは麻痺し寝たきりになり、植物人間と同じであった。それでも劉双栄は張さんを逃がさず、家で何度も張さんの妻を脅かした。
張さんを迫害した責任者である元蘇州市長の楊衛沢は、中共の汚職に対する内紛のなかで、2015年に懲役12年間半の実刑判決を宣告され、拘禁されている。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)