カナダ議会動議案可決 「中共をジェノサイドの犯罪者に認定」
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 【明慧日本2021年3月1日】(カナダ=明慧記者・英梓)カナダ保守党マイケル・チョン議員は、カナダ連邦政府に対し、中国共産党(以下、中共)によるウイグル人迫害を 「ジェノサイド(大量殺戮)罪」として認定を求める動議を議会に提出した。2021年2月22日、カナダ保守党、ケベック党、新民主党、緑の党、および内閣以外の自由党議員(賛成266、反対0)で可決した。 ジャスティン・トルドー内閣は投票を棄権したが、すべての野党指導者は賛成票を投じた。

'图:魁人党国会议员伯杰龙(Stéphane Bergeron)在2021年2月18日加拿大国会辩论中发言表示,中共公然违反人权的行为在二零零零年初就开始了,而且针对的团体非常广泛。(视频截图)'

ケベック党議員ステファン・ベルジェロン氏

 ケベック議員「カナダは大量殺戮犯罪を防止し、処罰するために、その責任を果たすべきである」

 ケベック党のステファン・ベルジェロン議員は2月18日、議会の審議で、共産党の露骨な人権侵害は2000年代初頭に始まり、対象グループは広範囲にわたると述べた。

 ジェノサイドの犯罪とは何かについて話し、 第二次世界大戦後、ナチスの強制収容所で起きた事を知り、全世界の人々は衝撃をうけた。そこでユダヤ人やジプシー人などが大量殺戮に直面していたと述べた。

 第二次世界大戦後、設立された国連が最初に採択した条約の一つは、カナダが1952年に批准した「集団殺害罪の防止及び処罰に関する条約(ジェノサイド条約)」であったという。

 同議員は、この条約第二条の「ジェノサイド」という用語の解釈を引用し、ジェノサイドとは完全、または部分的に民族、人種、種族、あるいは宗教団体に対する以下の行為を指すと述べた。

(a)集団殺害

(b)グループのメンバーに重大な身体的または精神的危害を加える

(c)意図的にこの団体の生活状況の全部または一部に物理的な損害を与える

(d)この団体の生育に制限策を講じる

(e)この団体この児童を他の団体へ強制転移する

 同議員は、ジェノサイドのすべての基準を満たす必要はなく、一つの行為でも国際法のジェノサイド犯罪として成立するという。

 さらにこの公約の第一条を引用し、平時であれ戦時であれ、ジェノサイドを実施することは、国際法上の犯罪であり、その犯罪を防止し、処罰することを締約国が承諾している。

 「国会議員各位に喚起する カナダはこの条約の署名国である」

 中共の人権迫害の範囲は広く、遥か昔から暴露されている。

 ベルジェロン議員は、「目撃者の証言によると、(中国の)収容所は労働収容所として美化されています。これはナチスの強制収容所の入り口にあった『Work sets you free(仕事は自由に変える)』という名文を思い出しました。 つまり、人は努力して仕事をすれば、最終的には釈放されるということです。これは強制収容所を美化するための記述なのです。(そこで起こった)レイプ、家族からの子供の分離、奴隷労働、監視、大量不妊手術についての説もあります。 これらの事実は世界中で報道されています」と語った。

 2000年代に入ってから、国際社会は中国での法輪功を含むウイグル、カザフスタン、ウズベキスタン、チベットなどの宗教信徒が被る人権侵害にずっと関心を寄せてきた。 アムネスティ・インターナショナルの報告書を含む複数の報告書は、中国での明白な人権侵害を指摘している。

 緑の党の元党首「人々は中共の法輪功迫害に注目するよう請願書を提出した」

 緑の党の元党首エリザベス・メイ氏は、議会の動議の審議の際に請願書を読み上げ、「この請願書は私たちの審議にとってとても重要です」と述べた。

 メイ議員は、請願者は中共が何をしているのか、特に法輪功学習者(以下、学習者)に対する迫害について、議会がその行為を理解するように求め、 「請願者は、学習者が生体臓器強奪を受けていること、拷問を受けている問題を提起しました。 彼らは特定の人物(責任者)を指摘し、マグニッキー法を通じて彼らに制裁を科すよう政府に要請しています」と語った。

 国際社会は中共の生体臓器強奪を、ジェノサイド犯罪だとの共通認識を持っている

 カナダの大臣はこの前、中国でジェノサイドが実際に行われていると結論づけるには情報が不十分であり、証拠を得るためには国際監視団の派遣が必要であると述べていた。 これに対し、ベルジェロン議員は、カナダ政府は中華人民共和国の状況を十分に認識しているとの考えを示した。

 この他、国際パートナーへの依存の問題について、ベルジェロン議員は、2016年に欧州議会が発表した声明によると、「中国で系統的組織的に、国家が強制した生体臓器強奪が、自発的な提供でない良心の囚人、主に学習者、平和的な修煉者の体から行われており、ウイグル人、チベット人、キリスト教徒も含まれています」と述べた。

 同議員は「米国議会の議員もこのことを認識しており、 現政権も前政権もこれをジェノサイドと呼んでいる。中国でジェノサイドが行われているに違いないというBBCの報道を受けて、中国政府は、BBCが中国にネットワークを設置することを禁止する措置をとった」と話した。

 カナダは行動しなければならない

 ベルジェロン議員は、カナダの閣僚がいつまでも頭を砂の中に埋めていてはならず、中華人民共和国で何が起こっているかを知らないと主張してはならないという。

 同議員は、ラック・サン=ジャン区選出のアレクシス・ブルネル=デュセップ国会議員の動議への貢献を称賛した。 そして、国際人権小委員会の自由党(与党)のメンバーが「恥なるゲーム遊び」(2022年北京冬季五輪ボイコット)と題する公開書簡に署名したことを引用した。

 また、カナダ政府に対し、(与党の自由党)に追随して、中国でジェノサイドが発生していることを認識するよう促した。

 同議員は、保守党のこの中共のジェノサイド犯罪を認定する動議は非常に歓迎されていると強調した。

 大臣の主張に対して、同議員は、中国はカナダの(貿易)パートナーであるが、それは決して共産党の人権侵害を見て見ぬふりをすることを意味するものではない。「不幸なのは、事実が証明しているが、この人権迫害が存在していることだ」

 「人権尊重の国際リーダーとしての地位を確立したいという願望がある限り、カナダは前進し続けなければならない」と強調した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/2/23/421263.html)
 
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