英国で中共の臓器強奪制止の医薬法修正案成立
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 【明慧日本2021年3月1日】(イギリス=明慧記者)英国は2021年2月11日、中国共産党(以下、中共)が法輪功学習者(以下、学習者)などの良心の囚人から臓器強奪の犯罪を制止するため、「医薬品・医療機器法案」の修正案を可決した。

 この修正法案は2020年6月、上院議員キングス・ヒース卿が作成し、英国保健・社会ケア省政務次官ジェームズ・ベセル卿を含む多数の超党派議員によって共同提出された。これまでに上院と下院で多くの議論が行われた後、2021年1月12日に上院で承認され、1月27日に下院でも採択され法律として成立した。

 法案の審議に参加した政府閣僚代表のバロネス・ペン伯爵夫人は、1月12日に下院で次のように語った。「中共の臓器強奪の犯罪および英国が共犯にならないように、国会議員は率直で洞察力に富み力強く発言した。また、中国法廷の報告書は、中国の学習者、ウイグル人、その他の少数民族が直面している不穏な状況についての証拠が増えていることから、今回の修正案をめぐる議論は、その証拠を追加するものであると外務省は考えている。この修正案に関する広範かつ綿密な議論は、政府が英国の強力な行動を承諾し保証するものである」

 同夫人は、政府は修正案を提案した国会議員の目的を支持していると述べた。「我々は、イギリスの製薬業界が人権を侵害することによって取り出されたヒトの組織や細胞を使用したことで、被害を受けないことを願っている。この改正案は我々が行動する権利を確保し、『2012年人類薬品法規』、『2004年人類薬品(臨床実験)法規』の中に人体製品におけるヒト組織の使用に関する規定を、改正または補足するものであり、必要に応じて英国の薬物生産に使われるヒト組織と細胞の正当性を確保するものである」

 ハント卿「英国が中共の人道に対する犯罪の共犯にならないように」

 英国の保健に関するあらゆるレベルの管理職を歴任した元英国保健相のハント卿は、今回の改正は英国の現行医療法の一部を慎重に改正したもので、中共が行っている深刻な人権侵害に対する英国の姿勢と行動を示し、国際的にも好影響をもたらすことを期待していると述べている。

 ハント卿は、中共による生体臓器強奪の罪に対応して、英国がとった特殊な行動で、英国は国際社会に情報提供できると考え、英国政府はこの修正案を強く支持したと言い、「我々は立ち上がり態度を示さなければならない」、「この法案を通すことは、英国が中共の卑劣な犯罪に加担しないきっかけになり、他国に重要な情報を提供する機会にもなる」と述べた。

 数々の議会演説の中で、「中国(中共)が良心の囚人から臓器強奪をしていることは世界的にも認識されつつあり、独立法廷(中国法廷)は最近、生きている者を殺害して臓器強奪をしていることが、広範囲に行われていることを明らかにした」

 「臓器強奪は中国全土で長年にわたって大規模に行われており、学習者が主な供給源とされている可能性がある」と述べ、 世界保健機関(WHO)が独立法廷の判決に真摯に対応する必要性を指摘した。

 他に、コリンズ卿は、この修正案が政府によって英国の法律に組み込まれたことを喜んでおり、「修正案の重要性は、具体的な法的規定を作ることだけでなく、最も重要なことは、この議論は中共の生体臓器強奪を容認しないという非常に明確なメッセージを送っていることだ。 このような人道に対する犯罪行為が存在しており、我々は中共ではなく、中国人民のことを気にかけている」と述べた。

 コリンズ卿は、「法廷での証拠があるにもかかわらず中共政府は中共の臓器強奪犯罪を依然として全面的に否定し、世界保健機関(WHO)を利用して自分たちの悪行を覆い隠している。 WHOには独立した専門家による評価の仕組みがないため、中共がこのような(犯罪)は存在しないと言えば、WHOは同じ事を言っている」と述べた。

 修正案を強く推進してきたアルトン卿は、現在、進行中の中国の人権迫害が絶えず発生しており、中共政権は悪事をやめたことがないという。「我々は、中共に反対する弁護士を含む多くの反体制派が逮捕され、中には行方不明になり、二度と姿を見せない者がいることを周知している」 、「中共政権と付き合う際は、より大きな勇気を示すべきだ」と主張した。

 フィンレイ伯爵夫人「世界の舞台で重要な責任を担う勇気を」

 フィンレイ伯爵夫人は、「多くの人が、中共による良心の囚人からの臓器強奪の犯罪について長い間懸念しており、今回の修正案は、この問題(中共の犯罪)に立ち向かうことがどんなに困難であっても、英国の我々が傍観しないという強いメッセージを送っている」と語った。

 同夫人は、英国王立医学協会の元会長であり、現英国保健省(NHS)英連邦「生命を尊重する」プロジェクトの会長である。2007年に法案を提出し、英国政府の臓器提供の政策を見事に変えさせることに成功した。

 同夫人は発言の中で、独立法廷で学習者の劉裕美さんは証言で、「警察は脅迫し、もし、名前と住所を教えなければ、彼女の臓器を奪うといい、家族に遺体を見つけさせないようにすると言われた。そして 拘置所で拷問を受け、首に手錠をかけられ、高圧の電撃を受け、尿を混ぜたご飯を強制的に食べさせられ、刑務所の医師に血液を強制的に採取されたと述べた」と言った。

 ノスドルフ伯爵夫人「英国は中共の悪行を制止するために最善を尽くさなければならない」

 ノスドルフ伯爵夫人は演説の中で、中共の生体臓器強奪の罪と、学習者に対する長年の系統的な残忍な迫害を厳しく非難し、近年の中共によるウイグル人に対する大規模な迫害を暴いた。

 「独立法廷によると、生体臓器強奪の被害者の多くは学習者である。法輪功に対する残忍で系統的な弾圧は、1999年当時、中国(中共)の権力者が法輪功の根絶を命じたことから始まった。 多くの人が消え去り、この時期から中国では臓器移植が急増している」

  同夫人は、独立法廷の証言から中共の犯罪が見て取れるという。「中国の著名な臓器移植病院の医師は、電話の中で、学習者の臓器を提供することができると認めている。自称『賭殺者』と名乗る中国(中共)政府高官は、臓器強奪を『豚殺し』に例え、『私は臓器を掘り出して売買している』と主張した」

 「疑う余地もなく、人類に対する犯罪が発生している。 これはショッキングな事である。 その証拠には、文書化された秘密の電話が含まれており、中には政府の最高レベルの人物、保健省大臣などの官僚が含まれている。迫害を受けている信仰者の生体から臓器強奪をしている行為は中共の最高権力者の指示による。多くの電話は需要に応じて臓器の提供ができるとなっており、気が動転するような話だ」と述べた。

 リマー国会議員「生体臓器強奪の犯罪者・中共を法の下で裁く」

 下院で修正案を率先して提出したマリー・リマー議員は、中共による学習者や良心の囚人からの生体臓器強奪の罪を、人々に認識させることだという。「生体臓器強奪は中国全土で長年にわたって大規模に行われており、学習者が主な供給源とされている可能性がある」と話し、「独立法廷はウイグル人の医学的検査を受けた証拠を入手しており、その検査が『臓器バンク』に使用された可能性を示した」と付け加えた

 ジム・シャノン議員は、学習者、キリスト教徒、ウイグル人の臓器を強制的に強奪するという中共の犯罪について「これは憂慮すべき問題であり、我々は、この問題を真剣に考えなければならず、大臣らはこの問題に対処する責任がある」と述べた。

 マリー・リマー下院議員は最後に、「いつの日か、臓器強奪の野蛮な行為に加担した者たちが、法の裁きを受けることを望む」と締めくくった。

 (注:卿、伯爵夫人は、英国の貴族階級の地位を表す)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/2/19/421123.html)
 
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