度重なる迫害を受けた王兵義さんが死亡
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 【明慧日本2021年3月13日】(河北省=明慧記者)保定市満城区の法輪功学習者・王兵義さんは、「真・善・忍」の信念を守り続け良い人を目指したという理由で、満城県公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)、コミュニティ、石井郷、派出所の関係者らに連行され、家宅捜索を受けた。また、拷問にかけられ、金銭を強請り取られるなどの迫害を受けた末、2019年1月16日に亡くなった。享年63歳。

 一、法輪功を学び良い人を目指す

 王さんは法輪功を学ぶ前に、街で露天商をしていた。1997年8月のある日、胸にバッジをつけている年配者を見て、「それは何ですか?」と声かけた。「これは法輪バッジです。私は法輪功を学んでいます」と年配者は答えた。続いて、王さんは「どうやって学ぶのですか」といろいろ聞いたという。

 年配者は翌日、『転法輪』を王さんに寄贈し、「大事にして下さい」と言った。王さんは数日で本を読み終え、それ以来、毎朝5時に公園で煉功を行い、長年の病気が治り、常に「真・善・忍」の基準で自分に要求し、酒やタバコ、賭博をやめるようになった。1998年のある日、王さんは品質の良い携帯電話を拾い、それを店頭にかけて、持ち主を待っていた。その電話を見つけた持ち主が、お金を渡して食事に招待しようとしたが、王さんはすべて断った。

 ある日、店頭の近くでブリーフケースを拾い、その中には運転免許証、600元の現金、20万元の小切手、化学工場の印鑑2つが入っていた。王さんは前回と同じように店頭に展示し、持ち主を待っていた。その持ち主は何度も「法輪功の人は素晴らしいです」とお礼を言った。

 村民たちは王さんから法輪功の良さを感じて、30人ほどが王さんの自宅に来て法輪功を勉強した。

 二、迫害の実態を伝えたため迫害を受ける

 1999年7.20、中国共産党の江沢民集団が法輪功を弾圧し始め、テレビ、ラジオ、新聞を利用して法輪功を中傷し、軍隊と警察を使って法輪功学習者に対して連行、拘禁、法輪功の書籍を押収、労働教養洗脳班に送り、金銭をゆする、公職を除名するなどの手段で迫害を加えた。石井郷の幹部らは、毎日王さんの自宅に行き、王さんに法輪功を放棄させ、保証書を書くように強制した。王さんは彼らに法輪功のことを詳しく説明した後、彼らは理解して、嫌がらせに来なくなった。

 2007年旧暦12月6日の夜10時頃、元区公安局副局長・趙洪祥(悪報に遭い死亡)、国保の隊長・劉貴栓らが、王さんの自宅に押し入り、 数十冊の大法書籍、法輪功の資料、数千元の現金などを含めて、1万5000元価値の私物を押収し、王さんを車に押し込んだ。

 満城区嶺西郷派出所で、2時間も拷問を受けた王さんは、足が傷だらけになって立っていられなくなり、腕や手首も痛く、しびれて感覚を失いそうになり、全身の骨組みがばらばらになったような状態であった。

 その後、王さんは車に乗せられて公安局に連行された。また、手錠をかけられ鉄の椅子に座らされたため、王さんは足が腫れ上がって歩けなくなった。

中共迫害法轮功学员的刑具:铁椅子

拷問に使われた刑具:鉄の椅子

 公安局で、王さんは警官の指示に従わなかったため、留置場に拘束された。そこで十数日間、王さんは手錠をかけられ取調室に連れて行かれ、尋問を受け、平手打ちを食わされたり、蹴られたり罵られたりした。

 自白を強いられた時、王さんは一切の情報を提供しなかったため、さらに2年の労働教養を科され、保定八里庄労働教養所に収容された。そこで迫害を受けた王さんは、血圧が200mmHg以上に上がり、めまいや吐き気がして、食べられず、眠ることもできず、全身に力がなく、7、8日もトイレに行けず、尿検査などの結果はすべて異常だった。家族は2000元を工面して警官に渡した後、王さんは家に帰ることができた。

 三、絶え間ない嫌がらせを受ける

 2008年の北京オリンピックの期間中、警官らは毎日のように電話をかけ、王さんの露天商に行き、オリンピックが終わるまで嫌がらせを働き、監視していた。

 2015年10月、王さんは実名で江沢民を告訴したため、何度も警官らによる嫌がらせを受けた。

 2016年4月13日午後3時、王さんは商売をしていたところ、また、コミュニティの関係者と警官5人による嫌がらせを受け、江沢民を告訴した件について尋ねられ、法輪功を放棄する保証書を書くことを強制された。

 2017年8月、保定市満城区の警官と政府の人員らは、広範囲にわたって法輪功学習者の自宅に行き、嫌がらせをした。王さんは再び被害を受けた。

 長期に緊張状態に置かれ、精神的な打撃を受けた王さんは、心臓発作を起こして数回入院を余儀なくされた。2019年1月16日、王さんはこの世を去った。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/3/10/421910.html)
 
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