北京市の範紀栄さんに懲役4年の不当判決
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 【明慧日本2021年3月20日】北京市第一中級裁判所の裁判官4人は3月10日、同市延慶区の範紀栄さんの家を訪れ、範さんに懲役4年の原判決の維持、1万元罰金の取り消しを宣告した。

 それ以前に、北京昌平裁判所の裁判官が範さんの家で裁判を行い、懲役4年の実刑判決、罰金1万元を言い渡した。範さんは判決を不服として北京市第一中級裁判所に控訴した。今年2月10日、中級裁判所の裁判官4人は範さん家へ調査に行った。2月22日、裁判官4人がまた範さんの家に行った。立ち去る前、彼らは範さんにサインを求めた。しかし、裁判官らは範さんが述べたことを全く記入しなかったため、範さんはサインしなかった。3月10日、裁判官4人は再度範さんの家に行き、懲役4年の実刑判決の維持、1万元罰金の取り消しを宣告した。

 範さんは法輪功迫害について人に伝えただけで2013年に連行されたこともある。当時、範さんは拷問を繰り返されて自白を強要され、公安病院に70日間あまり入院したが、好転しなかったため、裁判待ちとなり一時解放された。それから長い間、昌平公安局はずっと範さんに迫害を加えており、何度も範さんを連行したりした。しかし、いずれも健康上の問題で拘禁されなかった。

 今回、当局は医師を同伴させ、範さんの家で範さんの身体検査を行った。範さんの血圧はやはり高かった。しかし、当局は範さんの健康状態を考慮せず、そのまま範さんの家で開廷し、範さんに懲役4年の実刑判決、罰金1万元の重刑を下した。

 範さんは「自白を強要され、拷問されて健康状態が悪化した」という理由で判決を不服として中級裁判所に控訴した。しかし、拷問されてから健康状態が悪化したという件を当局は考慮せず、元の裁判を維持した。ただ、1万元の罰金は押収された家財で相殺された。

 範さんへの理不尽な裁判は中国共産党の法曹機関が法律を犯した一例である。

 3月5日、当番の警官はまた範さん家に嫌がらせに行き、範さんの家族に引き続きプレッシャーをかけた。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/3/13/422027.html)
 
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