【明慧日本2021年3月25日】(オタワ=明慧記者)「今日の世界の邪悪といえば、中国共産党(以下、中共)独裁政権下での良心の囚人に対する組織的な臓器強奪で、規模にしても卑劣さにしても比肩するものはない」
2月24日に開催された中共の生体臓器狩りについてのシンポジウムで、オーストラリアのエリック・アベッツ上院議員は、臓器強奪は最も邪悪な犯罪であると述べた。
エリック・アベッツ上院議員 |
オーストラリア上院の国防・貿易法制委員会の外交担当委員長、および国防・貿易参考委員会の外交担当副委員長を務めているアベッツ氏は、法輪功学習者、キリスト教徒、ウイグル族のイスラム教徒やチベット佛教徒などの被害者から強制的に臓器を摘出し、その大量の臓器を秘密の取引を通じて臓器移植に使用したことを中共は否定し隠蔽している。しかし、国際社会がこの野蛮な行為に対して、より積極的に声を上げる必要があることを示す証拠がますます増えていると述べた。
臓器狩りは中共の残虐な行為の一つに過ぎない
アベッツ氏は「残念ながら、中共が新疆ウイグル自治区のウイグル人を大量絶滅する中で、行っている臓器強奪の計画は、人権侵害の一つに過ぎない。中共の社会信用制度、反体制者への監禁、香港とその自由を破壊するような人権への蔑視は、中国人民が直面している醜い現実であり、人類が直面している醜い現実である」と述べた。
オーストラリアは中共の前で沈黙するわけにはいかない
アベッツ氏は、祖国のオーストラリアが中共からの圧力を受けているにもかかわらず、次のように述べた。「中共は経済の面で我々を脅迫し、人権侵害への沈黙を要求しているが、我々は沈黙するわけにはいかない。世界中のすべての経済的な利益を用いても、臓器狩りの被害者への支援を揺るがすことはできない。目先のことしか考えない便宜的措置は何度も証明されており、この道徳的に破綻した愚行を繰り返す必要はない」
「現在、臓器狩りの被害者は、これまでよりも私たちに声を上げてほしいと願っている。また、この時期に沈黙を選んだ人たちは、将来の世代によって裁かれるだろう。今日、この会議には多くの国から参加者が集まっており、私たちの、より高い意識と団結の声があってこそ、はじめて変化をもたらすことができる。 従って、この会議は非常に重要であり、抑圧された人たちは、自分のものを得るべきである」
3月15日と16日、オーストラリアの複数政党の議員は、オーストラリア政府に対し、新疆ウイグル自治区で行われている大量絶滅の行為について、中共の責任を追及し、適切な法的措置をとるよう動議を提出した。