【明慧日本2021年3月26日】(陝西省=明慧記者)陝西省礼泉県建陵鎮の李彩娥さん(75)一家は、法輪功を学んでいるという理由で長期にわたり迫害を受けている。そのため、長男はやむを得ず放浪生活をし、次男は連行されて濡れ衣を着せられ、李彩娥さんは絶え間ない嫌がらせをされている中、2020年11月29日に亡くなった。その後、2021年2月3日には、長男の嫁である張翠翠さんも、放浪生活の中で亡くなった。
李彩娥さん |
張翠翠さん |
李彩娥さんの2人の息子・袁光武さんと袁輝武さん、嫁や子供たちは皆、法輪功を学んでおり、「真・善・忍」に基づいて心を修め、良い人を目指している。家族の皆が健康で、家庭内のトラブルが解消された。
家族9人が連行され、兄弟が労働収容所で拷問を受ける
2000年5月22日、光武さんと弟の輝武さん、長男の妻の張翠翠さん、次男の妻の李塋さんを含めて9人が、警官らにより連行された。40日後、光武さんは2年6カ月の労働教養を強いられ、輝武さんは2年の労働教養を強いられた。
2000年から2002年の間、兄弟は陝西省棗子河労働収容所の第4分隊で、「死人ベッド」に縛り付けられ、24時間監視され、睡眠も許されず、裸にされ人格を侮辱されるなど酷く迫害された。
拷問のイメージ図:死人ベッド |
兄弟は再び連行され、兄の光武さんは危篤に陥る
2008年6月30日の夜、礼泉県国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)、建陵派出所、建陵郷政府の関係者計30人以上が塀を越えて、光武さんと未成年の娘・袁阿迪さん、輝武さん夫婦、および70代の年配者3人を連行した。派出所で、国保の関係者は、光武さんの腹部を膝で蹴ったり、頭や顔を叩いたりした。
翌日、警官らは家宅捜索を行い、MP3とMP4(1600元に相当)と法輪功の書籍5冊を押収した。15日後、光武さん兄弟はそれぞれ1年の労働教養を強いられ、棗子河労働収容所に送られた。
拷問のイメージ図:暴力を振るわれる |
棗子河労働収容所で、光武さんは殴られ、頭や腹部、腰を踏みつけられ、窓の枠に手錠をかけられ、高く吊るされた。2カ月後、光武さんは歩けなくなり、生命の危険に晒された。警官らが危篤の光武さんを自宅に搬送した時、身内の皆は光武さんの様子を見て、手で顔を覆って二度と見る勇気がないほど酷い状態であった。
拷問のイメージ図:窓の枠に手錠をかけられ吊るされる |
再度連行された光武さんは殴られて虫の息となった
2014年7月17日、放浪生活をしていた光武さん夫婦は、西安で不当に連行された。
翌日の7月18日午後9時、光武さんは雁塔区留置場に拘束された。そこで、光武さんは顔面と耳を殴られ、左耳が聞こえなくなり、また、3カ月連続して手錠と足かせを付けられたため、外された時に光武さんの両腕が自由に伸ばすことができなくなった。
拷問のイメージ図:手錠と足かせを付けられる |
2015年2月5日、光武さんは様々な拷問を受け虫の息となり、西安安康病院に運ばれた。同年6月19日、光武さんは保釈された。
弟の輝武さんは懲役3年の実刑を宣告される
2019年7月12日、輝武さんはバイト先で、西安高新区国保の警官らにより連行され、家宅捜索を受けた。その後、輝武さんは西安市三爻留置場に拘禁された。
2020年12月18日、西安市雁塔区裁判所は、輝武さんに懲役3年の実刑判決を宣告し、罰金5000元の支払いを命じた。輝武さんは控訴したが、現在に至るまで、案件に関わっている裁判官は「案件の公文書は受け取っていない」と主張している。
李彩娥さんと長男の嫁さんが相次いで死亡
子供たちが迫害に苦しんでいる中で、李彩娥さんと夫は、眠れない夜に何度も大泣きしたことがある。
長男の光武さんと妻の張翠翠さんは放浪生活を余儀なくされ、次男の輝武さんは濡れ衣を着せられ、警官らはまた実家のドアを壊し、嫌がらせを繰り返した。そのため、李彩娥さんは娘の家に行ったが、警官らはまた娘の家に来て、嫌がらせを働いた。
2020年11月29日、李彩娥さんは無念の思いを晴らせないまま死亡した。2021年2月3日、長男の嫁の張翠翠さんも、放浪生活の中で亡くなった。