文/中国の大法弟子
【明慧日本2021年3月28日】ここ数年間、様々な常人の予言が出回り始めています。一部の学習者はこれらの予言と照らし合わせて法を正す時期を推測していますが、これに対して、私は特に何も考えていません。いつ終わっても「三つのこと」を行わなければならず、もうすぐ終わるからと言って、怠ってはいけません。
昨年から、明慧ネットに掲載されているアメリカの大統領選や、中共ウイルスに関する同修たちの交流文章に注目するようになり、中でも、様々な見解や推測が広まっています。
中共ウイルスの到来により「大淘汰が来たのではないか? 大法弟子を迫害する悪人たちを清算するときが来たのではないか?」と多くの同修が考えています。また、中共ウイルスの第二波はより狂暴なものになるという予言により、中国共産党(以下、中共)は100周年を迎えられないだろうと推測する同修もいれば、昨年の大統領選において、ドナルド・トランプ氏が当選すれば、中共の解体も間近だと推測する同修もいました。しかし、その後予想外の結果が生じました。トランプ氏が当選できなかったことは、きっと何か按排があるからに違いないと分かっていながらも、消極的になったり、例え4年後にトランプ氏が再び出馬するとしても、時間が長すぎるとネガティブ思考になったりする同修もいます。
明慧ネットに掲載された「法を正すことが終わる時期に対する考えと予言」という文章には、天目が開いた同修が、今いる次元で見た未来の出来事について書いています。中共は2028年に解体し、法を正す時期が終わる直前まで、中国での、大法弟子に対する迫害は続いていくだろうと書かれています。
周りの同修は、この文章を読んで「まだ7年もあるのか」とため息をつきました。同修の消極的な心理を見て、預言や時間に関する自分の考えを皆さんと交流していきたいと思います。
各種の予言の出現は迷いの中の人間への警告であるが、大法弟子にとって警告だけではなく、試練でもあるのです。師父は「大法弟子は如何なる予言にも従って行なってはいけません。あなたは大法に従って行なうべきです! 大法弟子が行なうべきことに従って行なうべきです! 他のものに従って行なってもいけません」 [1]と説かれました。これらの予言の出現はある意味、私たちへの試練ではないでしょうか。大法ではなく、予言の内容に従わせ、私たちの修煉状態を変え、何かの選択をさせようとしているのではないでしょうか。
普段精進していない同修は「三つのこと」をしっかりと行っておらず、毎日、適当に済ませているだけで、時間に対する緊迫感も感じられないでしょう。しかし、いざ予言が出現すると、預言の内容によって緊迫感を感じ、精進するようになります。このような激しい波のような修煉状態は多くの同修の身に起こったことでしょう。
中共による迫害は今年で22年目になります。過去を振り返ると、22年はあっという間のように感じられます。しかし、もし再び22年が続くのなら、私たちはまだ耐えられるでしょうか。
間もなく終わるという予言により、やっと終わるとほっとする人もいれば、複雑な形勢により、まだ何年か続くという予言によってがっかりする人もいます。この人たちには苦を嘗めたくないという心理が存在しているのではないでしょうか。苦を嘗めない人は果たして新宇宙に行けるのでしょうか。苦を嘗めずに衆生を救えるのでしょうか。
法を正す時期では、いかなる予言も正確さを失い、全て師父によって新たに按排されているのです。師父は局外ですべてを掌握し、いつどの現象が起き、どのように変化するのか、師父以外の誰にも推測できません。この道理を知っているのに、なぜまだ予言に拘(こだわ)るのでしょうか。
もし、共産党が間もなく解体するのなら、一体どれくらいの大法弟子が円満成就できるのでしょうか。私たちはどれくらいの衆生を救ったのでしょうか。どれくらい法に同化したのでしょうか。『洪吟』を全て暗唱できましたか? 師父の各地での説法は全て覚えましたか? 常人の名誉や利益、情に関する執着心を全て放下できましたか? 恐らく予言や時間などに執着している同修はこれらの問題に答えられないでしょう。
本当に精進している同修は予言や時間に構う暇がありません。毎日「三つのこと」に忙しく、待機状態ではないのです。
過去の20年余りの時間の中で、私は三日坊主のように精進したり、怠ったりの状態を繰り返してきました。師父に棒喝を入れられてしばらくは精進できましたが、しかし、時間が経つとまた怠惰しました。中共ウイルスが蔓延した当初、大淘汰が始まったと驚き、これ以上精進する機会はもうないだろうと落ち込みました。
20年余りの時間を無駄にして、時間が戻ればとどれほど思ったことか! 10年だけでも元に戻ってくれるなら、絶対に精進し、一生懸命法を勉強し、衆生を救うでしょう。しかし、時間は止まってくれません。過ぎ去ったことはもう過ぎたのです。しかし、師父は私たち弟子が追いつけるよう何度も待ってくだっています。
ですので、預言や時間に執着するのはやめましょう。この千万年に一度の機縁を逃すことは、何万倍、何億倍もの苦を嘗めるよりずっと苦しく、つらいことなのです。
例え法を正す時期がまだ10年続くとしても、私たちは最後まで歩まなければなりません。師父が延ばしてくださった時間を大切にしましょう。逃した時間を取り戻すくらいの気持ちで精進し「三つのこと」をしっかりと行いましょう。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『各地での説法三』「大ニューヨーク地区法会での説法」