旧勢力は私の心を操ることはできない
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年3月29日】一昨年のことですが、息子は湯水のようにお金を使い、オンラインローンで3万8000元(約64万円)借りてしまい、返済できなくなりました。息子がそのことを話したので、私と話し合いました。息子は「今後はもう借金をしない」と約束してくれたので、私は息子の借金を完済しました。しかし、それから20日もしないうちに息子は「どうしても、金持ちたちが遊んでいるカーレースのライブ中継を配信する所に行ってみたい」と言いました。息子は仲間も探してきて、費用は全部仲間が出すと言い張りました。しかし、息子が戻ってきた時には、また6000元(約10万円)の借金をしていました。約束を守らなかったので、私はその借金の支払いを拒否して息子を叱責しました。息子は夕食後に「散歩に出かける」と言って、家を出ました。

 夜11時過ぎても、息子はまだ帰っていなかったので、息子に「いつ帰ってくるの?」とメールしたら「帰らない」と返事がきました。息子には仲が良い同級生がおり、たまに同級生の家に泊まることもあったので、私はあまり気にしていませんでした。しかし、翌朝、息子は帰宅していませんでした。私は息子にメールをしました。返信がなく電話をかけても、息子は出ませんでした。私はだんだん不安になっていきました。

 3日目、大法弟子の家族も師父が見守ってくださっていると分かっていながら、我慢できなくなって、私は弟に電話をしました。弟は会社役員で、息子は卒業後の数年間、弟の会社で働いていましたので、2人の関係は良いのです。しかし、弟が息子に電話をかけても息子は出ませんでした。それで、私はますます落ち着かなくなり、夜も眠れなくなり、ベッドで何度も寝返りを打ちながら、正念と妄想が激しく格闘していきました。

 4日目、息子はまだ帰宅しませんでした。昼は忙しいので、息子のことを忘れていられるのですが、夜になると正念が足りなくなり、雑念が雑草のようにぼうぼうと伸びていくのです。ある友人の子供がうつ病で飛び降り自殺をしたばかりだったので、息子も同じ道をたどったのではないかと次第に心配になっていきました。そのため、私は法を暗唱し、このような考えを排除するように努力し、心を落ち着かせました。

 私は自分に「もし、息子が本当にその道へ行ってしまったら、後悔しますか?」と問いかけてみました。すると映画のように、息子の幼少期から今までの成長ぶりが、頭の中にどんどん浮かんできました。息子は小さい頃はとても良い子でした。しかし、成長すればするほど反抗的になり、心配ばかりかけていました。「母親として、優しさが足りなかったり、怒ったりしたけど、やるべきことを全部やり、けっしてひどい扱いをしたことはなかったはず…。約束を守らなかった息子を厳しく教育するのは当たり前で、やりすぎではない。では、なぜこんなに気になるのか? やはり、この『情』のせいだ!」と考えました。 

 実際、息子は明るい子で、人に怒られて受け入れることができず死ぬような人間ではありません。では、なぜ息子は戻って来ないのでしょうか? 私は戸惑ってしまいました。 その時突然「妨害!」という二文字が頭に浮かびました。「そうだ! きっと旧勢力は、私に同修からの手助けをさせたくないからだ。だから私に、息子に対して修めることができなかった『情』を利用して、妨害しているのだ。全力で同修の手助けができないように妨害されているのだ」と、私は明確に認識できました。

 そして私は、「固く師父と大法を信じること、息子も師父が見守ってくださることを信じること。絶対問題は起こらないと信じること」と、私はその時点でやるべきことを整理しました。「もし、息子が本当に二度と戻らない道を歩むならば、その時がその子の寿命だから仕方がない。そして旧勢力はただ息子を利用して、私を試しているのだ。私はもう二度とひっかからない!」と、考えていると、ようやく心に重くのしかかっていた石のようなものが除かれていき、心も体もリラックスしてすぐに眠りにつきました。

 翌日、私は拘禁されている同修の弁護士を迎えに空港に行きました。そして弁護士とともに、留置場で同修と面会した後、弁護士を空港に送りました。その過程はとても順調で、午後には早くも家に着きました。

 その日の夕方、息子は家に帰ってきました。息子はすぐに自分の部屋に入り、夕御飯のときも出て来ませんでした。息子が帰って来ても私は嬉しくもなかったし、怒ることもなく、当たり前のことだと思っていました。私は息子を部屋から呼び出し、リビングのソファーに座らせ、この数日間どこへ行っていたのかと聞きました。息子は「私はあのお兄さんと話したかった」と言い出しました。息子が言っているお兄さんは、私の友人の自殺した息子のことです。夫が息子の話を聞いて、激怒し、履いているスリッパを脱ぎ、息子を罵り、スリッパで息子の頭を猛打しました。殴られた息子も激昂し「今すぐ死んでやる」と言いながら、ソファーの前のテーブルに頭を叩きつけた後、突然立ち上がり、走って反対側の壁に力いっぱい頭を3回ぶつけました。そして、息子は倒れ、床に横たわり、手足が数回痙攣して動かなくなりました。

 その間、私はソファにじっと座ったまま、まるで芝居を見ているかのように、静かに夫と息子の演技を見ていました。旧勢力がどんな巧妙な手口を使っても「情」を利用して私を妨害することはできないと分かっていました。数分後、息子は立ち上がると、自分の部屋に入って行きました。 

 しかし、あれから息子は道理をわきまえ、再度法輪大法の修煉の道に入ってきました(息子は小さい頃から大法を学んでいた)。息子の恋人も修煉者です。そして夫も、大法を学び始めました。我が家は大法修煉者一家になりました。当時、私が参与し救助していた同修2人も37日目で、安全に帰宅できたのでした。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/3/2/419643.html)
 
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