【明慧日本2021年4月8日】(甘粛省=明慧記者)蘭州市七里河区の法輪功学習者・康茜華さんは2019年4月28日、上海行き列車の入り口で七里河区610弁公室、鉄道公安警察の関係者らに止められ、不当な捜査を受けた後、15日間拘束された。その後、晏家坪コミュニティの人員と晏家坪派出所の警官の長期にわたる監視と嫌がらせの下、56歳だった康さんは2021年3月12日に亡くなった。
康さんは1997年4月に法輪功を学び、心身ともに健康になった。「法輪大法を学んで、人間として徳を重んじ善行を積まなければならないこと、本当の幸せは争って得られるものではないことを知りました。私利私欲は自分の心をどんどん狭くさせるだけで、法輪功は私に、すべてにおいて真・善・忍の基準を以って自分に要求し、誰に対しても、家族に対しても、友人に対しても善意で対処することを教えて下さいました」と康さんは話していた。
中国共産党が1999年7月に法輪功への迫害を開始して以来、康さんは西果園留置場に2回拘禁され、労働教養を強いられ、洗脳班に送られたことがある。また、地域の警官やコミュニティの人員による嫌がらせを何度も受けた。
以下は、康さんが受けた迫害の事実である。
甘粛省第一労働収容所で受けた迫害
1999年7月20日以降、テレビなどの当局のメディアは法輪功を誹謗中傷し、多くの人々が嘘の宣伝に騙された。そのため、康さんは七里河建工団地で法輪功の資料を配布したが、不審者に通報されたため、小西湖派出所に連行された。その後、西果園留置場に移送された。
2000年12月、康さんは甘粛省第一労働収容所に拘禁され、1年2カ月間残酷な迫害を受けた。毎朝早起きして、強制的に働かされ、食事は非常に粗末で、油を少しも使わずに野菜を茹でたものであった。冬に庭の水道の傍で洗濯をさせられ、洗面容器を地面に置くとすぐに凍ってしまい、髪を洗う時や入浴にもほとんど冷水しかなかった。
拷問の再現:吊し上げられる
康さんは、両手を後ろに手錠をかけられ、足を地面に接触できない高さまで、ロープで吊るし上げられた。どのくらい吊るし上げられたか分からず、朦朧とした状態に陥った康さんは、いったん下ろされたが、意識が回復すると、また吊るし上げられ、何度も繰り返された。また、法輪功を誹謗中傷する授業を受けさせられ、康さんは筆記を取らなかったため、ひどく殴られ蹴られた。
拷問の再現:滅多打ちにされる
洗脳班や留置場に拘禁される
康さんは法輪功を放棄しないため、労働教養の期間が終了した後、直接に華林山洗脳班に送り込まれた。
洗脳班から解放された直後の2003年3月2日、康さんは自宅で小西湖派出所の警官らにより連行され、西果園留置場に拘禁された。
継続的な嫌がらせと脅迫
2015年7月9日午後、蘭州市建工コミュニティの女性2人が、康さんの自宅にやって来たが、当時、康さんは不在だった。康さんの姪っ子は「なんでまた来たのか? 二度と来ないでください、心臓に悪いです!」と言った。
2017年2月15日、康さんは公営住宅を申請したところ、七里河建工コミュニティの責任者に呼ばれ、「まだ法輪功を学んでいるのか?」と、サインを強制された。康さんはサインしなかったため、派出所に連行された。
2017年4月27日午後3時頃、康さんは、小西湖派出所の警官から「派出所に来てほしい」との電話を受け、「行く暇はありません」と返事をし、行かなかった。
2018年末、晏家坪派出所の警官と地域のコミュニティの関係者6、7人が、康さんの住居に行き、あちこちを見回った。
2019年4月中旬、警官らは康さんの自宅の真ん前にカメラを設置した。また、階段にある蛍光灯にも、エレベーター内にもカメラを設置した。
外出先の列車で連行される
2019年4月28日の夜、康さんは蘭州で上海行きの列車に乗ったが、列車の入り口で七里河区610弁公室、鉄道公安警察の関係者らに止められ、不当に連行された。警官らは捜索を行い、康さんの携帯電話、パソコン、法輪功の書籍、電子書籍、7000元の現金などの私物を押収した。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)