【明慧日本2021年4月11日】山東荷澤市牡丹区の法輪功学習者・王翠英さんは、2021年3月18日、懲役5年の実刑判決、罰金2万元(約33万円)を科された。家族は裁判所に行って裁判長に判決文を求めたがもらえず、判決文の内容と番号なども一切教えてもらえなかったが、王さんはすでに控訴状を提出したことを教えてもらった。
2021年3月12日、鄄城(けんじょう)県の裁判所は、王さんに対して2回目の開廷をし、当日、判決を下さなかった。家族は何度も電話で状況を尋ね、最近、電話で確認したところ、3月28日に判決を下されたという。
王さんは1963年に生まれ、元荷澤市中国共産党幹部訓練学校の管理幹部で、2018年に定年退職した。1998年、王さんは全身病気だらけで、あちこちで治療を求めたが効果がなく、法輪功を学び始めた。王さんは廉潔な人で2008年~2009年の間に「省内で業内の優秀者」、2010~2011年の間に「市内で業内の優秀者」として選ばれた。
2019年3月7日夕方、王さんは路上で法輪功の真相小冊子を配っていた際、尾行・監視役の現地警官により連行され、家宅捜索を受けた。
2020年1月15日、王さんともう1人の学習者・趙愛真さんは、手錠や足かせを嵌められたまま入廷した。検察官は挙げたいわゆる証拠を4、5回繰り返したが、実物を1回も見せず、ただぼんやりとしてはっきり見えない写真を数枚だけ出した。いわゆる証人は王さんと趙さんの家族(家族本人は認めない)で、証言は偽物で、家族たちがサインしたものと全く違うものだった。
趙さんは「法輪大法は正法で、真・善・忍に従ってより良い人を目指しており、国家にも国民にも百利あって一害もないものです。押収されたパソコンやプリンターは個人の財産で、ほとんどの家庭にもあり、伝統文化を発揚するための道具で、罪としての証拠にはなりません。信じられなければ、押収された書籍をこの法廷で開いて読みあげ、DVDを再生してみてください」と弁護した。
王さんは「法律の実施を破壊したという罪は権力を持っている人だけにできることで、普通の庶民として法律の実施を破壊することは不可能でしょう」と弁護した。
弁護士も無罪の弁護をした。最後に、書類は検察庁に差し戻された。
その後、当局の妨害で、弁護士を雇うことができなかった。
2021年2月5日に再度開廷と決められたが、開廷の前日、家族は裁判所から「オンラインビデオの設備が故障しており、開廷の日時は変更する」と通知してきた。その後、家族は何度も電話で開廷の日時を尋ねたが、明確な回答は得られなかった。3月10日、家族は再度開廷の日時を尋ねたところ、2日後の3月12日に開廷すると回答した。
2021年3月12日午後、鄄城県裁判所は再度王さん、趙さんに対してオンラインビデオで開廷した。法廷で、検察官は「王翠英の指示で趙愛真は法輪功の宣伝物を作った」と指摘したが、実は王さんと趙さんは知り合いではない。検察官はでっちあげの習慣が依然として変わっていない。今回の弁護士は当局が指定した人で、何も弁護しなかった。法廷審理は2時間近く続いたが、当日裁判の結果は宣告されなかった。
現在、王さんは依然として荷澤留置場に拘禁されており、2019年3月7日に連行されてから2年も経った。当事者及び家族たちは深刻な迫害のダメージを受けている。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)