重慶の法執行機関が結託し、70代の廖淑蘭さんに不当判決
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 【明慧日本2021年4月18日】(重慶市=明慧記者)情報筋によると、重慶市長寿区の法輪功学習者・廖淑蘭さん(70代女性)が最近、江北区裁判所に懲役2年8カ月の実刑判決を宣告されたことが分かった。

 連行され、罪に陥れられる

 廖さんは2020年5月13日の朝、居民委員会(社区と呼ばれる居住地区を管理する自治組織)の王という女性役員に尾行された。廖さんは市場である男性に法輪功迫害の実態を伝えた時、その男性が法輪功の資料を喜んで受け入れたので、また別のパンフレットを取り出して彼に渡した。その瞬間、後ろにいた女性役員がすぐに廖さんを引っ張り、警察に通報した。

 そして、廖さんは渡舟派出所に連行された。5月13日午後6時頃、警官らは廖さんの自宅の家宅捜索を行い、証拠として法輪功の書籍や資料を押収した。夜9時頃、廖さんは居住監視(自宅監禁の一種)という条件付きで、一時的に解放された。

 渡舟派出所は、長寿区国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)と610弁公室の指示の下、廖さんを罪に陥れる資料を作成し、長寿区検察庁に提出した。長寿区検察庁はまた案件の公文書を江北区検察庁に提出した。江北区検察庁は、法輪功の案件を審理するために特別に指定された重慶市の検察庁の一つである。

 廖さんは北京の弁護士に依頼した。弁護士は資料を読んだ後、「地域の居民委員会の役員が市民を尾行する行為は違法であり、また、役員は法律を執行する資格がなく、廖さんの身体を拘束する権利もない」として、江北区検察庁の手続き上に問題があると指摘した。

 そこで、江北区検察庁は起訴状に、王という女性役員が廖さんと偶然に会ったと、虚偽の内容を記載した。

 2020年10月25日午前9時30分、廖さんは長寿区の警官により自宅から江北区裁判所まで連行され、不当な裁判にかけられた。北京の弁護士は法廷で弁護した。裁判が終了した後、裁判官は判決を宣告せず、身柄を拘束することも言わずに、廖さんを帰宅させた。

 政法委員会(治安・司法などを統括する機関)の内部関係者によると、江北区検察庁と裁判所は二度案件を差し戻したが、長寿区の国保と610弁公室は、上層の重慶市610弁公室を通して何度も江北区検察庁に働きかけ、引き継ぎを要請した。

 最近、廖さんが江北区裁判所に懲役2年8カ月の実刑判決を宣告されたことが分かった。

 かつて受けた迫害

 2004年6月21日の深夜、廖さんは重慶市長寿区渡舟鎮の警官らに連行され、家宅捜索を受けた。連行された際、廖さんは暴力を振るわれた。4カ月間拘禁された後、廖さんは同市茅家山女子労働収容所に送られ、1年間迫害された。

 2012年5月31日の朝、廖さんは但渡鎮で資料を配布していたところ、警官に連行され、長寿留置場に拘禁された。その後、長寿区裁判所に懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡され、2012年末に女子刑務所に拘禁された。

 2015年9月17日の朝、廖さんは長寿区公安局と渡舟鎮派出所の警官らに連行され、当日の夜に解放され自宅に帰った。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/4/6/423017.html)
 
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