B.1.1.7の感染から回復した幸せな人
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 【明慧日本2021年4月18日】(明慧記者・章韻)トロント在住の中国人の劉さん(45)は、今年1月末に新型コロナウイルスの検査で陽性になり、2月上旬に突然重篤な症状が現れたため、再検査を行ったところ、新型コロナウイルスのイギリス変異型(B.1.1.7)に感染していることが判明した。15日間、集中治療室で人工呼吸器を使って命を維持した劉さんは、ようやく回復して3月16日に退院できた。その間、彼はどのような経験をしたのだろうか。

 変異型のウイルスに感染

 B.1.1.7ウイルスは 2020年9月にイギリスで初めて検出され、1600以上のゲノムを持ち、元の新型コロナウイルス(2020年6月に発見されたD614Gを含む)と比べて感染力が70%高く、2020年12月に米国で初めて確認され、現在、50カ国で検出されている。

 劉さんは「今年の1月末に、友人の1人がウイルスに感染したので、家族で検査を受けることになりました。風邪の症状のようなもので陽性反応が出ました。帰宅後、毎日医師からフォローの電話がありました。4日目(2月3日)になると急に深刻な状態になり、ひどい咳、熱、呼吸困難、味覚の喪失などの症状が現れました。 医師からすぐに救急外来に行くようにと言われたので、マーカム・スタフビル病院(Markham Stouffville Hospital)に行ったところ、新型コロナウイルスのイギリス変異型(B.1.1.7)に感染していて、それはとても危険なもので、死亡や感染のリスクが最も高いと言われました。その後、ICU集中治療室に入り、すぐに挿管されて人工呼吸器をつけられたのですが、昏睡状態に陥りました」と話した。

 劉さんの妻の琳達さんは、「彼が昏睡状態に陥った10日以上の間、私は毎日不安でびくびくしていました。4日と5日の時、彼とビデオ通話ができましたが、とても弱っているのが分かりました。6日になると、ICU集中治療室に入って、すでに昏睡状態に陥りました」と話した。

'图1:刘先生在万锦市史托维尔医院(Markham Stouffville Hospital)的ICU重症监护病房。'

ICU集中治療室に入った時の劉さん

 2月15日、16日、17日の3日間、劉さんはさらに危険な状態になっていた。

 琳達さんは当時の状況を次のように振り返った。「15日の朝7時過ぎに病院から電話があり、こんなに早い時間に病院からの連絡はなかったので、私は恐怖で震え上がりました。医師は『彼の状態は少し危険です。今必要な補助酸素は70%の高流量酸素(High Flow Oxygen)ですが、これ以上不安定になるのであれば、100%の流量になるが、それが続くようであればもう助かりません』と言いました」

 「本当によかったです。18日、安定しているようなので、酸素を抜いてみると医師は言いました。試した後やはり機能していないと言われましたが、20日には安定してきたので酸素を取り外しました。21日にはICUから一般病棟に移りました」

 劉さんは、「一般病棟に移されたとき、なんとなく意識が戻ってきたと感じました。それ以前のことは覚えていないのです。その時に妻が来て、『大きな難を乗り越えた』と言ってくれました。20日間寝たきり状態でしたが、10キロ以上痩せました。以前は80キロ以上あった体重が、65キロまで減りました」

 夢の中で「心からの九文字」を思い出す

 「ICU治療室で昏睡状態に入った十数日間、多くの夢を見ました。詳しいことは覚えていませんが、法輪功学習者(以下、学習者)が教えてくれた『心からの九文字』と神韻を観賞した夢をはっきりと覚えています。誰が私の命を救ってくれたのか、よくわかりました」と劉さんは話した。

 2019年末、劉さんはカナダの空港で学習者と出会ったことがあり、法輪功のことを紹介され、帰宅した後、ネットで法輪功の煉功を探した。

 「最初は足の痛みがあり、医師も原因がわからず、毎月2〜3日ほど痛みがあり、何もできないような激痛が起きていました。 そこで、法輪功を学ぼうと思いました」

 「煉功場に行ってみると、ちょうど『9日間セミナー』の申し込み時期なので、2020年1月の『9日間セミナー』に参加して、学法と心を修める必要があることをはじめて知りました」

 「病院で僅かな意識がある時、私は心の中で『師父、私は法輪功を学び始めたばかりで、修煉したいのですが、この難関を乗り越えなければなりません。どうか私を救ってください!』と言いました」

 「ある日、心からの九文字(法輪大法好、真善忍好)を念じた時、医師が『今日、管を抜いて家に帰っていいよ』と言ったのを聞いた気がしました。 それから、また寝てしまいました」、「今回、私が生き返ることができたのは、師父の慈悲のおかげです」と声をつまらせた。

 3月16日、劉さんは回復して家に帰った後、まだ手足の自由が利かない中で、毎日欠かさず煉功を始めた。

'图2:刘先生回家后天天在后院炼功,图为正在炼法轮功第二套<span class='voca' kid='86'><span class='voca' kid='86'>功法</span></span>。'

帰宅した後、煉功を始めた劉さん

 入院する前後の驚きの体験

 また、劉さんは驚くべき体験を語った。「『9日間セミナー』の時、『三退』をして、2020年3月27日の神韻公演のチケットを購入しました。その後、コロナの影響で神韻公演が2021年3月に変更になったと聞きました。ですから、神韻公演をずっと心の中で楽しみにしていました」

 「入院中、非常に鮮明な夢を見ました。夢の中で私はまだ病院にいて、妻が見舞いに来てくれたので、『明日は神韻公演があるから、迎えに来て劇場まで連れて行って』と頼みました。それから、病院の先生に『明日、神韻公演があるので、見に行きたいのですが、1日休暇をもらってもいいですか』というと、 医者は『それは個人的な信仰なので、我々は皆、個人的な信仰を尊重し、あなたに1日休暇を与えます』と言ってくれました。そして翌日、妻が車で迎えに来てくれ、服を着替えて、チケットを買った数人を乗せて一緒に劇場に行きました」

 「妻の車で劇場に向かう途中、私はサンルーフから頭を出して両手を上げてとても喜んでいました。劇場に着いてから、妻がまだチケットを買っていないことを思い出して(彼女はクリスチャンで、これまで自分のしか予約していなかった)、もう1枚を買いました。一緒に入ってみると、中の観客の誰もが感動して涙を流していました。日付は27日だったと覚えていますが、何月かはわかりません。 そして、連続して3~4回公演を観賞し、とても感動して帰ってきました」

 「3月に退院した直後、すぐにチケットコールセンターに電話して、『神韻のチケットを申し込んでいいですか』と聞きました。その時、2021年神韻公演の時間は、感染が続いているため、変更になったことを知りました」と劉さんは笑顔で話した。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/4/9/423162.html)
 
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