懸命に夫を救援した唐山の教師・周秀珍さんが迫害死
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 【明慧日本2021年4月28日】(河北省=明慧記者)唐山市第11中学校の優秀教師であった周秀珍さんは、中国共産党(以下、中共)によって迫害され、死亡してから1年になる。周さんの夫である法輪功学習者・卞(べん)麗潮さんは2012年、不当に懲役12年の実刑判決を宣告された。米国務省が発表した2020年度「人権に関する国別報告書」の中で、卞さんが拘禁されている事例が取り上げられた。

'卞丽潮、周秀珍夫妻合影'

卞麗潮さんと周秀珍さん

 卞さんは1996年に法輪功を学んでから、病気が徐々に消えて健康になった。夫婦は法輪功の奇跡を目の当たりにしたため、法輪功への弾圧が始まった1999年7.20日以降も、周さんはずっと夫の修煉を支持していた。

 2000年、卞さんは中共のネガティブキャンペーンを信じ込んでいる人々に真実の情報を伝えるため、壁に「法輪大法は素晴らしい」と書いたところ、不審者に通報され、派出所に連行された。 生徒に試験を受けさせている最中だった周さんは、急いで帰宅し、勤務先の協力を得て、卞さんを救出した。

 2012年2月25日、卞さんは再び唐山市の警官らに連行された。当時、周さんは家財を押収され、押収リストにサインをするよう要求された。しかし、後になって、自宅にあった十数万元の現金が消えていることに気づき、警官らに騙されたことが分かった。

 2012年7月、卞さんは不当に懲役12年の実刑判決を宣告された時、家族は判決文を一切受け取っていなかった。周さんは唐山市路南区検察庁と路南区裁判所を訪ね、夫の無実を訴えたが、効果はなかった。卞さんが連行された後、卞さんの勤務先も卞さんの給料とボーナスを差し引いたため、周さんは夫の勤務先の校長を訪ねたが、同じく効果はなかった。

 2012年10月、卞さんと一緒に連行された学習者の鄭祥星さんは、懲役10年の実刑判決を宣告され、保定刑務所に拘禁されて5日目、殴られて植物人間になった。それを知った周さんは、2012年10月から12月にかけて、保定刑務所の関係部署や関係者に何度も連絡を取り、卞さんに対する犯罪を阻止した。

 2012年、2013年の頃は、セルフメディアが登場したばかりで、SinaやTencent、Neteaseのミニブログに対する制限は今ほど厳しくなかった。周さんは自分のWeibo、WeChatのアカウントを運営し、他の人権侵害の状況への注目を呼びかけていた。

 周さんは、ネット上で夫が迫害されている事実と自らの体験を投稿し、検察や司法制度の腐敗を暴露したため、2014年3月13日に連行され、2015年8月に懲役4年の実刑判決を宣告され、河北省女子刑務所に拘禁された。

 迫害を受けた周さんは何度も吐血し、血便が出たりして危篤に陥ったため、2017年6月26日に仮保釈された。

'周秀珍受迫害前'

迫害される前の周秀珍さん

'周秀珍受迫害后'

迫害を受けた後の周秀珍さん

 帰宅した後の周さんは、警官による嫌がらせを受け続けてたため、住居を転々と変えていた。2020年4月19日午前、周さんは嫌がらせの中、吐血して倒れ、56歳で亡くなった。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/4/20/423578.html)
 
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