「病気の虚像」を魔難から逃れる唯一の方法としない
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文/山東省の大法弟子 永明  

 【明慧日本2021年5月2日】よく目にすることですが、法輪功学習者(以下、学習者)が留置場に連行されたとき、警察が次の迫害に備えるために病院で健康診断を受けさせると、学習者は非常に重い「病気」になっていて、中には血圧が200を超えたり、体中が「病気」になって、 常人よりも病気が多い学習者もいます。 同修の中には、「師父に感謝しなければ……、同修が魔難から逃れられるよう、師父は病気の虚像を見せてくださった」と言っています。

 このような極めて特殊な状況にある可能性も排除できません。なぜなら、私もそのような恐ろしい迫害に遭ったことがあり、そのような雰囲気の中で人々が受けるプレッシャーをよく知っています。同修たちは迫害の心情を話したくないのですが、私たちは迫害を認めてはならず、正々堂々と迫害に反対し、どのような環境にあっても法を実証し、真実を伝え人々を救うために、どこにいようと大法弟子の偉大さと誠実さを表し、大法が世間に現わした光明と希望の代表にならなければならないのです。

 多くの同修の交流文章を読んでいると、苦境に立たされた同修が、迫害を軽減させようと、「危篤」という病気の虚像を、師父に懇願しているのをよく目にします。 大法が世間で広く伝わり、まず、人々に現わすのは法輪功の病気を取り除く奇跡的な効果であり、人々の心を善良にさせ、良い人になって社会に良い影響をもたらすことです。いつも同修たちは法輪大法の良さを伝える際、これらの無数の実例を語っていますが、あなたが人々(その迫害の加害者たちは邪悪に操られているが、彼らも救われるべき人々である)に見せたのは、何年も修煉したのに病気が取り除かれていないことを示したことになり、常人を破滅の境地に追い込んでしまったことになりませんか?

 常人は現実の現われを見ています。常人は真相をどんなに多く聞かされても、やはり「百聞は一見にしかず」と思っています。この同修と接触したことのある人々が、あなたの「病気」の虚像を目にして、間違った見方をし、彼らがあなたを軽蔑して見下せば、それは迫害を悪化させるための口実にもなります。(あなたは法を実証していないからです)

 環境は大法弟子の心によって変化します。「法を正す時期の大法弟子」は、師父がよくおっしゃられているように、宇宙で第一の称号を与えられています。私たちは人間世界にいますが、迫害を否定することは正々堂々とした正念によるものでなければならず、いつも真に法を学び心性レベルの昇華に伴う堅固さと悟りによって、難の中でも心が動じることなく、正念正行によって悪辣な警官を操る邪悪要素を滅し、人間の一面を感動させることだと思います。そうすれば、その生命を救えなくても迫害を軽減することができます。邪悪に利用された警官でも、正念正行をもって行う同修に対して、異なる程度の尊敬の念を抱いていました。

 私個人の理解としては、「病気の虚像」に頼って迫害を否定しても、同修の魔難が決して軽くなることはありません。法を実証できなければマイナスの影響が出て、別の形の迫害に変えるだけなので、しばらくするとその迫害が再びやってきます。何度も迫害を受けた同修はその理由を内に向けて探してみませんか? 真相を伝えたことで魔難を招いたと思うかもしれませんが、それは自分の心理状態によるもので、魔難に出遭うときの考え方と一念が大切です。真相を伝えに出かけるときの正しくない人心が、迫害の口実になるのです。法を実証するのか、それとも自分の安否を守りたいのか、物事の出発点に違いがあるのです。

 もちろん、同修が自分を守ることは当然であり、師父の要求でもあります。しかし、真に法に基づいて問題を見て、自分の一言一行が正念正行であれば、これが唯一迫害を徹底的に否定する方法なのです。毎回、警官は強制連行と不当に拘禁する前、先に家宅捜索をして大法書籍、資料、財産などを持ち去ります。大法書籍と財産の損失は大法弟子にとってただごとではなく、あなたは大法を守ることを第一に考えましたか? 法を実証する偉大なる大法弟子は「多くの病気が重病」の虚像になれば、留置所が受け入れないと考えてはなりません。正しい考えこそ法を実証することができます。もし迫害当初から皆さんの身体があるべき健康な状態を表していたのであれば、どれだけ迫害の加害者に考える機会を提供したでしょうか? 迫害がこんなに酷くなったでしょうか? 大法弟子が法の威力を最大限に現すことができれば、邪悪は相対的に小さくなります。どこにいようと大法弟子があるべき状態を保つことができれば、邪悪の迫害を最小限に抑えることができたのです。

 私が接触した多くの警官は、最初、同修を観察しています。同修がマイナスの面を多く見せると、彼らは大法を信じなくなり、すべてが嘘だと思い、憚ることなく悪事を働きます。彼らは邪悪にコントロールされていますが、彼らも人間の身体を持っており、人としての見方や選択をするのです。大法弟子の正念正行の現れの程度によって、相応する魔難が与えられるのです。正しくない方法を使えば、迫害を一時的に緩和したように見えても、実際はさらなる厳しい結果をもたらしてしまいます。普段から学法において真に努力し、出遭ったことを内に向けて探し、邪悪の迫害を否定し、真相を伝えて衆生を救い、すべてのことにおいて大法弟子の輝く姿、慈悲なる姿、理知的な姿を現すことができれば、迫害は続くでしょうか?

 個人の悟りであり、不適切なところがあれば、慈悲をもってご指摘をお願いします。

 【編集者注:この文章は筆者の個人的な観点を代表しているものであり、正しいか否かについては筆者個人が責任を負うものとし、読者は自身で判断してください。】

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/3/30/422638.html)
 
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