北京市延慶区の王朝英さんに 懲役2年6カ月の不当な判決
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 【明慧日本2021年5月7日】北京市延慶区千家店鎮の法輪功学習者・王朝英さん(67歳女性)は2020年10月の初め、千家店鎮派出所に身柄を拘束された。半年迫害されて痩せこけていた。2021年4月20日、王さんはストレッチャーに乗せられて救急車で家に戻された。

 4月30日、延慶区裁判所の3人は派出所の1人に案内され、王さん宅を訪ねた。しかし、部屋に入らず、庭で王さんに懲役2年6カ月、罰金5千元(約8万円)の不当な判決を宣告した。

 家族は裁判所の関係者に王さんがここまで虐待されたのに、なぜまた判決を宣告されるのかと問い詰めた。3人は判決書を置いていい加減に終わらせて車で逃げようとした。

 家族は派出所の警官を止めてこう聞いた。「ここまで迫害を加えて、なぜ中へ入って様子を見ないのですか? このような状態でも判決を宣告しますか? 死んでほしいのですか?」。警官は所長の命令で来たと説明してすぐに帰った。

 王さんはかつて何度も身柄を拘束された。また2002年に2年、2005年2年、2009年に2年6カ月、合計3回労働教養処分を科されたことがある。王さんは2000年に15日間拘束され、その期間、千家店鎮派出所に2回不当に罰せられ、罰金1500元(約2万4千円)を科された。

 2020年10月6日夜、王さんは観光地で観光客に法輪功迫害の実態が書かれた資料を配布した際、中国共産党による法輪功への誹謗中傷を信じる人に通報された。派出所の私服警官は見張りに来て、王さんを監視した。その結果、王さんは身柄を拘束され、家財を押収された。

 11月13日、千家店派出所の警官は家族に王さんへの不当な逮捕状が発付されたと伝え、通知書にサインを求めた。家族はサインを拒否し、警官の行為は違法であると指摘した。

 王さんは北京市の昌平留置場に拘禁され、断食で迫害に抵抗したため、3回公安病院に送られた。昌平留置場は責任を取らないようにして、延慶法曹機関に早く案件を終わらせようと催促した。延慶検察庁は王さんの案件を裁判所に送った。

 延慶の法曹関係者は王さんの安否を考慮せず、留置場でオンラインで開廷した。その期間、王さんの両手は椅子の両サイドに手錠をかけられ、身体は仰向けで椅子に寄かっていた。裁判の最初から最後まで話はしなかった。その後、王さんは公安病院に送られた。しかし、公安病院は王さんの様子を見てから受け入れ拒否した。最後、延慶裁判所は家族に王さんを迎えに来るようと知らせた。

 家族は「元気だった王はここまで迫害されました。連行した人を家まで送るべきです」と返事した。警官らは救急車で王さんを家に送った。体重が55キロだった王さんは帰った時、35キロ未満だった。医者の話によると、王さんは酷い状態であるという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/5/2/424077.html)
 
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