17年以上刑務所で拷問を受けた鐘俊芳さんが死亡
■ 印刷版
 

 【明慧日本2021年5月9日】(四川省=明慧記者)四川省楽山市犍衛県の法輪功学習者・鐘俊芳さん(68)は、刑務所で様々な屈辱と拷問を受け、体重が31キロにまでに痩せこけて髪が真っ白になった。2020年2月、鐘さんはようやく解放されたが、610弁公室の関係者によって刑務所から直接、市内から十数キロ離れた廃墟の老人ホームに軟禁された。

 家族が派出所に迎えに行った時、警官は「知らない」と言った。その後、家族が何度も派出所に行き鐘さんの解放を強く要求したため、警官はようやく偏僻な老人ホームに監禁されていると教えてくれた。そして、家に帰った鐘さんは、弟の家族と一緒に暮らすことになったが、610弁公室の関係者は家を売却するようにと弟を脅迫した。そのため、鐘さんは部屋を借らざるを得なくなった。しかし、610弁公室と国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の関係者らは、鐘さんがを犍衛県から出ることを許さず、県内で部屋を借りることしか許さなかった。

 鐘さんの年金額は3000元だったが、600元しか支給されなかった。鐘さんは年金を差し引いた関係部署に出向き、それに抗議しようとしたが、毎回、国保の隊長・劉勇に手錠をかけられ家に戻された。時には4時間から8時間、最長33時間続けて手錠をかけられた。

 610弁公室の唐連傑と国保の劉勇は、警官らを率いて何度も家宅捜索を行った。 このような残酷で継続的な迫害の下、鐘さんは肉体的にも精神的にも大きなダメージを受け、2021年4月13日に亡くなった。

 中国共産党と江沢民集団による22年間の法輪功への迫害の中で、鐘さんは何度も地元の610弁公室および公安局の警官に連行され、1年6カ月の労働教養を強いられ、3回も不当な判決を言い渡され、合せて17年6カ月拘禁された。刑務所で非人道的な拷問を受けた鐘さんは、十数回も意識を失ったことがある。

 2000年、鐘さんは連行されて2年の労働教養を言い渡された。2003年2月、再び連行され、懲役3年6カ月の実刑判決を下され、成都女子刑務所に拘禁された。2006年8月、冤罪を終えて帰宅した鐘さんは、3カ月後の2006年11月に連行され、再度懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡され、成都女子刑務所の第二監区に収容され、常に虐待を受けていた。

酷刑图:吊铐

拷問のイメージ図:手錠をかけられ窓に吊るし上げられる

 2012年4月22日、鐘さんは懲役8年6カ月の実刑判決を言い渡され、成都女子刑務所に拘禁された。2017年12月のある日、面会に行った家族は変わり果てた鐘さんの姿を見てひどく心を痛め、即時に釈放し、治療させるように強く要求したが、刑務所側は「命がある限り釈放できない」と答えた。

中共酷刑示意图:殴打、撞头

拷問のイメージ図:殴打され、頭を壁にぶつけられる

 2020年2月、鐘さんは刑期が満了して帰宅したが、県610弁公室と国保の関係者による監視や迫害が絶えなかっただけではなく、身内も巻き添えにされた。2020年12月25日、警官らは鐘さんの借り屋に侵入し、すべての法輪功の書籍と多くの私物を押収し、鐘さんを8~9時間拘束した。同時に、姪である黄方青さんも連行され、数時間にわたって拘束された。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/5/3/424081.html)
 
関連文章